私たちと同じく、地域づくり助成事業の助成を受けて活動している、先輩の『どん栗村』が村まつりを行うというので訪ねてみました。
初めて行くので広告の地図を見ながら、二戸の御返地バイパスから一戸の鳥海に向って入って行ったのですが、それぞれの交差点に『どん栗村』ののぼり旗が立っていて、道に迷わないようにしてくれていました。
噂には聞いていたが、本当に山奥のひっそりとした所に在る山里でした。
お祭りとあって駐車場はいっぱいで、車が道路まではみ出しているほど賑わっていました。
ここには村長の赤屋敷信一さんご夫妻を始め近隣の14戸が、自給自足の精神で生活をしているのだそうです。
「いきいきぽっくり道場」「ブタコーモリの館」「おしんの家」などのユニークな名前の施設が点在していて、「遊ぶ」「体験する」「学習する」ことのできる施設となっているそうです。
施設は普段は誰でも自由に使え、100名は入ると思われる集会施設兼宿泊施設では、食材さえ持ち込めば長期間滞在も可能だそうです。
まつりの間はそこで織物展や工芸品展示販売、組み紐・裂き織などの体験を開催していました。
この風景の中から生まれる手染め、手織りの織物の製品はとても素敵に見えるもので、きっと遠来のお客達はこの魅力に魅かれて来るのかもしれません。
茅葺の民家が、団子・ひっつみの食堂になっていて、村のご婦人方が賑やかに調理をして、縁側に座っているお客達に「サバ出汁のひっつみ」を運んでいました。
次から次へとお客さんが来ていて、昼の最中だというのに、もう売切れ間際で、最後の一杯をやっとのところで口にすることができました。
サバの出汁が効いて、周りの情景と一緒に味わう田舎の料理はとても懐かしく美味しくてなりませんでした。
昨年までの3年間の助成事業活動で整備された「水車小屋」や「足湯小屋」、「釣り堀」などもあり、水車小屋の中ではガタゴトと音を立ててタカキビの実を製粉していました。
他の作業小屋では実際におばさん達が繭から糸を作り、草木で染めた糸でハタ織機に向って作業をしていました。
炭焼き小屋の所で、村長さんを見かけたので、助成受給仲間としてご挨拶をさせて貰いました。
こんな、何も無いと思われるような山里で、自給自足を目指して、他所の人達に触れて貰うという地域づくりの活動は、大変好評のようで、毎年遠方から楽しみにして来てくれる人達がいるのだそうです。
三浦文学に描かれている「田舎」の原風景が見られるこの山里が羨ましく感じられて、本来の「地域づくり」の原点がここにあるような気がしてなりませんでした。
この村を訪れたお陰で、尚更金田一温泉郷に『土橋』や『水車小屋』を復活させたくて堪らなくなりました。
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