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昨日、お客さんからお土産に「デンキブラン」を戴いた。
あの名作『忍ぶ川』に出てくる「浅草 神谷バーのデンキブラン」である。
私が東京在住の頃に、憧れていたのに飲みに行く機会を逃していた逸品なので、大変嬉しい。
包装函の中に入っていたしおりには『忍ぶ川』のことが書かれている。又神谷バーのホームページにもそのことが掲載されている。
http://www.kamiya-bar.com/02.html
《文学の中の 神谷バー・デンキブラン
浅草と文学のつながりはひじょうに深く、浅草からは、じつに多くの名作が誕生しています。……
昭和三十五年芥川賞を得た三浦哲郎作「忍ぶ川」、このなかにも神谷バーとデンキブランが登場します。「忍ぶ川」は青春小説として大きな感動を呼び、映画化もされました。
「でもせっかくの休みだから、栃木へいってきた方がよくはないかな」
栃木には志乃の父、弟妹たちがいるのである。
「ええ。…・でも、せっかくの休みだから、ふだんできないことをしたいんです。やっぱし、浅草へいきたいわ」
― 中略 ―
「だけど、神谷バーってのはいまでもあるのかな」
「ええ、あると思いますわ。いつか栃木へ帰るとき、ちらっとみたような気がするんですの。映画見て、神谷バーへいって、あたしはブドー酒、あなたは電気ブランで、きょうのあたしの手柄のために乾杯して下さいな」
これは「忍ぶ川」の一場面。主人公と料亭「忍ぶ川」で働く志乃の会話です。共に不幸を背負う二人が胸をはずませて初めてのデートをします。もし、志乃の頬がバラ色に染まったとしたら、それは神谷バーのブドー酒のせいだけだったでしょうか。
》 :神谷バーのしおりより抜粋
我が社の田舎暮らしの物件http://www15.ocn.ne.jp/~okino/を購入することになった埼玉県のKさんが、私の三浦文学読む会の活動を知り、わざわざお土産に持参してくれたのである。
江戸川区育ちのKさんにも神谷バーは思い入れのある場所のようだ。
Kさんはこれを機会に三浦作品を幾らか読んでくれているようで、帰りの駅での見送りの一時に三浦文学について話題を共有することが出来て、大変嬉しかった。
この銘酒は、その内に機会を設けて読む会の皆で味わおうと思っている。
これで又、会メンバーによる上京ツアーの際のチェックポイントが一つ増えたようだね。
『忍ぶ川』と「浅草 神谷バーのデンキブラン」に乾杯!
Kさん、お気遣い戴いてありがとうございました。
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