三浦哲郎文学を読む会

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カシオペアFMから三浦哲郎文学読書感想文コンクールの特集再放送について、メールが届いた。

三浦哲郎文学読書感想文コンクール特集を再放送することに決まったそうだ。

放送日程は、

6月22日(日)  13時   〜  14時
         15時30分 〜 16時30分


の予定とのこと。

未だ聴いていない人は、是非聞いて下さいね!

カシオペアFM   周波数 77.9MHZ
http://www.779.jp/

今朝、金田一のコンビニのローソンに行ったら、「あんたの顔が新聞に大きく載っていたよ!」と馴染みの店長が声をかけてきた。
先日、取材して貰った記事が、今日発売のデーリー東北新聞に、大きく写真入りで掲載されていたのだった。

新聞販売当日に、その記事をすぐにはブログに掲載する訳には行かないので、明日に掲載させて頂くことにしよう。

早速、まつの実さんから、情報の電話を頂いた。
どうやら、二戸市民文化会館への問い合せも増えているらしい。

今度は、八戸方面のマスコミに宣伝攻勢を掛けて見ることにしようと思う。

岩手日報の取材

昨日、岩手日報の記者が尋ねてきて、劇団四季『ユタと不思議な仲間たち』二戸公演と、前日の「湯ノ花村文学散歩」の件について、取材をして行った。
二戸支局では、今まで大変お世話になった高橋記者が転勤になり、新任の稲垣記者が来てくれた。初対面の方であったが、直ぐに打ち解けて、三浦哲郎文学と金田一温泉郷について話をさせて頂いた。

今年入社したばかりだと言っていたが、爽やかな印象の好青年だった。
芥川賞作家・三浦哲郎については詳しくないようだったので、早速『作家生活40年 三浦哲郎の世界』('05.H17.10.20 デーリー東北新聞社発行 税込1,200円)を購入して貰った。
そして、今までの例会で取上げた主な作品の資料と、読む会設立の切っ掛けになった、森林康先生の講演テキストも差し上げたので、大いに勉強して良き理解者になって頂けるものと期待している。

因みに、今回取材した内容がどんな記事に掲載されるか楽しみである。
日報にうまく取上げてもらえると、二戸だけでなく、盛岡、宮古公演にも好影響をもたらすことになるだろう。
是非、これを機会に、金田一温泉郷がミュージカルの原作の舞台になっていることを多くの人達に知って貰いたいと願っている。

銀林荘は緑風荘?

イメージ 1

イメージ 2

■画像:緑風荘とその槐の間(座敷わらしの棲むという部屋)

『ユタとふしぎな仲間たち』に出てくる湯ノ花村には温泉宿が3軒あることになっていて、その内の一番大きな宿が『銀林荘』で、主人公のユタ(勇太)のお母さんの実家とは親戚同士だと言う。
この銀林荘で座敷わらしに出会うことになる。

金田一温泉郷の座敷わらしが出る宿として、今、全国的に有名になっている旅館「緑風荘」は、三浦哲郎氏のお父さんの実家の本家に当たり、三浦さんの親戚なのだ。
この緑風荘は、戦後になって旅館業を始めたそうで、その前はこの地域の豪農だったという。
南部藩時代の湯治場だったころから見れば、温泉郷ではそう古い方ではない。(因みに、一番古い宿の「神泉館(古湯)」は、惜しくも一昨年閉館廃業してしまった)

三浦さんは寅吉じいさんにこんなことを言わせている。

《この村に限らず、いなかの人間というものは、よそ者に対してそう簡単には打ち解けてくれないものなのだといった。ことに都会からきた人間には、警戒心が強くて、なかなか自分の本心を見せようとはしない。》

これは、三浦さん自身がこの地域の特徴とらえて、非常に的を得たセリフにしていると思う。

つづいて

《「そんなに仲間がほしかったら、座敷わらしにでも相談して、しばらく遊び相手になってもらうほかはないじゃろうな」
「座敷わらし?座敷わらしって、なんなの?」
この村では、子どものことをわらしという。だから、座敷わらしといえば座敷子どもということになるが、座敷子どもだけではなんのことやらわからない。
「昔からのいい伝えのなかに出てくる男の子のことじゃよ。満月の晩にな。古い家の座敷の大黒柱のあたりから、ひょっこり出てきて、寝ているものをからかって遊ぶという子どものことじゃ」
「……なあんだ、幽霊の話か」
「ところが、そいつは幽霊とは違うんじゃよ」
「……というと?」
「幽霊には、足がないっていうじゃろうが。ところが、座敷わらしには、ちゃんと足があるんじゃからな」
その座敷わらしは、背丈は五つか六つの子どもぐらいで、紺ガスリの筒袖の着物を着ているという。筒袖の着物というのは、袖に袂の着いていない着物のことである。
「その筒袖の裾が短くてな、膝小僧がまる出しになっとるそうじゃが、膝小僧があるということは、すなわち、足があるという証拠じゃからのう」
「だけど、その座敷わらしって、人間じゃないんでしょう?」
「人間じゃない。まあ、人間のなりそこないみたいなもんじゃろうな」
「人間のなりそこないって?」
「人間になりたくても、なれなかったやつらの怨霊じゃよ」
「怨霊?」
「つまり、恨みを持っているたましいじゃよ」
「へえー、たましいにあしがあるっていうのは、どういうことかなあ」
「だから、さっきもいったろう。座敷わらしは幽霊じゃないってことじゃ」
「幽霊じゃなくて、なんだろうね」
「まあ、一種の妖怪じゃな」

寅吉じいさんの説によれば、神様とか、仏様とか、人間の霊魂とか妖怪とかは、実際に存在すると思えば存在するし、存在しないと思えば存在しない、つまりその人の気持ちしだいで、存在したりしなかったりするものだということであった。

「この銀林荘の離れにも、座敷わらしが棲んでいるの?」
「棲んでいるかどうかわからんが、ともかくあすこの座敷には出るという噂が、むかしからあるんじゃ」
その離れというのは、建ててからもう百年以上にもなるという茅葺き屋根のどっしりとした家で、以前はそこが母屋だったそうだが、今は新館が出来たので離れの客間として使っている。
「ほら、離れに太い大黒柱があって」
「あの大黒柱をまんなかにして四つの座敷があるじゃろう。そんなふうに、一本の柱を中心にして四つの部屋が出来ているという造りの家に、座敷わらしが出るんじゃよ。嘘じゃと思ったら、こんどの満月の晩にひとりで離れに寝てみたらどうじゃな?」》
  ……新潮文庫『ユタとふしぎな仲間たち』から抜粋(一部、中略)

と、座敷わらしについて語らせている。
これが元で、ユタは勇敢にチャレンジして、ペドロたち9人の座敷わらしに出会うのである。


緑風荘の座敷わらしが出るという「槐の間」には、残念ながらこの太い大黒柱は見当たらない。

一昨日、IGRいわて銀河鉄道「金田一温泉駅」から上り電車に乗ったら、隣の席に居た先客の若い女性たちが、座敷わらしの出る宿に泊まってみたいなどと話しているのが聞こえてきた。
座敷わらしで有名な金田一温泉であることを感じさせる一コマであった。

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