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昨日の「まじゃらく」について、栗山会員が調べてメールをくれたので掲載させて頂くことにします。
「まじゃらく」について
Date: 2008年7月24日 17:19:31:JST
1.「南部のことば」佐藤政五郎(昭和57年発行)の中に、「まじゃらく(万才楽)又は、かじゃらぐ」で
載っている。危機一髪という時に唱える呪文。「助けて下さい」の呪文。地震・雷などの祭唱える呪文ー
くわばらくわばら。とあります。
2.「みちのく南部の方言」岡田一二三(平成8年発行)には、マジャラグ、マジャログ、マンジャイログ、
マンダログとあり、㈰安全の祈りの唱文。
地震の時に、チョーナ(薪割り用・大工用ではない)を炉に刺して、この唱文を唱えると安全だという。
地域によってはチョーナで(コニョッボー)を叩きながら、この唱文を唱えると静まると言い、また刃
物なら何でも良いといったり、地方地域によってはいろいろであるが、どこも、この唱文を唱える点は
同じである。この語源説には次のようなものがある。
A 万歳楽(万秋楽、万寿楽)の転。
初め宮中の4人組の舞いで、後に2人組の万歳となって正月の門付けをするようになり「年のはじめ、め
でたきためしを祝えば万歳楽と聞こえたことなり」と、家々の厄を払った(人倫図彙7)と言い、これが
厄よけのマンジャイラクtろなり、地方によって、いろいろと転音して言われたものという。また、まが
ごと(曲事)が早く終わるようにという万秋楽の意だとも言う。
B 万邪落。
万邪落は日葡辞典にも載っているように中世まで用いられていた用語で、総ての悪業や罪科が落ち去るこ
とを言ったもの。
C 魔障落。
魔性の障害(魔障)が落ち去ることを念じた用語で、地震は地中の魔性の成す業だからチョーナや刃物を
地中に刺して伸びてくる魔性を断ち切り、唱文で払い落とすのだと言う。炉は地面に枠を立てて中に灰を
入れて作ったものだから、炉の灰も地面に繋がるから、灰にチョーナを刺すのだと。
D まじ無く・まじ落の意。
まじ(虫の旧漢字の下に皿を書く字)は呪いや災いの意味で、それが無いようにと祈る唱文。
E まんだらく(マンダ供)。
密教用語のマンダラmandalaは悟りの世界の成就を祈る句で、後に諸仏や諸神を網羅して描いたものを呼ぶ
ようになり、それを供養することをマダラクと言うが、この語尾の供はソワカと同じ意味だと。A説は古
くから図書等に述べられていて広くひらがっていて、これが本当であろうと思われる。この用語の意はマ・
ジャラクなのか、マジャ・ラクなのか、マジャラ・クなのかによって、意見の分かれるところで、諸説が出
るであろう。A説が広く流布しているので、それが本当だと考えておくとして、まだ疑問の残る用語である。
古くからマジャラクで、A説が広がってからマンジャイラクと言う地域も出てきた。
とありました。以上。
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