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あの岩手県北部地震から1週間が過ぎた。
震源地に近い二戸は大きな揺れの割には、殆ど被害が無かったのが幸だった。
八戸辺りでは家の中の棚が倒れたり食器が目茶苦茶に壊れたり、災難に遭ったところが多かったと聞く。
三浦さんは、昭和43年5月に起きた十勝沖地震に影響を受けてか。翌年の「風景」9月号に短篇小説『地震』(『妻の橋』昭和47年4月20日新潮社発行)を発表している。
田舎に住む大工の清作とその妻、娘のそれぞれの大地震体験を物語にしているが、所々に出てくる卑猥な部分もさり気なく読まされてしまう、何とも擽ったい小説になっている、
娘の民子がビルのエレベーターに閉じこめられて尿意に耐えられなくなる最後のシーンは大地震の恐怖をよく表している。
先日、久々に東京に行って、超高層マンションが多く建っているのには驚いた。
高いお金を払って、鳥も飛ばないような高いところに住みたいなんて気が知れないと思った。
日本が地震国だと言うことを忘れていやしないか。大地震でも壊れない建物かもしれないが、停電、断水が続いたら、とても暮らせなくなるだろう。
高いところほど不便なのだから、安くなければいけないのに、ただ景色の良さだけにお金をかけているのだろう。
それほどのお金が有ったら、二戸に来れば郊外に広大な土地と立派な家が手に入るというのに。
小説『地震』は短篇なので、読み終えると、もっと続きを読みたいなと思わせる内容だったので、皆さんも読んで下さい。
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