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昨夜、「三浦哲郎文学散歩実行委員会」が開催された。
この会は、読む会の発足と同じ年に、金田一温泉郷を三浦文学で活性化させるために温泉郷に関わる地域の諸団体で組織されたもので、この3年間、二戸市から助成金を受けてイベントの開催などを行ってきた。
市の助成金の継続は原則3年までなので、今年度は市の助成は無くなり、イベント開催が望めなくなった上に、地域の人たちの三浦文学への関心度が低く、盛り上がらない為に、事務局の在り方も含めて今後の実行委員会の存続・廃止が問題になっていた。
それだけに、今回の読む会のいわてNPO基金からの助成事業内容が注目されていたようだが、それは主に地域外でのピアール活動に向けられていて、温泉地での今までのようなイベントの開催はないので、残念ながら実行委員会への事業の助力とはならなかったのである。
一番の問題は、温泉の当事者たちが三浦文学を金田一温泉郷の活性化の財産と認識して、それを生かそうと思うかどうかであって、今後も、宣伝活動やイベント開催のための助成金獲得などを模索しながら取組んで行く意欲があるのであれば、やはりその受け皿となるこの組織を存続させるべきだと思う。
これまでは、読む会の主導でやってきたように思われる節もあるようだが、本来はこの実行委員会が主体であって、今までは、読書を通じて価値を知り、それを伝えたい思いで提言し、活動してきたので、そもそも私達の会は温泉郷の当事者ではない上に、元々読書するサークルであって、イベント開催は会員たちの目的外のことなので、継続するには無理がある。
だから、本来、主導になるべき温泉当事者たちの思いがなければ、徒労になってしまうので、単なる「読書の会」として存続して行くことになる。
三浦作品を集めた「ゆのはな文庫」を観光案内所に設けさせて頂いているが、蔵書数も徐々に増えて既に本棚が満杯になっているほどだから、来訪者にも三浦さんの作家としての存在感も伝わる筈で、これも地域おこしの一助になればとの思いで行っていることで、温泉郷の人たちにも、ちょっとでも興味を持って一冊でも手に取って読んで貰えるようにこの場所に設置させてもらっているのである。(但し、現在は運営上、会員証が必要)
委員長からは、助成金がなくても、お金を掛けないで出きる、お茶会や琴の演奏会のようなイベントの開催を続けて、三浦文学を温泉の財産として育てて行くようにしようとの提言があり、皆の賛同を得た。
そのためにも、やはり、この実行委員会を金田一温泉郷のために三浦文学を生かす手立てを考える場として、その活動の中心的役割を担って行くように存続させるべきだと思う。
私達の会も、地域の人たちの認識を深めてもらうための出前講座を進んで引受けることを申し出て、多いに活用してもらえるようにお願いした。
そして、温泉郷で開催される「温泉まつり」や「りんご収穫祭」、「ブルーベリー農園まつり」等の行事への出店や文学散歩ガイド参加の協力も申し出て、三浦文学のPRの継続に努めさせて貰うことにした。
これで、何とか「三浦哲郎文学ゆかりの金田一温泉郷」確立運動継続の見込みが立ったのであった。
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