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先日、岩手日報に「寂聴さんの書斎再現 二戸・瀬戸内記念館4日開館」の記事が載っていた。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090503_10
岩手日報5月3日掲載記事より
《二戸市浄法寺町の天台寺名誉住職で名誉市民の瀬戸内寂聴さん(86)の記念館は、市浄法寺総合支所二階に四日開館する。愛用してきた机や岩谷堂だんす、漆器などで再現した書斎「寂庵(じゃくあん)」や原稿、手紙を展示し、住民との交流を写真で振り返る。寂聴さんは四日の開館行事に訪れ、五日には春の例大祭で青空法話する。
展示するのは、寂聴さんが市に寄贈、寄託した品が中心。再現した「寂庵」のほか、源氏物語の貝合わせ風の柄を配した着物、写真パネル約四十点、所蔵する著作本約三百点、手紙、原稿などがそろう。
一九七三年の得度直前の心境をつづった小説家遠藤周作さん(一九二三―九六年)との手紙、今東光・元天台寺住職(一八九八―一九七七年)からのはがきなどの資料をそろえた。寂聴さんの直筆原稿や天台寺で作った土製像も並ぶ。
写真パネルは、大屋根修理や子どもたちとの触れ合いなど、東北最古の名刹(めいさつ)復興に住民と取り組んできた姿を伝える。浄法寺布絵サークル(高田洋子代表)が天台寺を題材に制作、支所一階に飾ってきた三畳(約4・8平方メートル)近い作品も記念館に掛け、補修した。
総合支所は、旧浄法寺町庁舎として二〇〇二年から利用開始。木造三階建てで、地元カラマツ材や漆を使った温かみのある建物だ。〇六年に二戸市と合併し部署、職員数が減り、二階中央部を記念館として整備した。八戸自動車道浄法寺インターから2キロ、天台寺から5キロの位置にある。
記念館は入館無料で、年末年始を除く午前十時から午後五時まで。四日は午前十一時から開館。問い合わせは同総合支所うるし振興室(0195・38・2211)へ。
【写真=机やたんす、毛筆など瀬戸内寂聴さんの愛蔵品で再現された天台寺の書斎・寂庵=二戸市浄法寺総合支所】》
瀬戸内寂聴さんがまだ瀬戸内晴美だった若かりし頃の、三浦哲郎との出会いについては、今までも何度か紹介してあるように、お互いに忘れることのできない思い出となっているのである。
その二人が、こうして今、二戸に大変ゆかりの深い日本を代表する作家であることは本当に奇遇なことだと思う。
瀬戸内さんが三浦さんの『三浦哲郎短篇小説全集(全3巻)』の1巻目の月報に寄せた寄稿文「美青年」http://blogs.yahoo.co.jp/onikosato/24576550.htmlに、三浦さんとの馴れ初めが書いてあってとても面白い。
また、三浦さんも『時のせせらぎ』の「銀座」の項や、『恩愛』の「わたしの白夜・一万三千五百円の頃」などに、瀬戸内晴美(寂聴)さんとの馴れ初めを書いていて、お互いの話の内容が合っているので、それほどに印象深い馴れ初めだったのだろう。
先日、三浦さんと親交があるという二戸のホテルのN社長に会ったら、是非、瀬戸内さんと三浦さんの二戸での対談を実現させたいものだと話していた。
お互いに高齢(それでも二人は10歳違い)の上に、三浦さんの体調のこともあるので、出来るなら早い方が良いのだが、果たして実現できるか。
瀬戸内さんの記念館開館のニュースを見ながら、三浦さんが文学を志し、再出発のための思いを抱いて過したこの金田一温泉郷にも、三浦さんの足跡を残すものがいつの日にか出来れば良いなぁなどと、夢を見ている。
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