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■写真:金田一温泉郷の合歓木の花が満開
1.2.ダンジャ坂の合歓木 …今年は花がまばら
3.ゆのはな交流館の先の交差点の合歓木 …満開
今、金田一温泉郷の合歓木の花が満開。
この花が咲くと、三浦さんの短編作品『合歓の町』を思い出す。
〈合歓木の多い町であった。…〉 で始まるこの小説の舞台は何処か?
〈そんなに合歓の木の多い町は、同じ谷間ではそこだけである。それで近在の人たちは、その町のことをネムと呼んでいた。…
…ネムには、駅前の街道に、片側だけが一丁ほどの合歓木の並木があって、その並木の下に、一日、十一日、二十一日と、毎月の一の日に市が立つのである。〉
駅前の通りに合歓木の並木がある町とは何処だろう?
未だに判らない。
登場人物のご婦人は〈川向こうの古い造り酒屋の奥さん。旦那の方が養子。〉となっている。
描写されている情景は、一戸町の野田坂から萬代橋の通りをイメージしているように思われるが、果たして、合歓木の並木はどうだろうか?そして、古い造り酒屋は?
この通りでは今も市日が開かれているが、何日の日なのかは知らない。一戸だから一の付く日だろうか?
三浦さんは、この小説で南部地域の市日のことを上手く書き表してくれているが、内容的には、女性の生理に関連した物語になっている。
合歓木のネムの名前の由来は、夜になると葉が閉じること(就眠運動)から来ていると言う。
葉が閉じるから花が引き立ち、夕方に花が咲いたように思われるのだろうか。
花の咲く季節になると、金田一温泉郷にも合歓木が多いことが判る。
昔の金田一駅(金田一温泉駅)の駅舎の脇に小さな池があり、そこに大きな合歓木が花を咲かせていて、奇麗な花だなと思った記憶がある。
私が生まれる頃に金田一駅を利用していた三浦さんも、この木の花を見ていたかも知れないのである。
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