三浦哲郎文学を読む会

三浦哲郎文学ファンの輪を拡げましょう

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

先日、一戸町立図書館で、9月23日の記事http://blogs.yahoo.co.jp/onikosato/32382541.htmlで紹介した鉄道ジャーナル11月号を読む機会を得た。


●鉄道ジャーナル11月号
http://www.rail-j.com/journal_top.html

◇文学の中の鉄道  三浦哲郎 『忍ぶ川』  原口隆行


小説『忍ぶ川』の内容を簡潔明瞭にまとめて紹介してくれているので、東北新幹線東京〜青森間開通を前にした特集号に掲載されたことは、大変光栄なことである。
社会の一線をリタイアした団塊の世代の多くの『忍ぶ川』ファンに、是非興味を持ってゆかりの地を訪れて貰えるようになって欲しいと願っている。

その際には、原口隆行氏の文面の最後のところに誤りが有ったので注意して頂きたい。
『忍ぶ川』の舞台の最寄りの駅について、IGRいわて銀河鉄道「二戸駅」と記載されていたのは、一つ隣の「一戸駅」の間違いだった。
折角お出で頂いたのに、ホームに降りてガッカリされては、気の毒である。


地元の書店でこの本を探したが、入手できなかったので、二戸市立図書館に問い合わせたところ、取扱っていなかった。
どうしても目を通しておきたいと思っていた記事だったので、一戸町立図書館に置いてあったのは有難かった。
月刊誌なので、期間が過ぎないと貸し出しできないといわれたので、10月3日以降を待って借りたら再度紹介したいと思っている。

ふれあい散歩道

イメージ 1

■画像:『ふれあい散歩道 三浦哲郎とともに』(1988.S63.11.30 デーリー東北新聞社発行) 表紙



古本通販サイトから、また一冊の本を入手した。

『ふれあい散歩道 三浦哲郎とともに』(1988.S63.11.30 デーリー東北新聞社発行)

である。

この作品は『デーリー東北新聞』に、昭和62年4月から、翌63年3月まで連載されたもので、小説の中にもたびたび舞台として登場するふるさとを歩き続けながら、ふるさとの人々の心を発見しようとの試みで、八戸や近隣の地で一生懸命地道に暮らしている庶民的な50人の人と面談した内容が描かれている。



●エピローグ/散歩を終えて

 私は子供のころから人見知りをする質(たち)で、その上、自分がひどく話し下手だと思い込んでいたものですから、正直いって、始める前はどうなることかと不安で一杯でした。ところが、最初の、榎木のお婆さんとの対談中に自分の亡母と言葉を交わしているような錯覚にしばしば陥り、すっかり寛(くつろぎ)ぎをおぼえて、それ以来、初対面の人と会って対談を試みることが不思議に苦に思われず、楽しみにさえなりました。
 いまは今度の散歩で五十人の知己を得たことを私は心から喜んでおります。
 なお、五十人の方々の対談はまことに気ままな雑談の形でテープに収録し、それを林剛史、荒瀬潔両記者がてぎわよく整理して紙上に発表しました。もし両記者の尽力がなかったら、この対談はすべて取りとめのない世間話に終始せざるをえなかったでしょう。ここに改めて両記者に心からなる謝意を表したいと思います。
昭和63年 晩秋
                                  三浦 哲郎    


私は、『はまなす物語』(講談社文庫)の〈あとがき〉に書かれている文章を読んで、感銘を受けたことがあり、それが、この『ふれあい散歩道』にも通じていて、三浦文学の魅力の一つだと思っている。

その三浦さんの思いを紹介する。

 私は、自分が地方の出身で、いまでも地方の暮しに強い愛着を抱いているから、作品にも地方の風物やそこで暮している人々を書くのが好きだし、地方や田舎を書くことを自分の義務の一つのように考えている。
 けれども、今度の「はまなす物語」に、あえて地方出身者や、地方で地道な暮らしをしている人々ばかりを書いたのは、もちろんそんな私の好みや義務感のせいでもあるが、それとは別に、現代小説の舞台が都会に偏りがちなことに、かねがね不満を覚えていたからでもある。どうして都会小説ばかりがこんなに多いのだろう、そこに根を下ろしているのはほんの一部の人々にすぎないのに。なにも都会にばかり現代があるのではない。私は、新聞小説に限らずもっと地方が書かれなければならないと考えている。〈以下省略〉

 昭和57年11月   
                            三浦 哲郎

『はまなす物語』(講談社文庫)〈あとがき〉より


三浦さんは、このような思いで、田舎を描写した作品を多く残してくれた。
この『ふれあい散歩道』を通して、さらに新たな創作意欲を覚えたことと思う。
それだけに、健康を取り戻して、田舎のことをもっと書いて貰いたかった。

この意思を継ぐ次の世代の人が現れてくれることを願いたい。

全1ページ

[1]


.
oki*_
oki*_
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
検索 検索

過去の記事一覧

三浦哲郎文学愛読者

三浦哲郎情報

登録されていません

二戸のブロガー

登録されていません

旧南部藩の住人

登録されていません

友だち(2)
  • よしO
  • ooh*ra*
友だち一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事