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正月二日は、書き初めの日である。

三浦さんの作品に『書き初め・弾き初め』(1973.S48.5毎日新聞社発行『笹舟日記』及び『三浦哲郎自選全集 第4巻』に掲載)という随筆があり、金田一村湯田で暮らしていた頃、お姉さんが琴の教室を開いて間も無くの、初めての弾き初め会の事が、思い出として描かれている。


作家を生業としている三浦さんは、机に向って仕事始めにと原稿用紙に書き始めをし、毛筆で書も書くことを慣わしとしていたようだ。

そして、琴を教えていた一戸のお姉さんの教室では、毎年、琴の弾き始めが催されていたという。


残念なことに、昨年、この思い出の深い随筆に出てくる幾つかの話題に関係する人や物が失われてしまった。
隣町の福岡で琴の教室に使われていた家が解体され、ゴム長靴を預けていた金田一駅前の知り合いの店のご主人が他界されたのである。
隣町の旅館の2階で催されたそうだが、確か今の「ホテル村井」だったと誰かに聞いたような気がする。

先日の金田一高齢者教室でも、私の講話を聞いて、頷きながら知っていることがある様子の人も居たので、是非、会って詳しい話しを聞いてみなければならない。

このように失われようとしている三浦文学に関する貴重な情報の収集に、今年も力を注いで、記録に残すよう努めて行きたいと思っている。

弾き初め会の後、お母さんと二人で金田一の駅から泥濘んだ道を帰ってくるシーンは、昔懐かしい金田一の情景を詳しく描いているので、皆さんにも是非読んで頂きたい。

一戸のお姉さんも、高齢になって既に琴を教ていないので、弾き初めは懐かしい思い出になっていることだろう。

健康が優れない様子と伺っている三浦さんも、お姉さんも、今年も健康に気を付けて、お元気で過して頂きたいと願っている。

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