■画像:月刊『群像』11月号の表紙と目次
以前に情報を掲載した月刊誌『群像』11月号がヤッと入手できたので、特集「追悼 三浦哲郎」を読んでみた。
坂上弘 「三浦さんのこと」
佐伯一麦 「三浦さんを偲ぶ」
長谷部日出雄 「私小説風のフィクション」
大村彦次郎 「思い出幾つか」
富岡幸一郎 「「痛み」としての「郷里」」
追悼特集とは別に
秋山駿 連載『「生」の日ばかり』20
にも、後半の部分に葬儀の時のことが書かれている。
その中で、三浦さんの「地唄〈黒髪〉の思い出」にまつわる大変興味深い話しが載っていたので、その部分を抜き出して紹介することにしよう。
《三浦さんには、私小説家の純粋な流れに汲むような、作家の態度、というものがあった。四十年以上の交流になるが、ただの一度も彼と電話で話したことはない。ファックスを出しても返事は来ない。必ず文章の整った葉書の返事になる。
ある文学賞選考会のとき、これを家に戻ってから読んでくれ、とそっと手渡された。「地唄〈黒髪〉の思い出」である。いい文章だった。感想を書き送った。後で再会したとき、なぜそうしたのか、と問うと、苦しんで書いたので、「文体」の乱れが心配だったと言う。……
三浦さんにとっては、「文体を磨く」ことが命であった。……》(9月20日月曜日)
それぞれの追悼文を読むと、新たな三浦さんの一面が見えてくるような思いがしている。
皆さんにも、是非、一読をお勧めする。
この本は「ゆのはな文庫」の蔵書用にも購入したので、12月例会の時に会員の皆さんに披露することにしよう
|