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三浦さんは数々の文学賞を受賞されていて、日本の文壇界では高い評価を得ていた。
その中でも『川端康成文学賞』を2度も受賞していることは、三浦さんの短篇小説が如何に優れているのかを教えてくれている。
『川端康成文学賞』についてよく調べて見ると、受賞作だけでは無く、最終選考作として取上げられた作品も多くあったことが分かった。
以下に、それらをまとめてみることにする。
●受賞作
・じねんじょ
・みのむし
●最終候補作
・ひとさらい
・頬紅
・乱舞
・蟹屋の土産
・愁月記
・からかさ譚
・とんかつ
・こえ
これらの作品は、選ばれただけあって完成度が高い作品と言うことになるので、皆さんも関心を持って読んでみては如何でしょうか。
三浦さんの作品が選ばれた時のライバルを見渡して見ると、装幀や批評などで三浦さんの書籍に関わった人など、三浦さんと親交が深かった人達が並んでいたりして、色々なことが想像できて楽しめると思うので、Wikipediaからピックアップして転載させて戴くことにする。
三浦さんは第19回から選考委員も務められていて、委員になってからも自らの作品が最終選考作や受賞作に選ばたりしているのも注目点である。
■川端康成文学賞
作家の川端康成を記念して作られた文学賞。川端康成のノーベル文学賞賞金を基金とする財団法人川端康成記念会が主催している。本賞は、前年度の最も完成度の高い短編小説に贈られる。
●第1期
第1回(1974年) 上林暁 「ブロンズの首」
* 最終候補作
o 佐多稲子 「歳月」
o 庄野潤三 「甘えび」
o 小島信夫 「ハッピネス」
o 三浦哲郎 「ひとさらい」
第4回(1977年) 水上勉 「寺泊」、富岡多恵子 「立切れ」
* 最終候補作
o 円地文子 「問わず語り」
o 遠藤周作 「うしろ姿」
o 田久保英夫 「羽搏」
o 竹西寛子 「春」
o 富岡多恵子 「名前」
o 三浦哲郎 「頬紅」
o 吉村昭 「メロンと鳩」
第8回(1981年) 竹西寛子 「兵隊宿」
* 最終候補作
o 三浦哲郎 「乱舞」
o 古井由吉 「あなおもしろ」
o 中村光夫 「形見」
o 岩橋邦枝 「伴侶」
o 高橋揆一郎 「骨を噛む」
o 島村利正 「くちなわ幻想」
o 吉村昭 「黄水仙」
第11回(1984年) 大江健三郎 「河馬に?筋まれる」、林京子 「三界の家」
* 最終候補作
o 三浦哲郎 「蟹屋の土産」
o 八木義徳 「熱い季節」
o 八木義徳 「遠い地平」
o 大庭みな子 「道」
o 上田三四二 「著莪の人」
o 澁澤龍彦 「ねむり姫」
第13回(1986年) 小川国夫 「逸民」
* 最終候補作
o 加賀乙彦 「LATE AFTERNOON」
o 高井有一 「半日の放浪」
o 三浦哲郎 「愁月記」
o 吉村昭 「鋏」
o 吉行理恵 「赤い庭」
o 大庭みな子 「白い鳥」
第14回(1987年) 古井由吉 「中山坂」、阪田寛夫 「海道東征」
* 最終候補作
o 三浦哲郎 「からかさ譚」
o 高井有一 「家族の虚実」
o 丸山健二 「月に泣く」
o 尾辻克彦 「舞踏神」
o 清岡卓行 「痛風と海」
第16回(1989年) 大庭みな子 「海にゆらぐ糸」、筒井康隆 「ヨッパ谷への降下」
* 最終候補作
o 安岡章太郎 「犬」
o 飯島耕一 「サマー・タイム」
o 金井美恵子 「飛ぶ星」
o 三浦哲郎 「とんかつ」
o 森内俊雄 「口紅」
第17回(1990年) 三浦哲郎 「じねんじょ」
* 最終候補作
o 佐江衆一 「橋の向う」
o 青野聰 「燕の巣のある家の闖入者」
o 黒井千次 「音」
o 村上春樹 「TVピープル」
第20回(1993年) 司修 「犬(影について・その一)」
* 最終候補作
o 阿川弘之 「鮨」
o 増田みず子 「顔」
o 小沼丹 「軽鴨」
o 山本道子 「喪服の子」
o 大岡玲 「ジンベイザメになりたかった」
第21回(1994年) 古山高麗雄 「セミの追憶」
* 最終候補作
o 笙野頼子 「増殖商店街」
o 三浦哲郎 「こえ」
o 増田みず子 「風草」
o 森内俊雄 「桜桃」
第22回(1995年) 三浦哲郎 「みのむし」
* 最終候補作
o 竹西寛子 「草原の歌」
o 富岡多恵子 「触れる袖」
o 小川国夫 「黙っているお袋」
o 村田喜代子 「強盗山」
o 萩原葉子 「スネーク」
■選考委員
第1期
* 第19回から第20回 - 吉行淳之介、大江健三郎、水上勉、竹西寛子、三浦哲郎
* 第21回から第22回 - 大江健三郎、水上勉、竹西寛子、三浦哲郎
* 第23回 - 大江健三郎、水上勉、竹西寛子、三浦哲郎、秋山駿
* 第24回から第25回 - 水上勉、竹西寛子、三浦哲郎、秋山駿、田久保英夫
このようなことからも、作家三浦哲郎という人が如何に偉大な作家だったかがうかがえるのではないだろうか。
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