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先日紹介した昭和三陸津波の話しの他に、三浦哲郎が地震について書き残している作品がいくつかある。
先ずは、タイトルに地震とついている作品2題。
『地震』(風景 S44.9月号初出、『妻の橋』S47.4月発行に収録)
『地震の話』(S46.10 暮しと健康 初出、『せんべの耳』S50.11発行に収録)
『地震』は、大工職人の夫婦と娘の3人3葉の地震体験の様子が描かれている。
林檎の花が咲く林檎畑での様子も描涸れていて、この地域にゆかりのある作品とも言える。
『地震の話』は、東京の自宅で遭遇した十勝沖地震の様子を、郷里の地震にまつわる話を交えながら書いている。
〈 郷里にいる私の老母は、世の中で地震ほどきらいなものはないといっている。実際、母は、それがどんなにちいさな地震でも、なにはさておき、「まじゃらく、まじゃらく。」と呟きながら、すたすたと外へ出ていく。……。
そういう母に育てられたものだから、私自身も相当な地震嫌いで、子供のころはよく母と一緒にすたすたと外へ逃げたものであった。……。
私が育った三陸沿岸地方は、昔から地震や津波の多いところで、そのせいか私は今でも地震には敏感な方だ。〉
三浦さんは、他にも八戸に帰省している時にホテルで大地震に遭遇した時のことを描いた作品もあった筈だが、探せないでいる。
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