|
■画像:東奥日報新聞連載の4月10日(日)付掲載内容
4月から連載が始まっているのに、気付くのが遅れてしまった東奥日報新聞の三浦哲郎特集連載を、今日の日曜版No.3は青森県境のコンビニで入手し、後のバックナンバー1〜2は隣の青森県三戸町立図書館に行って読んで来たので、掲載の様子と内容を知ることができた。
掲載内容を掻い摘んで報告しよう。
生誕80年・芥川賞受賞50年特別企画
毎週日曜日に掲載、カラー誌面
芥川賞作家 三浦哲郎
作風と文学への旅
というタイトルになっている。
三浦さんと作品のゆかりの地を訪ねて歩きながら、作品の解説と三浦さんのことを辿っていく構成になっていて、実に中身が濃いのに驚いた。
連載開始に当っての編集者の抱負
一木一草、花鳥風月のみならず人間に対しても優しいまなざしと静謐(せいひつ)な文体で読者を魅了した三浦哲郎(てつお)さん。「芥川賞作家」の文言だけではくくりきれない作家である。残念なことに昨年夏の終わりごろ永眠されてしまった。ことしはその三浦さんが『忍ぶ川』で芥川賞を受賞され50年、生誕80年の記念すべき年に当る。十指に余る文学賞、栄誉賞を受賞した三浦さんの偉大な航跡と作風、文壇や人々とのふれあいをたどってみたい。
(吉田徳壽、日本ペンクラブ会員・前東奥日報社編集員)
No.1(4.3) 新潮同人雑誌賞受賞作「十五歳の周囲」 戦時の苦悶表す一場面
三浦文学ゆかりの地(八戸市):三浦哲郎氏生家跡
写真:尋常小学校時代の学級記念写真/同人誌「非情」
この話:塚原良一さん(80)元八戸聖ウルスラ学院理事長、八戸市
【ラブレター事件発生】
たった一度だけ、遺書を書いた経験があります。しかし、
自殺のためではない。殺される危険を、予感したからです。
(改稿前の「遺書について」から抜粋)
No.2(4.10) 野間文芸賞受賞作「拳銃と十五の短篇」 背負い続けた重い血脈
三浦文学ゆかりの地(盛岡市):岩手公園 (現・盛岡城祉公園)
写真:太宰治の墓前にて若かりし日の三浦さん/石川啄木の文学碑
/「拳銃と十五の短篇」単行本、文庫本
この本:「昭和文学全集」(井上靖ら編集、小学館刊)
【当直の夜、小説を書く】
おふくろの心臓には若い時分の古傷があり、
少なくとも六つの穴があいている。
(「拳銃と十五の短篇」から抜粋)
No.3(4.17) 短篇小説「冬の狐火」 若い男と女の悲しい終焉
三浦文学ゆかりの地(十和田湖周辺):冬の十和田湖(写真2枚)
この話:鷹屋敷 雄太郎さん(76)貸家業、八戸市
【「ユタ…」に名前貸す】
狐火かしらん。こんな冬のさなかにも
狐火が見えるのかしらん。
(「冬の狐火」から抜粋)
詳しくは、各自誌面を入手して読んで見て下さい。
この内容で一年間続けられたら、物凄く充実した文献になるだろう。
吉田徳壽さんの今後に多いに期待したい。
|