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■画像:金田一温泉郷・石淵橋で大きな鯉たちの遊泳姿を観察している太公望。
今朝、散歩中に金田一温泉郷の石淵橋を通りかかったら、橋下の川面を眺めているおじさんがいた。
帰りにもまだいたので、橋の下を覗いて見ると、いつもより水が澄んでいて川底が見えていたので、「見えますか?」と声を掛けてみた。
今年は初めてだが、ここでよく見かける太公望たちの季節がやって来た。
この石淵橋の少し上流の、馬淵川が大きくカーブしている辺りは、地名の通り深い淵になっていて、ここを棲み処にしている特大の鯉たちが、この界隈を遊泳する姿を橋の上から眺めることができる絶好の場所になっている。
おじさんは、矢張り鯉の観察をしていたようで、先程から上流へ登って行く鯉を何匹も見かけたと言って、鯉の姿が見える場所を教えてくれた。
鯉の姿は川底の石のように同化しているので、慣れないと目を凝らしてもなかなか探せないのだが、おじさんに教えられた方向をよく見るとそっちにもこっちにも大きな鯉の姿が炙り出されるように見えてくるのであった。
大きいのでは90センチぐらいもある鯉がいて、悠然と泳いでいる姿がたのもしく見えた。
しかし、橋の上から餌を撒いても、警戒して寄ってこないから、人の姿が分かるようで警戒心が強いと教えてもらった。
この橋に朝早くから立って眺めている太公望たちは、誰もが大きな鯉を狙っていて、こうしてまだ釣られないで生きている自分だけの大事な獲物のことを確認して帰って行く様子は、夏の風物ともなっている。
打ち釣りの得意だった三浦さんのお父さんも、体を悪くしてからはよく橋の上から川を眺めていたそうで、その様子を色々な作品に書き残している。
太公望には他の誰もが自分より見劣りして見えてくるものらしい。
今日見えた鯉の中に背骨が曲がった気の毒な鯉も見えたのが気掛かりである。
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