■画像:大雪に見舞われた元旦の金田一温泉郷。
1.遠景(文庫本「旅雁の道草」表紙の絵のモチーフ。右端にはゆかりの家の蔵が見える)
2.ダンジャ坂:雪に埋もれた木橋
(今はもうこの向こうに「緑風荘」を観ることができない)
3.電線にへばりついた「べた雪」(昼過ぎのゆかりの家前で)
4.ダンジャ坂「ゆかりの家」前の庚申塚
(右の道と蔵は文庫本「白夜を旅する人々」の表紙絵の舞台)
大晦日から元旦の朝にかけて、雷や強風と共に湿った大雪が降ったために、二戸地域は大変な正月を迎えています。(積雪量60〜100cm)
交通網は、高速道路は閉鎖され、国道4号線は除雪作業や事故の影響で大混雑。
IGRいわて銀河鉄道は元旦から2日も運休状態です。
わが家も、元旦は朝から一日掛かりで、湿った重い雪の雪掻きに追われて、大変な正月を過しました。
湿った大雪により倒木や雪の重みのせいで電線が切れて、大晦日の夜半から方々で停電になり、地域によっては暗くて寒い正月がまだ続いているところが在ります。
地域コミュニティラジオ放送の「カシオペアFM」では、元旦の朝からスタッフが泊まり込みで特別番組を編成して、役所と連携しながら被害状況を実況し続けてくれています。
それに依ると、二戸市や一戸町などの郊外はもとより、市内でも未だに停電が続いていて、除雪が間に合わなくて孤立状態の集落もあるとのことでした。
金田一温泉郷も停電状態でした。
東北電力では、仙台や福島の方からも応援に駆けつけて復旧に当っているようです。
テレビも中継所の停電の所為か、NHK以外は今日の夕方まで映らない状況が続いて、折角楽しみにしていた「箱根駅伝」も観ることができなかったのは残念でした。
早いところでは、紅白歌合戦が始まって間もなく停電になったようです。
わが家も大晦日の夜半に停電になり、お陰でパソコンに不具合が発生して、復旧に手間取ったり、デジタルテレビや風呂釜給湯ボイラー、電動便座、床暖用ボイラーなどの電気製品が全てリセットされたり、電源が切れていたりして大騒動になりました。
夕方まで床暖房が切れていることを知らずにいて、冷えきった建物内が暖まるまで、暖炉で薪を燃やして凌ぎました。
わが家には、こんな時のために電気を頼らないで暖房できる薪ストーブが備えて有るのです。
電気に頼り切る生活の恐ろしさが、色々な意味の警告を発してくれた出来事になりました。
FM局への投稿者の中には「この災害のお陰で、電気の無い生活を通して、大切な家族の絆を味わうことができました」という、思いがけない有意義な被災体験を話している人もいました。
「家族全員がロウソクを灯した部屋に集まって、湯たんぽを入れた炬燵を囲んで過している」そうです。
除雪車が来ないので、住民総出で除雪作業をしながら救援を待っているという集落の人からの投稿メールも紹介していました。
テレビのニュースでは、被災者が「テレビが映らない生活の1〜2分が、1時間〜2時間にも長く感じられた」と話していたのも印象的でした。
わが家の道路を隔てた隣の地域では今日まで停電が続いたたために、夜の道を通ったら辺りが真っ暗闇で、ゴーストタウンの様な不気味な雰囲気を感じました。
国道4号線や他の交差点の信号機も消えたままで、除雪された道端の山盛りの雪の所為も有って、怖い思いをしながら横断しなければなりませんでした。
近所のコンビニ・ローソン金田一店では、停電の中、発電機で投光器を点けながら頑張って営業していました。
被災者たちが真っ先にとった行動は、乾電池とローソク、食料、それに灯油の買い出しだったようですが、生憎、元旦は殆どの店やガソリンスタンドが休業と言うことで、最悪の状態の中、唯一24時間営業のコンビニが頼りにされたようです。
最新機器を備えたセルフのガソリンスタンドの盲点も見えてきました。停電に合うとメカニックが狂って作動できなくなるために営業停止状態になってしまったのです。
カシオペアFMでは、給油所や営業店の紹介なども交えて、災難生活に必要な貴重な情報を流し続けていました。
この電波が届くという青森県南部の三戸町や田子町それに十和田市方面のリスナーからの情報も流していたのには驚きでした。それなのに同じ広域の軽米町や九戸村、それに一戸町の大部分にはこの電波が届いていません。
罹災状況や復旧状況を教えてもらえるだけでも、住民としてどんなに心が安らぐことか、又、応援の気持ちが芽生えることも実践で理解できて、こんな時に威力を発揮するコミュニティ放送の大切さを感じさせてくれました。
NHKや民放では、今回のような遠隔地の災害時には放送局所在地以外の情報は疎くなり、どうしても局近くの情報が優先されて、本当に知りたい地域の人達の情報が思うように放送されません。
こんな時のために、カシオペアFMの電波が広域二戸管内全域に届くような手立てを、一日も早く実行して貰いたいと痛感した次第です。
職業柄、色々考えさせられることがありましたので、今回の体験を仕事にも生かして行きたいと考えています。
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