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■画像:三浦哲郎について掲載された岩手日報「風土計」の10月18日と11月1日の記事。
岩手日報「風土計」の編集者は三浦哲郎のことについて関心が高いようで、最近2回も記事に扱ってくれていた。
●1回目は10月18日で、岩手と青森県八戸地方との馬淵川流域での交流事業についての記事だった。
〈馬淵川を基軸にした民間の交流はあまり耳にしない。〉としながらも、
〈三浦哲郎(芥川賞)、渡辺喜恵子(直木賞)の小説作品の舞台としても、重要な役割を果たしている。〉
と書いているではないか。
私たち三浦哲郎文学を読む会では、この三浦文学を通して交流事業を展開しようと提言し続けて、馬淵川流域の八戸市、二戸市金田一温泉、一戸町を一つにまとめた三浦哲郎文学散歩ガイドマップを手作りで発行し、イベントを実行している。
今回も、文学散歩のほとんどが八戸方面からの参加者だったことからも着実に実績となっているのである。
それなのに、今回のイベントにも岩手日報社からは、依頼をしたにも関わらず取材をして頂けなかった。
またもや情報発信の機会を削がれてしまった。
掲載になったかどうかは確認できていないが、デーリー東北新聞社二戸支局は、小雨の降る中を散歩に同行して熱心に取材してくれた。
三浦文学を通しての馬淵川流域の交流事業はとても魅力的だと感じているので、常々イベント取材のお願いをしているが、岩手日報社には一向に興味を示して頂けないのには不満を持っていた。
それだけに、このような記事を読むと、これは支局のレベルなのか、本社の意向なのかを問いたくなるのである。
新聞社等マスコミには、交流の事業を市民に伝えるためのバックアップを期待したいのに、この記事を読んだ後だっただけに、裏切られた思いがしている。
私は、友人たちが盛岡市鉈屋町の古い町家保存の地域おこしに取組んでいるので、その頻繁に行われているイベント記事をよく見かけ、興味を持って読んでいる。
当初は盛岡市も無関心で傍迷惑のように思っていた活動も、当事者たちの努力と、何よりもマスコミが積極的に取り上げてバックアップをして上げたことが大きな力となって、都市計画事業の計画道路を廃止して、今では、盛岡市が全国に自慢できる町おこしの事例にまでなったのである。
三浦哲郎文学を通しての馬淵川流域の交流も、岩手日報社のバックアップを大いに期待したい。そして、耳にしてもらいたい。
●2回目は11月1日の記事で、八戸市で三浦哲郎生誕80年・芥川賞受賞50周年を記念した催しが相次ぎ開催されることに触れている。
そして、三浦哲郎に大きな影響を与えた同郷の詩人・村次郎のことが本題になっている。
幻の詩人と言われている村次郎の全詩集発刊や、青森県近代文学館で20日まで開催中の「詩人・村次郎展」についても書いている。
三浦さんに衝撃を与えた詩として「マスゲーム」も掲げてくれている。
マスゲーム
マスゲーム
まちがった少女
まちがった少女
この編集者は三浦文学のことがよほど詳しいようだ。
岩手についても多く書き残してくれている三浦哲郎のことをもっとモット取り上げて頂けるようにお願いしたい。
芥川賞受賞作「忍ぶ川」の名場面は岩手県一戸町が舞台だし、座敷わらしが題材の名作「ユタとふしぎな仲間たち」は二戸市金田一温泉が舞台になっているのだから、デーリー東北新聞社への遠慮なら無用のことと思う。
三浦さんを「八戸の人」として扱っているなら、そろそろ改めて戴かないと、三浦さん本人も一戸町の菩提寺・廣全寺のお墓の中で、いつになったら岩手の人にして貰えるのかなと嘆いていることだろう。
それだけに、「岩手にゆかりの芥川賞作家・三浦哲郎」の確立を目指したいのである。
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