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先日公表した〈東京・三浦文学散歩〉への反響があり、関心を持ってくれた人たちからいくつかのコメントを戴いて心強く思っている。
東京に住んでいたなら、下調べをしてコースづくりが可能だが、岩手からでは容易にできないのが辛いので、東京在住の三浦ファンに協力して頂けるのは大変有難いことで嬉しく思う。
志乃と“私”が木場・深川や浅草を訪ね歩いた『忍ぶ川』の場面のように、私たち「三浦文学ファン」も、三浦文学の舞台を散策できるようにコースが確立されたら素晴らしいことだろう。
実は、以前に三浦さん宅を訪問した際に、読む会の〈東京・三浦文学散歩〉ツアー構想を三浦夫妻に話したことがある。
三浦さんは頷いて聞いていたが、多くの私生活が描写されているせいか、奥様には複雑な思いが有るようだった。
三浦さんの家族への配慮を考えると、ぞろぞろと集団で歩き廻られるのも迷惑なことのようにも思う。
これは私小説作家ならではの難しい問題なのかもしれない。
しかし、既に確立されつつあるみちのくの三浦文学散歩コース〈八戸市・二戸市金田一温泉・一戸町〉の盛況を図るためにも、その延長線上に〈東京文学散歩〉の確立が必要で重要になるものと思われるので、配慮の気持ちを持ちながら、三浦文学の魅力をもっと引き立たせて行きたいのである。
来年の4〜6月には、JR東日本などJRグループ旅客6社による岩手県を対象にした〈いわてデスティネーションキャンペーン〉の開催が予定されている。
『詩情豊かな岩手路』をテーマに掲げて1980年度(昭和55年)7〜10月に開催して以来32年振り2回目の岩手県開催になる。
県内では企画力が弱く魅力の乏しいこの県北にあって、今のところ全く着目されていないようだが、何とかしてキャンペーンの一つに「三浦文学散歩」が見出され、取上げられることを願っている。
その為には、やはり地元が燃えて賑やかに騒いでいないと注目されないのである。
先ずは、地元の文学散歩の知名度を上げるためにも、散歩ツアーの実施を図らないといけないだろう。
今年、八戸市では「生誕80周年、芥川賞受賞50周年記念事業」開催と合わせてバスツアーを計画する予定になっているようなので、岩手県でも是非実施されることを願っている。
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