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一週間過ぎるのが早いもので、東奥日報新聞三浦哲郎特集を報告する日曜日が又訪れた。
第5回目の今回は長編連作集『おりえんたる・ぱらだいす』である。
生誕80年・芥川賞受賞50年特別企画
毎週日曜日に掲載、カラー誌面
芥川賞作家 三浦哲郎
作風と文学への旅
No.5(5.1) 長編小説「おりえんたる・ぱらだいす」
終戦直後、ネオン街の哀歌
三浦文学ゆかりの地(八戸市):八戸ポータルミュージアム「はっち」
(八戸ポータルミュージアム「はっち」の夜景写真1枚)
この話:小坂康美さん(85) 元八戸産院院長、八戸市
【“夜の女”の検診1日300人】
「アメリカがどうしたって?」
「わからないわ。なんだか知らないけど…」
(「おりえんたる・ぱらだいす」から抜粋)
紙面には終戦後の進駐軍八戸到着行進の模様と、夕暮れの街角で米軍人を誘う夜の女たちの写真が掲載されていて、小説の場面が思い出される。
「この話」欄に出ている産婦人科医の小坂康美さんが、三浦さんに話した当時の模様が小説の素材になっているという。
だから、この米軍の社交場「おりえんたる・ぱらだいす」は実在の話で、三浦さんのお袋さんの実家三萬百貨店がその社交場になったという。
終戦後、家族が金田一に引き上げてから、三浦さんは八戸の新制高校に通うためにこの三萬百貨店の一角のお袋さんの実家だった所に下宿住まいをしていたから、社交場とは棟続きだったので、小説に描写されているようなことは、実際に三浦さんが体験したことなのかも知れないのである。
今は、その跡地に八戸ポータルミュージアム「はっち」が、三浦さんが亡くなられてから完成した。
この建物の計画段階で、ここに三浦哲郎文学館を設ける要望もあったと聞くが、実らなかったようである。
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