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■画像:岩手日報新聞記事「キンタイチそれともキンダイチ?」 2011.H23.6.18
先日の新聞に、私の住む二戸市金田一(旧金田一村)の「金田一」の呼び方について、二戸市議会で取り上げられ論争を巻き起こしているという記事が載っていた。
■岩手日報新聞記事
【「キンダイチ」?「キンタイチ」? 二戸市の金田一地区】 2011.H23.6.18
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110618_12
金田一は「キンダイチ」それとも「キンタイチ」? 17日の二戸市議会6月定例会一般質問で、同市金田一地区の呼称が話題に挙がった。
西野省史議員が取り上げ「金田一温泉復活の一助となるよう濁点を付けた『きんだいち』を公称とするよう検討してほしい」と述べた。
西野議員は「キンタイチ」の発音の始まりは1909(明治42)年、金田一駅開業の際の駅名表記である可能性を指摘。「キンタイチの呼称は、明治末期に生まれ、庶民には浸透しなかったが、公的には通用して今日に至ったのではないか」とただした。
市などによると、金田一小や金田一中はともに濁点が付かず、金田一地区で開かれる祭りは「きんたいち温泉まつり」と濁らない。
盛岡藩の地名を記した1803(享和3)年の「仮名附帳」には、金田一村について「キンダイチ」の読み仮名が振られている。
一方、二戸史料叢書(そうしょ)別冊第2巻「二戸市の地名」では「きんたいち」と紹介し、「この地の名を姓とした各家の姓は、みなキンダイチであることから、これが本来の発音であるかもしれない」と書かれている。
小保内敏幸市長は、歴史的人物の姓が「キンダイチ」であることなどに触れ「これを機会に皆さんと金田一について議論していくのもいいのではないか」と答弁した。
二戸歴史民俗資料館の菅原孝平館長は「かつて地元の人がキンタイチと言っていたとは思わない。キンダイチと言った方が郷土色が出るのでは」との見解を示している。
(2011/06/18)
Yahoo!の辞書検索で「金田一」と入力すると「きんだいち」と出てくる。
元々地元の方言である南部弁では「だ」と訛って読んでいるが、ズーズー弁は恥ずかしいというイメージが高まった時代に「た」と読むのが丁寧語であるとの思いもあって、特にも教育現場サイドで「キンタイチ」に改める方向になったのではなかったのか。
昭和の高度成長期に、東京を中心とした都会志向の強かった時代に、地方には「田舎」というイメージから脱却したいという思いが働いて、田舎臭い駅名や地域名などの呼び方を標準語に改めようとする指向が強くて、地方色の持ち味である方言も失って行った。
「金田一」の呼び方もそうした流れの一端だったように思う。
今は、郷土色を持ち合わせた地域が魅力を感じる時代に変わってきている。
B級グルメなどはその現れである。
先日の「金田一まんじゅう」の一件のように、全国的に「金田一」のネームバリューが高まっている時だけに、市議会もそれを認識しての議題だったのだろう。
市議会で公称を決めたからと言って、今更、校歌の歌詞「キンタイチ」を「キンダイチ」に変える分けにはいかないと思うが、地域の皆が同じ認識を持つ拠り所にはなるだろう。
南部弁の郷里を愛する三浦哲郎の文学の世界では、やはり「キンダイチ」が相応しいことになるだろう。
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