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■画像:東奥日報新聞連載 三浦哲郎特集第16回目の紙面
東奥日報新聞連載 三浦哲郎特集第16回目は随筆『ゆで卵を食べる日のこと』である。
生誕80年・芥川賞受賞50年特別企画
毎週日曜日に掲載、カラー誌面
芥川賞作家 三浦哲郎
作風と文学への旅
No.16 随筆『ゆで卵を食べる日のこと』
郷里へ都落ちした“記念日”
■三浦文学ゆかりの地(東京・不忍池周辺)
(写真4枚) ・上野公園・不忍池
・ゆで卵
・第143回芥川賞・直木賞受賞式後のパーティーの模様
・第143回芥川賞受賞の赤染明子さんと・直木賞受賞の中島京子さん
「ゆで卵、どうしましょうか。何時ごろがいいかしら。
ちょっと恥ずかしそうな顔をしてそういう。
(「ゆで卵を食べる日のこと」から抜粋)
■この本: 「ゆで卵」(辺見庸、角川書店刊)
出会いやエロスを描写
『ゆで卵を食べる日のこと』は毎日新聞日曜版に1977.S47年4月から1年間連載された「笹舟日記」で発表。
翌年5月、毎日新聞社よ単行本「笹舟日記」が発刊になる。
新聞も取れずラジオも持てない生活で、その日が、皇太子御成婚パレードだったことを知らなかったと言う。
尤もつらかった時のことを、忘れないために記念日として「ゆで卵」を食べるのだと言う。
困窮尽き果てて都落ちをする日の朝、妻に食べたいものは何かと聞くと、「前からそう思っていたの。いちど、ゆで卵を腹いっぱい食べたなあって」と言われ、なけなしのお金で玉子を10個買ってきて「ゆで卵」を作り、郷里への道すがら、上野公園不忍池のベンチや、夜行列車の中で食べるのだった。
三浦文学の魅力は、普段の生活の中で何気なく見過ごされている日常的なことが、名文によってクローズアップされて、ハッと気付かされ、頷かされてしまうところではないだろうか。
この場面がデコレーションケーキなどの華やかな物でないところが三浦文学らしくて、私にとってもとても愛着のもてる作品となっている。
三浦さんが亡くなった後、徳子夫人は今年もその日はゆで卵を作られたそうである。
■過去の「ゆで卵」関連記事
・天皇結婚記念日と『ゆで卵を食べる日のこと』 2009/4/11(土)
http://blogs.yahoo.co.jp/onikosato/28841202.html
・創作菓子:ゆで卵 2007/4/19(木)
http://blogs.yahoo.co.jp/onikosato/9681887.html
・「スペインの酒袋」 2007/4/13(金)
http://blogs.yahoo.co.jp/onikosato/9356629.html
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