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■画像:東奥日報新聞連載 三浦哲郎特集第18回目の紙面
東奥日報新聞連載 三浦哲郎特集第17回目は長編小説『はまなす物語』である。
生誕80年・芥川賞受賞50年特別企画
毎週日曜日に掲載、カラー誌面
芥川賞作家 三浦哲郎
作風と文学への旅
No.18 長編小説『はまなす物語』
主題重いが甘酸っぱさも
■三浦文学ゆかりの地(八戸と金田一)
(写真2枚) ・ペットの時代、愛犬と散歩を楽しむ仲良し家族。
・はまなすの花。
「それじゃ、ます、材料を確認しようか」
「はい、材料どうぞ」「豚の挽き肉、二キログラム」。
(「はまなす物語」から抜粋)
■この本: 「言葉狩り」と差別(週間文春編集部著、文藝春秋刊
「差別語」めぐり一石
『はまなす物語』は1981.S56年11月から翌年6月まで読売新聞に連載。連載終了の11月に講談社から出版。講談社文庫にもなる。
今は、温泉の湧き湯が枯渇してしまって養殖業は辞めてしまったが、この小説で稲瀬のモデルになった鹿糠久助さんは、今も現役で地場特産品の研究開発に勤しんでいる。
三浦さんは作品中で特定の地名は実名を避けて書かれているので、アフリカ原産の淡水熱帯魚テラピア・ニロチカの養殖に熱心だった実在の金田一温泉が、〈隣県の霧立温泉〉として描かれている。
読売新聞に8ヶ月もの間連載された物語だけに、実名だったらどれほど知名度が上がったことだろう。
本の〈あとがき〉を読んで貰えるとそれが分かるので、それでも、随分多くの人に知って貰えたのだから、著名作家の小説の題材に選ばれるということは善くも悪しくも凄いことだと、今さらながら驚かされるのである。
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