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先日紹介した劇団四季『ユタと不思議な仲間たち』東北支援公演の二戸公演レポートに掲載されている文章から、私たちのコメントの所を、記録に残したいので、このブログに転載させて頂くことにする。
劇団四季
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ユタと不思議な仲間たち 東北応援プロジェクト 最新ニュース
温かい歓迎を受けて――『ユタと不思議な仲間たち』二戸公演より 2011.08.05
『ユタと不思議な仲間たち』の原作者・三浦哲郎さんの故郷であり、また作品のモデルとなった場所が残る、二戸。
8月4日(火)、ここ二戸で『ユタと不思議な仲間たち』が上演されました。
■写真:会場は「二戸市総合スポーツセンター」。2階席までお客様でいっぱいに。
公演は午前と午後の2回。合計約2200名の市内の小中学生から一般の親子連れのお客様ほか、久慈市、洋野町、野田村など、市外からも子どもたちが来場されました。
これら市外の街は、津波の被害を受けていた地域です。
震災の被害に遭われた方々をこの二戸公演にご招待することができた背景には、二戸市の方々による強力なバックアップがありました。
劇団四季と二戸市との交流が始まったのは遡ること22年前。
1989年の『ユタ―』上演の際に大幅な演出リニューアルが行われることになり、より正しい東北の方言、南部弁が採り入れられることになりました。
そこで当時の俳優たちは南部弁習得のために原作の故郷・二戸に赴き、市のご協力のもと徹底的に身体に入れ込んだと言います。
その折に窓口となってくださったのが、当時市役所に勤務されていた小保内敏幸(おぼない としゆき)氏。
現在小保内氏は市長に就任されており、劇団四季の『ユタと不思議な仲間たち』の公演がある際は毎回カンパニーを熱く歓迎してくださっています。
今回『ユタと不思議な仲間たち』東北特別公演が決まった際にも、市長自ら「私も『ユタ―』を通して被災地を支援したい」と申し出をいただいたことから二戸公演が実現。
市外からやって来る子どもたちのバスの運送費用などは、すべて市の方々の寄付によるものです。
■写真:震災の被害を受けた市外の子どもたちがバスに乗って来場。/
この公演のために作ったという“ユタTシャツ”を着用して市の職員の方々が運営
をお手伝いくださいました。
こうして迎えた二戸公演当日。本作を良く知り、親しんでいる方々が多くいらっしゃることから客席の反応も独特です。
幕開け、ユタが姿を現した時には温かい拍手で迎えてくださり、ユタが成長を見せるクライマックスのダンスナンバーでは、手拍子でユタを後押し。
カーテンコールでは「友だちはいいもんだ」の大合唱となり、客席から「ありがとうー!!」と掛け声が送られました。
「『ユタと不思議な仲間たち』は大好きな作品で、全国ツアーで二戸に来てくださるときにはいつも拝見していました。
今回はこれまでとまったく違った舞台ですね。これほどの舞台を変更してまでも東北で上演しようという劇団四季の熱意が感じられ、途中から涙が止まりませんでした」
(二戸市 一般の女性)
「沿岸の方に住んでいたので家は半壊して、今、片付けをしているところです。今日ミュージカルに呼んで頂き、ユタがどんどん強くなっていく姿を見て、励まされました。
また一緒に来た子どもたちも喜んでいて……。そんな子どもたちの姿が見られたことだけでも、私にとって幸せで、有難いことでした」
(野田村から来場された女性)
「(原作者の)三浦哲郎さんがお亡くなりになってからまもなく1周忌を迎えますが、きっと喜んでいることでしょう。彼は自分の故郷を文章に残すことが使命だと思っていた方です。
自分が最も愛した作品を、劇団四季が小説という枠を越え、舞台というかたちにして全国の人たちに伝え続けてくださっている。そして震災の被害に遭われた方々が、この作品で勇気を与えられている。
三浦さんは幸せだったんじゃないかな、と思いますね」
(「三浦哲郎文学を読む会」会長 沖野 覚氏)
「子どもたちは涙ぐみながら見ていましたよ。彼らにとって『ユタ―』は自分たちの物語ですからね。
またあんなに身近な距離で役者さんたちが演じられているので、汗のしずくや、細かな表情がはっきり見える。
私の生徒たちがそうだったように、一生懸命舞台に立ってらっしゃる皆さんの姿を見ることで、たくさんの方が励まされるでしょうね」
(金田一小学校校長 槻舘行男氏)
またこの東北プロジェクトの活動について、原作本の出版社である新潮社が賛同。ぜひ協力したいとお申し出いただき、来場した子どもたちに本をプレゼントすべく合計650冊の本をご提供いただきました。
これらの本はカンパニーがお預かりするかたちで、1公演につき50冊の本を子どもたちに届けています。
二戸公演でも、カンパニーから小保内市長へと手渡されました。
■写真:終演後、二戸に咲く花“りんどう”が市の方々から出演者に贈られました/
新潮社よりお預かりした文庫本を小保内市長に贈呈。/
お世話になった市長や地元の方々と。
こうして温かく歓迎してくださった小保内市長から最後に、
「これから宮城・福島、そして全国とまわられるのでしょう。どうぞお身体に気をつけて、皆様に元気と勇気を与えてください!」
と熱いエールをいただき、カンパニーはその言葉を励みに次の公演地、宮城県石巻を目指しました。
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