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三浦文学に親しむために最もお薦めしたい作品は何か?
勿論、小説では芥川賞受賞作『忍ぶ川』と言いたいところだが、三浦さんの人となりを知るという意味では『笹舟日記』が良いのではないかと思っている。
バイブルとしての『作家生活50年 三浦哲郎の世界』も外せないが、毎日新聞日曜版に一年間連載された小品の中にこそ自身が語った三浦文学の真髄が描かれているように思う。
『自作への旅』
『母の微笑』に掲載されている「私の履歴書」
三浦文学を理解するには是非読んで貰いたい本であるが、昭和48年5月に発行されている『笹舟日記』はそれらの源になっている作品と言っていいだろう。
あとがきで三浦さん自身が語っている
〈私は、この一年間五十二回の連載を通じて、一篇の風変わりな自伝を書こうと試みた。毎回、それぞれ四季折々の日常生活に取材した小品として完結させながら、全体としてみればひとりの人間の自伝にもなっている、というふうにしたかった。私はこれまでにも自伝的な小説を多く書いてきたが、こういう形で自分の半生を書きつづけたのは初めてのことである。そういう意味で、この『笹舟日記』は私にとって一つの決算だったといえるかもしれない。〉
同じような思いで、三浦哲郎『笹舟日記』を解説してくれているブログがあるので紹介しよう。
■ブログ「BOOKRIUM 本のある生活」さんの
三浦哲郎『笹舟日記』 2009年 11月 26日
http://bookrium.exblog.jp/13067698
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