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今週の話題『夜の哀しみ』は映画になっている。
■goo映画 『夜の哀しみ』
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD216/index.html
こちらの方がより詳しい。
■シネマ トピックス オンライン 『夜の哀しみ』
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=96
解説の内容を紹介しよう。
原作者が思った以上に、小説が大きく羽ばたいている証拠である。
《誰でも時折感じる、性的衝動。閉鎖的な状況の中で、あなたならどうしますか?》
生きるうえで避けて通れない〈性〉の問題。この映画は、青森の港町を舞台にひとりの哀しい女を通して〈性〉と〈生〉を描いたドラマです。
原作は、日本経済新聞に1年間連載され三浦哲郎版〈女の一生〉と高く評価された同名の小説「夜の哀しみ」(新潮社刊)。暗くなりかちなストーリー展開ながら、映画ではいくつかのエピソードとキャラクターによってほのかなユーモアを加えつつ、女の〈性〉と〈生〉が力強く描かれています。また、1ヵ月にわたる撮影はオールロケで、実際の民家や瀟酒な豪邸、300年続いた旧家などを使用し、画面に重厚感を与えています。
《人妻の性欲を夫が満たせない状況は潜在的に社会問題である》
地道につましく生きていながら湧き出る性的欲求を抑えかねて悩む女と、性的歓びを感じないだけでなく夫に触れられることにさえ恐怖を抱く女……この映画で、普遍的なふたりの女性を通して描かれるのは、単なる浮気や不倫の善悪ではない。問題なのは、人妻の性欲を夫が満たせない社会状況であり、女性の性欲を "淫乱"という言葉でタブー視する社会的因習なのだ。そういった潜在的な社会問題を、ひとりの女性の悲劇を通して提起しようというのがこの映画のひとつのテーマとなっている。
《"青森発世界へ"というコンセプトでこの映画は作られた》
独特の風土の色彩が濃い地方の町でこそ、この問題の本質が明確に表現出来る。そういう考えから青森県の西海岸が舞台に選ばれた。主人公の家も空き家を借りて飾り付けをするロケセットで、工場、商店、病院、銀行窓口、バスターミナル、漁師小屋などすべてのシーンが青森県の深浦町、岩崎村、鯵ヶ沢町、五所川原市などで2000年の3月末からーヵ月かけて撮影された。撮影には地元の人たちがエキストラ出演するだけでなく、自分たちの映画を作る気持ちになって参加し、協力してくれた。原作も八戸出身の三浦哲郎によるもので、青森ならではの空気感のなかで作品世界が展開されている。まさに青森の魅力がいっぱいにつまった、青森発の映画なのだ。
《味のある俳優陣が、ドラマに厚みを加える》
深い問題をリアリティを持って表現する必要があったため、キャストには演技力に定評のある俳優が揃った。登世を演じる平淑恵は、映画の主役は初挑戦ながら舞台では文学座の顔として長いキャリアを持つ女優。この映画のもうひとつのテーマである断ち切れない親子の絆を、子役の小此木優也とともに緊張感あふれる演技で表現している。そして登世の幼なじみ・英子には透明感と清潔感をあわせ持つ涼風真世、その夫の聖次には独特の存在感のある石原良純。さらに、味わい深い演技が印象的な平田満、凄みと表現力は絶品の加藤治子、哀愁があるのにユーモラスな感じが漂うでんでんなどの名優たちが脇を固めている。
この映画のレンタルVHS をTSUTAYAで貸出しをしているようだ。
http://www.tsutaya.co.jp/works/10016426.html
私たちには、この映画『夜の哀しみ』には苦い思い出がある。
イベント「三浦哲郎文学散歩in金田一温泉郷」で上映を予定していた映画『夜の哀しみ』を、直前になって三浦さん家族から金田一や一戸では上映しないで欲しいと言われて、急遽取り止めになったことがあった。
■当ブログ過去の記事
【映画「夜の哀しみ」上映中止!】 2008/8/27(水)
http://blogs.yahoo.co.jp/onikosato/25199595.html
【上映映画の変更のお知らせ】 2008/8/29(金)
http://blogs.yahoo.co.jp/onikosato/25232196.html
苦心して探し出し入手した映画フィルムを、一度も見ることなく返却し、「幻の映画」に終わったのだった。
この映画は、一流キャストの出演でロードショーも行われたにも関わらず、どういう訳か興業的には上手く行かなかったようで、フィルムも今は殆ど行方が分からない状況になっているのが残念でならない。
いつの日にか叉上映が叶う日を待ちたい。
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