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今や「せんべい汁」は日本中に名を知られた八戸名物となっしまった。
B級グルメグランプリの威力にはすごいものがある。
パック詰め「せんべい汁セット」やカップラーメンのような「カップ入せんべい汁」など色々な商品開発がなされ、お土産品として飛ぶように売れているという。
同じ南部地域にあたるここ二戸にも昔から「せんべい汁」は、家庭の食卓で親しまれていた。
ただし、素朴過ぎて貧しさの象徴のような食事に思っていたので、とても人様に出すようなご馳走といえるものではなかった。
それが、今では立派な郷土料理として、来客に振る舞われるご馳走になっていて、八戸辺りでは大概の料理店でメニューに加えて結構な料金で提供するようになっている。
思えば三浦さん家族が過ごした八戸市〜二戸市金田一〜一戸町は共に旧南部藩の領内にあたる。
三浦さん流に言えば「せんべ汁」ということになる。
とりわけ「せんべの耳」には目が無かった三浦さんとその家族たちの話題には「せんべ汁」のことが出ていただろうか?
このように有名になったことを知ったら三浦さんはどんな随筆を書いただろうか。
何かの作品に「せんべ汁」が登場していたかどうか読んだ記憶がないので、調べてみたいと思っている。
私の取って置きのせんべ汁には川の雑魚(じゃっこ)を入れた出汁が忘れられない定番となっていて、子供の頃に食べた「盆土産」に描かれている雑魚の出し汁で食べるせんべ汁が一番美味しいと思っている。
やはり、今でも貧しい食事のイメージはなかなか拭い去れないでいる。
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