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■画像:東奥日報新聞連載 三浦哲郎特集第43回目の紙面
東奥日報新聞連載 三浦哲郎特集第43回目は短篇集モザイク『わくらば』である。
生誕80年・芥川賞受賞50年特別企画
毎週日曜日に掲載、カラー誌面
芥川賞作家 三浦哲郎
作風と文学への旅
No.43 短篇集モザイク『わくらば』
落葉に重ねる自らの姿…
■三浦文学ゆかりの地(八ケ岳)
(写真3枚) ・三浦さんの山荘。八ケ岳(長野県南佐久郡南牧村)にあり、周りには ササが
茂り、落葉松や白樺などに囲まれる。
・山荘でくつろぐ三浦夫妻=右が写真提供の大村彦次郎さん(1980年代後半の夏、
撮影)
・人気の短篇集「わくらば」をテーマにした八戸市読書団体連合会の合同読書会=
2011年月、市立図書館
ヴェランダの日溜まりに帆布を張った椅子を持ち出して寝そべっていると、
その葉擦れの音がまるでまぼろしの谷川のせせらぎのようだ。
(「わくらば」から抜粋)
■この話:鳴海征子さん(68)元RAB青森放送アナウンサー、青森市
作品の数々、ラジオで紹介
※『わくらば』は雑誌『新潮』2000(平成12)年1月号へ発表。他の作品16編と合わせこの9月に同題を冠し短篇集モザイク3(ローマ数字)で新潮社から出版。文庫版にも。
吉田徳壽=日本ペンクラブ会員、前東奥日報社編集委員)
短篇集モザイク3『わくらば』の単行本は既に廃刊になっているが、新潮文庫は今も販売されているので、書店に注文すれば入手可能の筈である。
値は張るが一昨年暮れに短篇集モザイク三部作を一冊に纏めた『完本 短篇集モザイク』(本体価格2,800円税別)が新潮社から発刊になっているので、是非お買い求め戴いて多くの人に読んで貰いたい。
きっと三浦文学の短篇の魅力が分かってもらえると思う。
『わくらば』に描かれている父親と一緒に入った銭湯は一戸町の万代橋の袂に在った「松の湯」である。
残念ながら今は廃業して浴場の建物は無くなっているが、跡地に建つ住まいの一部に脱衣場のガラス戸が嵌められていて当時の面影を残している。
今回掲載されている写真の内、大村彦次郎さん提供の「山荘でくつろぐ三浦夫妻」は、バックの建物の雰囲気では開口部や柱が大き過ぎて三浦さんの山荘というよりも、別のどこかの大きな施設で写したもののように思えてならない。
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