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三浦哲郎著書

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三浦さんの著書集めも、そろそろ一揃い揃ってきたので、近頃は、よその作家の作品と併せて編集された本を探している。
その中の一つ、講談社刊『現代の文学30 北杜夫・三浦哲郎』(昭和47年/1972年7月発行)を入手した。

納められている作品は、北杜夫の小説4篇と、三浦哲郎の小説10篇である。

この本に掲載の三浦作品は以下の通りである。

・忍ぶ川
・恥の譜
・初夜
・幻燈画集
・草の宴
・結婚
・野の声
・蜂
・乳房
・ある外套の話

巻末作家論 進藤純孝
年譜


どれも味わいのある小説ばかり選ばれていた。

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■画像:八戸えんぶりin更上閣
 1.観覧席。座布団、膝掛け、ホッカイロが用意されていた。…「せんべい汁」と「甘酒」付
 2.更上閣内の観覧席
 3.「お庭えんぶり」の子供の舞い
 4.「お庭えんぶり」の大人の舞い。全員「ツマゴ」を履いている。


私の三浦文学の蔵書の中に「八戸えんぶり」のことが書かれた作品を探してみたが、見付けることができなかった。

えんぶりの演者たちが、この南部地域の一昔前の衣類や履物を身に付けているのを見て、とても懐かしく思った。
伝統の民俗衣装にも拘って演じている姿をみるだけでも感動させられる。
雪を踏みながら演じる人達の足には藁でできた「ツマゴ」が履かれていた。
私も子供の頃に履いたことがあるが、ゴム長靴が出現する前は、「ツマゴ」が冬の雪中の唯一の履物だった。

そのツマゴのことを三浦さんは『おふくろの妙薬』(1971.S46.7三月書房発行)の中に『ツマゴのことなど』という作品に書いているので、読んでみることをお薦めする。

「お庭えんぶり」の会場の更上閣では、観覧席に座布団と一緒にホッカロンとひざ掛けのような布が用意されていた。
薄い布なのに、膝に掛けると、掛かっていない所とは段違いに温かいのには驚いた。
三浦さんが『ツマゴのことなど』などで、角巻きの多用途について書かれている通りのことを体験した思いだった。

先日は携帯電話からの投稿だったので、えんぶりの写真を掲載できなかったために、今回掲載することにした。

先日来、話題にしている『左手左衛門の犯罪』が掲載されている書籍の古本をAmazon.comで購入して読んでみた。

左手から産まれた男を待ち受けていた運命とは…
「肉体の一部が持ち主の意志に逆らって動く」という奇怪な物語り。グロテスクな出産のオープニングと,自分の意思とは無関係に動く左手の数々の悪戯がエスカレートして悪事となり、主人公の運命を変えて行く。事件を起して処刑させるショッキングなエンディングが,作品を印象深いものにしている。それにしても,この「左手」は,いったい何だったのだろう?

侍のいる時代の片田舎の村が舞台で、南部弁のセリフが鏤められている。
ここでも昔の出産の状況が描かれていて、左手が意に反して娘の乳房を鷲掴みにするなどは、推薦本を読む中学生達にはインパクトのある作品となることだろう。

今回は、この作品が収められている『代表作時代小説 昭和53年度』 (1978年・日本文芸家協会編集)を入手した。
他に、『大江戸ホラーコレクション―時代小説ベスト・アンソロジー第5巻』 (1995年・菊池仁編集・福武文庫)にも納められているので注文したが、こちらは書店の手違いで、本に傷みが見つかったからといって返金されて無料で入手することとなった。


他にも、『中学生のためのショート・ストーリーズ7・菊池仁が選ぶ歴史ノベル集』(2007年・菊池仁編集、学研マーケティング発行)という本があるが、こちらは比較的新しいので新品販売されているようだ。

『左手左衛門の犯罪』

三浦作品には幾つかの時代小説があるが、著書の中に納められていないものも幾つかあるようだ。
以前に紹介した『贋まさざね記』もそうだったが、以前に八戸市立図書館で見かけてから気になっている作品がある。
未だ読んでもいない作品を紹介するのは烏滸がましいのだが、書評家の菊池仁氏が絶賛して幾つかの時代小説集に取上げているので、先に紹介することにしよう。
次に読みたい一遍である。

『左手左衛門の犯罪』 〈オール読物 1977年(昭52)5月号初刊〉

■中学生のためのショート・ストーリーズ 7/菊池仁が選ぶ歴史ノベル集
  学習研究社/ 2007(H19).2  菊池 仁 (編集)
  時代小説や歴史読み物の短編集。古くは菊池寛の「毛利元就」、井上靖の「桶狭間」、
  山本周五郎「鼓くらべ」など、新しくは三浦哲郎の「左手左衛門の犯罪」、宮部みゆ
  きの「送り提灯」などを収録。

■大江戸ホラーコレクション―時代小説ベストアンソロジー〈第5巻〉
  ベネッセコーポレーション(福武文庫) 1995.H19/08 菊池 仁 (編集)
  菊池仁の編集による「時代小説ベストアンソロジー」(全8巻)の第5巻。
 怪奇・伝奇な時代小説9篇が収められている。
人間の底に潜む恐怖の感情を巧みにあぶりだす江戸時代を舞台にした「ホラー小説」の秀作を厳選した時代小説ベスト・アンソロジー第5弾。

■昭和53年度 代表作時代小説
日本文藝家協会 東京文藝社 1978(S53)年5月30日初刊
オール読物 1977年(昭52)5月号
代表作時代小説


二戸市立図書館で検索したところ、生憎見つからなかったが、『昭和53年度 代表作時代小説』は、浄法寺カシオペアセンター図書室にあるようなので、取寄せ可能かと思う。

どなたか読まれた方に、感想をお聞かせ頂けたら有難いです。

『まぼろしの橋』

会津の柳津が描かれている長編小説『まぼろしの橋』は、昭和46年6月から翌年4月まで「週間文春」に連載され、その年5月には文藝春秋から上梓された作品である。
その翌年に“石油危機”の時代が来ようとは思いもよらない、高度成長の絶頂期に書かれている、〈著者が「私にとって最初で最後の恋愛小説……」という意欲篇〉だった。

北海道や青森の竜飛岬、山梨の甲府辺りなど、橋梁会社の土木技師の主人公が仕事で赴いた地方のことが描かれている。
北海道から東京に列車で帰る途中、小日向町に立寄る場面や、盛岡駅で乗り換えるところも描かれている。
この小日向町は架空の名称になっていて、以前に葬式に来た時に渡ったおんぼろの木の橋が、コンクリート橋に掛け替えられていたことや、河鹿の鳴声、町の裏山の中腹にあるお寺などが登場するので、読んでいると一戸町をモデルに描いていることが、愛読者であれば誰もが気付く筈だ。
主人公が再び赴任地の北海道へ向う途中で、小日向町を通過する列車の窓から、川沿いの町のむこうの山の中腹に、友人の墓のある寺の赤い屋根を見るシーンも愛読者なら見逃さないだろう、『忍ぶ川』のラストシーンの再現であることを。
惜しいかな、実在の地名で書いてくれていないのである。

お土産に買った「南部りんご」の美味しさも宣伝してくれている。
いつものように温泉も随所に描かれていて、福島では「東山温泉」や「高湯温泉」が紹介されている。

食べ物へ拘りの三浦さんが今回は、福島県河沼郡柳津町の名物菓子『粟饅頭(あわまんじゅう)』を登用させている。http://www.yanaidu.com/awa_top.shtml

これは、粟と餅米を混ぜた生地にこしあんを包んで蒸した饅頭で、色は粟をイメージした黄色で、粟のつぶつぶした感触と、餅の粘りを持ち合せた独特の食感が特徴とのこと。
基本的に手作りで、店頭では職人がおちょこのような型に詰めて作っている光景が見られることもあるそうで、福島の物産展では定番商品の一つとなっているが、手作りのため製造に時間がかかり、必ずといっていい程行列ができるそうだ。
また賞味期限が短く、2日も経つと硬くなってしまうので、長期保存する場合は冷凍する必要があるとのこと。〈Wikipediaより〉

今、金田一や一戸でも、地元のお菓子屋さんに三浦哲郎文学に因んだお菓子の創作、発掘を働き掛けているところなので、『アワ饅頭』のように、三浦さんの作品に取上げて貰えるようになれたら嬉しい。

先ずは、三浦さんお薦めの『アワ饅頭』と、ご当地「カネタ製菓」自慢の雑穀饅頭の最新作『座敷わらし』の味比べをして戴かなくてはなるまい。



『まぼろしの橋』の当ブログのバックナンバー

工事現場の世界-『まぼろしの橋』   2008/1/6(日)
http://blogs.yahoo.co.jp/onikosato/19839235.html

『まぼろしの橋』と『海底の青春』   2008/1/25(金)
http://blogs.yahoo.co.jp/onikosato/20348691.html


この小説を読むと、若い頃に工事現場の宿舎で食べた「豚汁」が食べたくて堪らなくなる。
今夜は旨い豚汁を食べよう。

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