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金田一温泉

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台風の傷跡

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■画像:金田一温泉郷馬淵川沿いの洪水の跡。


実りの秋だというのに、馬淵川沿いの水田は台風15号の洪水の被害で、これまでの苦労も水の泡となり、農家には大変気の毒なことになった。
川沿いの木々の枝や草むらには多くのナイロンのゴミが散乱してとても見苦しい景観に成ってしまい、文学散歩の散策路には相応しくない様相である。
それに、方々にはアメリカシロヒトリの被害に遭って丸裸になった木が目立ち、まるで晩秋の景色を見ているようで異様な雰囲気となっている。
一体これらの木々は生き延びられるのだろうか。

休日の今日も緑風荘跡の前を通ったら、散歩ガイドマップのようなものを手に持ってダンジャ坂を下ってくる観光客らしき人を見掛けた。
上手く場所が分かったか気掛かりだったので声を掛けてみたら、三浦さんのゆかりの家を見に行ってきたと話してくれた。
八戸ナンバーの車に乗っていたので、わざわざ訪れてくれたことに感謝したい思いだった。

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■画像:台風15号で洪水になった金田一温泉郷の馬淵川。普段の様子の写真と比べて見て下さい。
    既に水は大分引いていたが、川岸の木々も流され、散歩道や広場のゲートボール場や
    池、それに水田も冠水してしまった。
   


一週間近くも続いた雨降りもやっと止んだので、昨夕、馬淵川の増水の様子を確かめに、久々に金田一温泉郷の石淵橋まで行って見たら、何といつも散歩していた川沿いの石畳の道が洪水で水没してしまっているではないか。
今度の台風15号は久々の馬淵川の氾濫を招き、二戸市内の方々で浸水した家屋が続出している。川下の青森県側でも相当の被害が出ている模様である。

川沿いに増え続けて邪魔に思っていたニセアカシアの木々が水没して姿を消していた。流されたのだろうか?
いつも散歩していた遊歩道も水没したので、当分清掃整備しないと歩けないかも知れない。
遊歩道脇の冠水してしまった水田の農家は稲の収穫を目前にしてこれまでの苦労が水の泡となってしまったのだから大変気の毒である。
川岸の枯れて見える立木は、害虫アメリカシロヒトリの被害に遭い葉を食い尽くされてしまった無残な姿。この方も相当の被害が出ていで、方々で不気味な景色を見掛ける。

石淵の鯉

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■画像:金田一温泉郷・石淵橋で大きな鯉たちの遊泳姿を観察している太公望。


今朝、散歩中に金田一温泉郷の石淵橋を通りかかったら、橋下の川面を眺めているおじさんがいた。
帰りにもまだいたので、橋の下を覗いて見ると、いつもより水が澄んでいて川底が見えていたので、「見えますか?」と声を掛けてみた。

今年は初めてだが、ここでよく見かける太公望たちの季節がやって来た。
この石淵橋の少し上流の、馬淵川が大きくカーブしている辺りは、地名の通り深い淵になっていて、ここを棲み処にしている特大の鯉たちが、この界隈を遊泳する姿を橋の上から眺めることができる絶好の場所になっている。

おじさんは、矢張り鯉の観察をしていたようで、先程から上流へ登って行く鯉を何匹も見かけたと言って、鯉の姿が見える場所を教えてくれた。
鯉の姿は川底の石のように同化しているので、慣れないと目を凝らしてもなかなか探せないのだが、おじさんに教えられた方向をよく見るとそっちにもこっちにも大きな鯉の姿が炙り出されるように見えてくるのであった。
大きいのでは90センチぐらいもある鯉がいて、悠然と泳いでいる姿がたのもしく見えた。
しかし、橋の上から餌を撒いても、警戒して寄ってこないから、人の姿が分かるようで警戒心が強いと教えてもらった。

この橋に朝早くから立って眺めている太公望たちは、誰もが大きな鯉を狙っていて、こうしてまだ釣られないで生きている自分だけの大事な獲物のことを確認して帰って行く様子は、夏の風物ともなっている。

打ち釣りの得意だった三浦さんのお父さんも、体を悪くしてからはよく橋の上から川を眺めていたそうで、その様子を色々な作品に書き残している。
太公望には他の誰もが自分より見劣りして見えてくるものらしい。


今日見えた鯉の中に背骨が曲がった気の毒な鯉も見えたのが気掛かりである。

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画像:金田一温泉まつり」の広告
「金田一温泉まつり」のクライマックス“ナニャトヤラ踊り”(H20年の写真)

今日は夕暮れ時に遥か彼方から太鼓の音が聞こえていた。
それは毎年恒例になっている『金田一温泉まつり』のクライマックス“ナニャトヤラ踊り”のリズムだった。
酷暑が一休みのこの頃だが、今日は晴天に恵まれて、まつりもさぞかし賑わったことであろう。

水田や畑作、果樹園の農作業が一段落した近在の農家の人達が、疲労を取り暑い夏を乗り切るために楽しみにしている土用の日には挙って温泉に入りに来たので、昔からこの日は金田一温泉郷はお祭り騒ぎだったと言う。

このことについては、三浦さんが『土用の丑の湯』などで詳しく書き残してくれているので、皆さんにも是非読んでもらいたい。
このこの日の様子は、三浦さんも金田一温泉で生活していた時に、相当強く印象に残っていたようで、土用の丑の日に温泉の湯に浸かると、一年365日湯治したのと同じ効力があると書いている。
それで「土用の丑の湯」というそうだ。

今日は温泉入浴料がどこも半額だった。

ペタンクやフットサルの大会、アユつかみ大会、子供ゲーム、民謡・郷土芸能になにゃとやら競演等々、野外ステージや温泉プール、河岸イベント広場での催物は多彩で、出店や野外テーブルが連なる温泉センター前駐車場は賑やかな人だかりとなったことだろう。
果たして「懸賞付き盆踊り大会」の結果は如何なったことか?

近くに居るのに、今年も行かないでしまったが、この祭りが済むと盆踊りの季節を感じて、お盆がグッと近づいた気分になるのである。

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■画像:金田一温泉郷散歩道の近況

馬淵川沿いのいつもの散策路は一面真っ白に咲き誇ったヤマボウシの木々も、一昨日の夕立の豪雨に打たれて殆ど散ってしまった。
枝に残った幼い果実が直立不動でビッシリ実っている様は、異様なほどに見事で、赤く熟す晩夏の頃が楽しみである。
しかし、これほど密集して実る果実が只見捨てられるのは忍びない。
加工食品として巧く活かせないものだろうか。

春に彩りを添えてくれた桜並木も今は濃紺の果実を実らせている。これが本当のサクランボというのだろう。
口に含むと甘さにじわっと苦味が残り、口の中はたちまち紫色に着色されてお歯黒のように変色してしまう。
木の下一面に落下している果実は、加工品に向かないものだろうか。
熟れた果実を求めて、日の出から忙しく飛び回る鳥たちが、とても賑やかで、飽食にありついた歓喜の雄叫びのように聞こえてくる。

この散歩並木はこれからアジサイ並木に様変わりする。
植樹して間が無いせいか、まだ小振りだが、紫やピンクの花玉の色が変化してこれからの散策を楽しませてくれる。

長川と合流する辺りの川岸には月見草が鮮やかな黄色の花を輝かせて。せせらぎの音に合わせるように揺れながら咲いている。
涼しさを漂わせる夏の馬淵川のせせらぎには月見草が似会う。

散策路の辺の青々とした草むらのあちこちには薄いピンクの花が一輪、また一輪と咲いているのを見かけた。
野生の朝顔である。
朝起きの顔を洗ったばかりの様に夜露にに濡れている花一輪が愛おしく見えてくる。

川岸に降りて見ると、さっきから見かけている奇麗な蝶々と思われる1羽が、苔生した石に留まってぐるぐる周りながら餌でも食べているらしい。
羽根の一部がちぎれている姿は痛々しいが、白く見える羽根の表は、とても奇麗な青紫色をいていて、川面を這うように飛んでいる姿はとても優雅である。
これも何とかシジミとても呼ぶ名前の蝶々なのだろうか。

いつも橋から眺める川面の石の上には、今日も鴨と思しき鳥が1羽陣取って、川面をジッと眺めている。
近くの1羽は一生懸命羽繕いに精を出している。
オシドリでは無さそうなこの鳥は、鴨の一種だと思われるが名前は分からない。

最近入手したカメラの望遠性能が、馬鹿チョンにしてはずば抜けて優れているので、このように拡大して見ることができるようになって、改めて動植物の自然色の素晴らしさに魅せられているこの頃である。

カッコウやホトトギス、キジ、河鹿が鳴き、ホタルが飛び交い、ブルーベリーやりんごの農園で収穫体験ができる金田一温泉郷は、折角、国民保養温泉地指定を受けているのだから、この要素をもっと活用しては如何かと思うのである。



ネットのあるサイトからの転記です。


    国民保養温泉地について

■はじめに

 現在、我が国に所在する宿泊施設を伴う温泉地は、3114カ所にも及び、年々増え続けています。

 各温泉地は、それぞれ立地環境が異なり、湧出する温泉についても泉質・泉温等が異なっています。また、温泉地の持つ性格も療養、保養、観光、歓楽など様々で、一カ所ごとに特徴を持っていると言えましょう。

 

■国民保養温泉地とは

 そもそも温泉地とは、働く人々が余暇を利用して心身を休め、健康の増進を図り、時には疾病を治療する場所であったと言うことができると思われます。事実、我が国には、古くから湯治場として利用され親しまれてきた温泉地が数多く存在しています。現代社会においても、温泉を利用する人々は、温泉地を訪れ日頃の疲れを癒して、家族や友人たちと団らんし、心身のリフレッシュをすることを最大の目的としていると言っても過言ではないと思われます。このようなことから、温泉の持つ本来的な使命は、昔も今も変わらないと言えるのではないでしょうか。

 環境省では、数多くある温泉地の中で温泉利用の効果が充分期待され、かつ健全な温泉地としての条件を備えている地域を、「国民保養温泉地」として指定しています。

 国民保養温泉地の指定は、昭和29年から開始され、現在までに全国で91地域が指定されています。

 国民保養温泉地の指定を受けるためには、「温泉の効能、湧出量及び温度」と「温泉地の環境」に関するいくつかの条件を満たしていなければなりません。

 指定を受ける温泉地は、いずれも温泉資源と自然環境に恵まれているのです。
「国民保健温泉地」と「ふれあい・やすらぎ温泉地」について

 都市化の進展や高齢化社会の進行により、温泉の有する保健的効能を積極的に活用する温泉地が求められてきました。環境省では国民保養温泉地の中から、保健的利用に適した温泉地を選定し昭和56年から「国民保健温泉地」として指定を開始しました。国民保健温泉地は、温泉の保健的効能の積極的な活用を目的として、療養効果の高い泉質を有する温泉源を保護するとともに、その温泉の持つ保健的効能を充分活用するために必要な各種公共施設の整備を図ることに重点を置いています。指定にあたっては、温泉の効能や温泉地の環境など幾つかの要件を備えた温泉地が前提となっています。現在までに21地域が指定されています。

 都市化の進展や余暇時間の増大等を背景として、自然とのふれあいを求める声が高まってきました。環境省では国民保養温泉地の中から、自然の活用に適した温泉地を選定し平成5年から「ふれあい・やすらぎ温泉地」として指定を開始しました。

 ふれあい・やすらぎ温泉地は、温泉の有する保養機能に加え、温泉地の優れた自然を積極的に活用することにより、自然を理解するとともに、心身のやすらぎを増進することを目的として、その温泉地の持つ自然を充分活用するために必要な各種公共施設の整備を図ることに重点を置いています。その指定にあたっては、温泉地の環境などに関する幾つかの要件を備えた温泉地が前提となっています。

 

■おわりに

 「国民保養温泉地」に指定される温泉地は、いずれも歓楽的な色彩のない健康的な温泉地となっています。「国民保健温泉」と「ふれあい・やすらぎ温泉地」についても、国民保養温泉地の中から選定されるので同様です。

 ストレスの多い現代社会で暮らす人々にとって、国民保養温泉地は身心のリフレッシュに好適な温泉地であると言えるでしょう。



何も無い。寂れて行く一方だと嘆かれている金田一温泉は、視点を変えれば魅力に溢れる保養地温泉だと思う。
寂れて行く大きな要因は当事者や地元民たちのこころや思いが荒んでいるからではないだろうか。
魅力を発見して引き立てれば、そして、当事者たちがひかり、輝けば、必ずや来訪者たちにもその思いが伝わり、リフレッシュできる場所として魅力が湧いてくるのだと思う。
今真っ盛りのホタル観賞や、鮎の釣り場としての知名度ひとつとって見ても、来訪そして温泉入浴宿泊とマッチングした大きな魅力を発信できるのである。
その中に、金田一温泉をこよなく愛した三浦さんが多くの作品に描いて宣伝してくれていた「三浦哲郎文学の里」もあると思うのだが…。


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