三浦哲郎文学を読む会

三浦哲郎文学ファンの輪を拡げましょう

植物談

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 前のページ ]

漆を呑む

イメージ 1

先日、岩手日報の新聞で『岩手の漆文化 全国発信 15日、東京でフォーラム 歴史や室の良さ紹介』という記事が目に付いた。
合併して二戸市になった旧浄法寺町は日本の漆生産量の60%以上を占めているのだそうだ。日本で消費される漆の98%は中国産だと言うから日本の漆はわずか2%足らずである。
そして成分や質が断然優れている浄法寺産のものは、とても貴重な漆として重宝がられていて、金閣寺や日光東照宮などの重要文化財には浄法寺産でなければ使えないと言われるほど評価が高いと言う。
世界に共通する『ジパング』、『Japan』とは『漆』のことを意味すると言うほど、世界的にも価値を認められているものである。
その特産地として二戸市民は『浄法寺漆』のことをもっと知って、地域の誇りとして認識して欲しいと思う。

三浦哲郎さんの作品に、漆掻きが漆を呑むシーンが出てくるものが有ったが、どの作品だったか思い出せず、探せないでいる。
この地域ならではの漆に関するゆかりの作品である。

「えー、どの本に有ったっけかな?」

三浦文学と植物

三浦哲郎さんの作品の中には、実によく植物の名前が出てくる。
たとえば、今読んでいる長編小説『海の道』では、

《ビョルンソンがぎんを初めてみたのは、油菜の花が咲くようになってからだが…》
とか、
《これは、なんというまばゆい光景だろう。入江を半円形に囲んでいる山の斜面は、油菜の花で真黄色に塗り潰されていた。》
や、
《モンペの紐に手をやりながら慌しく駈け降りていった。油菜の茂みを分けてしゃがむと、大きなぎんの目の高さに花の頂が咲き揃っている。…黄色い油菜の花の間から、ひろがっていく血の海がみえた。》

《ぎんがそろそろ仕事じまいをしようと思ったときには、雨もよほど小降りになっていて、海の水平線近くの雲の裂け目からこぼれた黄ばんだ夕暮れのあかるみが、薪小屋の前の柿の若葉をひからせていた。》

《時ならぬ揃いの赤半纏といい、ドロやなぎの下で棒の先を削ったり、井戸端で九寸五分を熱心に研いだりしている男たちといい、漁師たちが群をなしてなにか物騒なことを企んでいるとしか思えない。》

《けれども、年が明け、また油菜の季節が巡ってきても、凌風丸は一向に姿を表さなかった。》brown

《下駄を両手に、あっちこっちと、小鳥のように浜のはずれの岩山まで飛んでいって、ついでに岩の裂け目に咲いている山百合の花を折ってくる。》

《彼は真新しい、黄色の夏服をぎこちなく着て、胸に早咲きのオランダ菊の花束を抱えていた。》


などのように、色々な場面で花や樹木が描かれていて、場面のイメージ作りの一役を担っている。

この小説は八戸が舞台になっているが、その地域に相応しい、また、季節や場所を感じさせる重要な演出効果を持たせているのである。

今、金田一温泉郷では『まるごとミュージアムガーデン 花と文学の魅力あふれる温泉郷づくり』をすすめている。
昨日、この次の会議のためにいわてまちづくりアドバイザーの軍司さんと、市地域づくり推進課のMさんと打合せを行なった。
軍司さんは、前回の会議の後、更に三浦作品からこのように金田一温泉郷にまつわる花や樹木が描かれている場面を沢山探し出して、資料を作ってくれていた。
県立図書館から『三浦哲郎自選全集』等を借りて一生懸命調べてくれたそうだ。
その後も現地の散歩コースを訪れて、植物類の現状も調査してくれたようで、その結果を地図に示して、作品調査の内容も合わせて、資料作りをしていると言っていた。
大変貴重な資料が出来上がりそうなので、とても楽しみにしている。

このようにして、地域と文学作品を関連づけようとの試みがなされている。
熱心に取り組んで頂いている軍司さんの誠意に答えるためにも、地元の皆も軍司さんに負けないように頑張って取り組んで、何としても成果を上げなければ成らないと思わされた。


関連ブログ:何でもナニャトヤラ
http://blog.canpan.info/azukibatto/

イメージ 1 イメージ 2

イメージ 2

今朝の二戸は昨日からの雨も上がり、半袖で外を歩けないぐらい涼しい朝を迎えています。
このところ野山や川岸を見渡すと白い花が一面に咲いている林を多く見かけます。近くを通るとホンノリと甘〜い香が漂っています。特産のはちみつの元になる「アカシア」の花が満開です。
アカシアというと私などは「アカシアの 雨に うたれて...」という西田佐知子の歌を思い出します。
そしてなんとなくロマンティックというか感傷的な気分になるのですが,これは「贋物のアカシア」です。
先日来、続いている話題に関連しますが、アカシアはエンジュ(槐)とも呼ばれるので,ニセアカシアはハリエンジュ(針槐)と呼ばれます。ニセアカシアは幹に刺を持つところが違います。
我が家では、この香ばしい花の天ぷらを食するのが年中行事の一つとなっています。

この木は繁殖力が強い為に里山や川岸などに瞬く間に増え拡がり、数年のうちにニセアカシアだらけに成ってしまうくらいです。
そこで特製を調べてみました。

                             出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

きれいな花が咲き、観賞用として価値が高いことから街路樹や公園にも植えられるが、幹に鋭い棘があり剪定しにくく、根から不定芽が多数出る、風で倒れやすいなどの理由で庭木などにはあまり向かないといわれる。棘のない園芸用の品種もある。

幹は年輪が不明瞭で、かなり重く、硬く粘りがあり加工しにくい。耐久性が高いためかつては線路の枕木、木釘、木炭、船材、スキー板などに使われた。

樹皮には毒性があり、樹皮を食べた馬が中毒症状を起こした例がある。

2006年7月現在、外来生物法の「要注意外来生物リスト」において、「別途総合的な検討を進める緑化植物」の一つに指定されている。
緑化資材として、ハゲシバリの別名で知られる。明治時代に北米から輸入された。マメ科植物特有の根粒菌との共生のおかげで成長が早く、他の木本類が生育できない痩せた土地でもよく育つ特徴がある。このため、古くから治山、砂防など現場で活用されており、日本のはげ山、荒廃地、煙害地などの復旧に大きく貢献してきた。

近年、本来の植生を乱すなどの理由で、緑化資材に外来種を用いることが問題視されているが、ニセアカシアの利点を備え持つ樹種は少ないことから、代替資材の選定が困難なものとなっている。ただ、その強い生命力ゆえのマイナス面も存在する。一度、ニセアカシアを植樹してしまうと抜根や薬剤注入をしない限り除去が困難になること、また、高木化するため薄い土壌の斜面に植樹した場合、極めて倒れやすくなることなどの性質があり、これらを良く理解して導入する必要がある。

という、厄介な木のようです。


ニセアカシアとアカシア
明治期に日本に輸入された当初は、このニセアカシアをアカシアと呼んでいた。後に本来のアカシア(ネムノキ科アカシア属)の仲間が日本に輸入されるようになり区別するためにニセアカシアと呼ぶようになったが、今でも混同されることが多い。たとえば、札幌のアカシア並木も、アカシア蜂蜜として売られているものも、西田佐知子のヒット曲『アカシアの雨がやむとき』、石原裕次郎のヒット曲『赤いハンカチ』や北原白秋の『この道』に歌われる"アカシアの白い花"もすべてニセアカシアである。

食用

* 花から上質な蜜が採れ、有用な蜜源植物である。
* 花そのものを天ぷらにして食べることもある。
* 花をホワイトリカー等につけ込んでつくるアカシア酒は強い甘い花の香りがする。精神をリラックスさせる効果があると言われる。
* 新芽はおひたしや胡麻和えにして食べられる。(新芽には毒があると書かれていることもあるので注意が必要)


三浦さんの作品にニセアカシアのことが出てくる場面があるかどうかは定かではありませんが、この香ばしい花の天ぷらを食したなら、筆をとらずにはいられないと思うのですが、果たして如何なものでしょうか。

ベニバナエゴノキ

イメージ 1

イメージ 1

デーリー東北新聞の記事に、三浦哲郎さんの生地八戸市の三日町商店街で、街路樹の「ベニバナエゴノキ」の花が満開の記事が載っていると、まつの実さんから投稿を頂きました。

http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2007/06/14/new07061408top.htm

見事に咲いています。さぞかし奇麗な町並みでしょうね。
ベニバナエゴノキは純正和種なのだそうです。
木の下に入ると、釣鐘状に下向きに沢山のピンク色の花を垂れているのが見事のようです。
果実には、サポニンが含まれていて、かじると、「えぐい」ので、エゴノキ、という名前になったとか。
まだ青い実を手でこすり合わせて、泡立てて、石鹸の代用にしたそうです。この間の皀(さいかち)と同じように。
果皮にエゴサポニンが含まれ、有毒であるため川に流して魚を麻痺させる川漁に使われたりもしたとのこと。
確か、三浦さんの作品にこんな内容のものがあったような気がします。

材は黄白色で均等に緻密なので加工しやすく、ロクロ細工で木椀や木皿に加工されることからロクロギという別名もあり、床柱・天井の材としても使用されているようです。

http://www.tssplaza.co.jp/hanasanpo/egonoki.htm

早速、まつの実さんの投稿をみて「その木なら金田一温泉郷にも在るぞ」と電話をくれた人がいました。
その辺のところは、分かり次第調査して、報告することにしましょう。

サイカチについて

先日の投稿にサイカチを洗剤に使うことを取り上げた際に、漢字が間違いであることをご指摘戴きました。
『槐』ではなくて、正しくは『皀』になります。
『槐』(えんじゅ)と『皀』(さいかち)は樹木としては、全く別のものでしたが、パソコンの文字変換ではエンジュの項で同じに表示されるので、混同してしまいました。

ということで、洗剤に使用できる実が成るのは『皀』(さいかち)の方です。

サイカチ(Gleditsia japonica)はジャケツイバラ科(またはマメ科)サイカチ属の落葉高木。別名カワラフジノキ。漢字では皀莢、梍と表記するが、本来「皀莢」はシナサイカチを指す。日本の固有種で本州、四国、九州の山野や川原に自生する。また、実などを利用するために栽培されることも多い。
樹齢数百年というような巨木もあります。……二戸の巨木にも在りますか?

因みに
エンジュ(槐)はマメ科ソラマメ亜科に属する落葉高木の一種。中国原産で、台湾・日本・韓国などに分布。和名は古名えにすの転化したもの。街路樹や庭木として植えられる。葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は4〜7対あり、長さ3〜5センチの卵形で、表面は緑色、裏面は緑白色で短毛がありフェルトのようになっている。開花は7月で、枝先の円錐花序に白色の蝶形花を多数開く。蜂などの重要な蜜源植物となっている。
蕾を乾燥させたものは、槐花(かいか)という生薬で止血作用がある。


皀に拘って地域おこしに取組んでいる人達が近隣にいることが分かりました。この取組みは金田一温泉郷にも大変参考になると思うので、紹介します。


特定非営利法人 風景の生命(いのち)を守る地域づくりネットワーク
【事務局】  〒028-7111 岩手県岩手郡西根町大更16-12-5
  Phon:090-5592-3872 Fax:0195-75-2413
  e-mail: yumeohho@mbf.ocn.ne.jp 
http://www21.ocn.ne.jp/~fitn/saikachi/kankyou/index_saikachikankyou.htm


サイカチの「再価値」では大先輩、一関市の「サイカチの会」との交流も盛んのようです。


サイカチは昔から石鹸の木、いま合成洗剤が川を汚す元凶、ということで合言葉♪♪

サイカチ、再価値 Do最価値!

サイカチは器物の用材、薪炭用材、薬用、食用などと重宝されてきたが、なんといってもその実用の代表は洗剤利用である。またサイカチの樹液はカブトムシの大好物なので東和町ではサイカチとカブトムシの里として町おこしにも一役かっている(大瀬のサイカチは年とりすぎたのか見たことが無い)。

環境に優しい洗剤として
先人の知恵として戦後までサイカチの実(さや)は洗剤として活用されてきました。また現在でも漆器の洗剤として実用とされています。自然界でそのまま洗剤となるものが外にあるのでしょうか?誰がこんな働きを見つけたのでしょう。


サイカチの洗浄成分の主体はサポニンです。石油系の人間が作った合成洗剤は川を汚し人体に有害なのにくらべ、サポニンはそのまま自然に返る、これがサイカチを環境運動のシンボルにしている大きな理由です。

うるしでかぶれると普通の洗剤では余計ひどくなるのに、サイカチは大丈夫だそうです。これは身体にも優しいという証拠でしょう。


さて、この実を使うには

1.ぬるま湯にサイカチの実をつけ(2〜3センチに切ると早い)うるかして(ふやかして)もみほぐし、できた石鹸水を使います。量が少ない時は切ったものをネットに入れうるかしてもみほぐしそのまま使う。

2.アウトドアなどで手を洗ったりする時は、石でたたいてやわらかくし、そのまま手にもって洗います。

こんなサイカチの実を使いやすくしようと一関の「サイカチの会」では粉にしてみたそうです。


ただし身体を洗うのにはちょっと、という段階です。


ということで
当会の若い会員が固形石鹸を開発し、
先日の「いわて大環境祭21」で参考出品しました(左側)。
実用になるか、乞うご期待!


また右側はそのまま切って中に入れて使うお風呂用サイカチあかすりグッズです。
これだと温泉に行って使ってもゴミが出ないので迷惑をかけない!

こんな風にサイカチは子供から大人まで楽しめる木なのです!


以上、『特定非営利法人 風景の生命(いのち)を守る地域づくりネットワーク』のHPからの引用でした。
金田一温泉でも拘ってやってみては如何でしょうか?
先ずは、どこかに皀の木が在ってくれると良いのですが。

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 前のページ ]


.
oki*_
oki*_
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
検索 検索

過去の記事一覧

三浦哲郎文学愛読者

三浦哲郎情報

登録されていません

二戸のブロガー

登録されていません

旧南部藩の住人

登録されていません

友だち(2)
  • よしO
  • ooh*ra*
友だち一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事