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読書が人を変える

年末に我が母校金田一小学校から校報が届いた。
父兄向けに発行されているが、地域の人達にも学校のことを知って貰うためにとの思いで学区内全戸にも回覧板にして読んで貰っている。
PTAのOBで未だに役を仰せ付かっている私のところには封書で頂くので、バックナンバーともファイルにして持っている。
いつの日からだったか記憶に無いが、情報を発信し続けることの意義を提案させて頂いたことがあった。それ以来、歴代の校長や副校長(教頭)の努力の甲斐あって継承され続けている。
紙面の中に「校長から」という項があり、その時々の校長の思いが綴られていて、特に読むのを楽しみにしている個所である。
今回の号には、6年前の女子児童と読書についての実話の体験談が書かれていて、読書にはひとを変える切っ掛けとなる力があることを訴えていた。

〈6年前のことだ。5年生の中に、口数が極端に少なく、いつも人の影に隠れているような女の子がいた。
授業でも発言をしようとしない。無理に発言を強要しようとすると涙ぐむ。
しかし、足が適度に速く、テストをすればどの教科でもまあまあの点数を取る。
 11月だった。いくつか本を紹介しながら「本を読む子になってほしい。」と、全校朝会の中で話したことがあった。
二日後にその子が手紙をくれた。
「校長先生は本を読むことが好きなのですね。わたしも大好きです。おもしろそうな本があったら紹介して下さい。」
さっそく、その子に灰谷健次郎の『君はダックス先生がきらいか』(中学年向け〉を貸した。
「一気に読みました。あんな先生がいるといいですね。私の紹介する本を読んで下さい。」と、手紙で『レンゲ畑のまんなかで』(富安陽子)をすすめてくれた。
そういうやり取りが6年生になってからも続いた。
 「5月の全校朝会で二人のやり取りを紹介したいが、どうだろう。」
その子は涙を浮かべ何も言わずに校長室を出て行った。後悔した。
ところが、次の日、「わたしと分かってもわたしの名前を出さなければいいです。」と、校長室に来てくれた。嬉しかった。
全校朝会では顔を紅潮させ下を向いていた。その日を境に、笑顔が見られるようになった。9月の陸上記録会ではリレーのメンバーになり、2位に入賞した。
 「今度は、わたしの妹をよろしくお願いします。」という手紙をくれて卒業して行った。
中学校ではバトミントンに熱中し、明るく元気に過した。今年の4月から高校生活に入り、青春を謳歌しているという。
 読書を侮るなかれ。人を変えるきっかけともなりうる。冬休み、どうぞご家庭で読書の時間をとり、楽しんでいただきたい。…〉


今、学校では家庭と一体になって読書の推奨とテレビを消して家族で読書に取組む運動を展開している。
その他にも読み聞かせサークルや図書館司書の皆さんの協力を得ながら、色々な形で子供たちの読書意欲を高めようと頑張ってくれている。
三浦さんと同じように、漫画しか読んだことが無かった自分の頃に比較して、こんな環境に育つ児童達が羨ましい。

この学校のPTAが昨年11月に「平成22年度 優良PTA文部科学大臣表彰」を受賞したという。

●岩手日報Wab News 【優良PTAで大臣表彰 古城小と金田一小】2010.11.25
健康維持へ独自の工夫 二戸市・金田一小
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20101125_16

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■画像:二戸市立金田一小学校の6年生による劇『ユタとふしぎな仲間たち』の模様。
    1.都会っ子のユタが座敷わらしから力を得て天気の予告をする場面。
    2.どんどん淵でおむつの洗濯をしている場面
    3.おむつの洗濯物を干しにお寺の鐘の音の輪に乗るところ
    4.鐘の音の輪に乗って空を飛んでいる映像(SG-DVD映写)
    5.ユタ少年が強くなっていじめに勝つ場面
    6.座敷わらしたちが旅立つ別れの場面
    7.フィナーレ合唱「友達はいいもんだ」
    8.父兄たちの売店で賑わう校庭


報告が遅れてしまったが、金田一小学校の学習発表会を観に行って来た。
6年生たちが熱演した劇『ユタとふしぎな仲間たち』は、とても素晴らしくて、胸に迫るものがあり、涙を堪えながらフィナーレの拍手をしていた。
脚本は、作品のキーワードでもある、いじめと座敷わらしたちの宿命を主体に、30分の劇に上手くまとめ上げられていた。
これも、三浦文学の真骨頂と言えるが、悲しい題材の中にユーモアが鏤められ、観客たちの笑いを誘う場面が多くあり、児童達は精一杯の演技を見せてくれていた。
校長たちの話によると、衣装やおむつ等の製作には家族の熱心な協力も有ったそうだ。

劇のはじめに「夏にお亡くなりになった三浦哲郎さんが、金田一温泉を舞台に描いた『ユタとふしぎな仲間たち』を…」と流れたナレーションが、地元の多くの観客への大きなPRになったことを大変嬉しく思う。

今回、このように素晴らしい脚本を作り上げた先生に感謝している。苦心されたことと思うので、これからも周期的にこの『ユタとふしぎな仲間たち』を上演して貰いたい。
校長や来賓者達からは、この熱演を市民文化会館のようなところで再演させて上げたいとの声もあがっていた。

このように、二戸市内の小中学校でも三浦文学作品に前向きに取り組むようになって行くことを期待している。

一昨日(1/18)、書籍担当の沼野会員と一緒に地元の金田一中学校を訪問して、昨年に引き続いて依頼を受けた三浦哲郎著書の推薦図書を納品してきた。

校長先生と図書担当教諭に会って、書籍内容の説明をして、学校でも積極的に地元にゆかりの芥川賞作家三浦哲郎のことを宣伝して頂けるようにお願いした。

金中では、読書率低下を改善するために、生徒たちが読書に親しむ為の環境づくりに取り組んでいるそうで、新たに整理した図書室には「三浦哲郎コーナー」も設けたそうなので、今後の書籍の活用が楽しみである。
先生たちで朗読のグループを作って、読み聞かせによる読書への関心の引き起こしにも力を入れているそうなので、三浦さんの随筆や短篇小説を採用してもらえることを期待している。

今年の推薦図書については、以前からこのブログで話題にしていたが、今年は短篇モザイク集シリーズ3冊をメインに、短篇小説、随筆を揃えてみた。

沼野会員がネットで取寄せてくれた古本だが、どれも傷みが少なくてきれいな本を揃えることが出来た。『おふくろの妙薬』はネットでもプレミアの高い本なのだが、今回は偶然にも三浦哲郎直筆のサイン入のものが手に名入り、大変価値のある蔵書になったことは嬉しいことだった。

納品した図書のリストは以下の通り。
皆さんも、一緒に手に取って読んでみては如何でしょうか?


1.短篇集モザイク1 みちづれ  1991.H3.2.20 新潮社
    …連作「モザイク」の第1集。一遍わずか十数枚に切り取られた短篇小説24篇
     第2回伊藤整文学賞受賞書籍
     第17回川端康成文学賞受賞作「じねんじょ」収録



2.短篇集モザイク2 ふなうた  1994.H612.15 新潮社
    …連作「モザイク」の第2集。それぞれ20枚に満たない短篇小説の醍醐味に満ちた18篇
     第22回川端康成文学賞受賞作「みのむし」収録


3.短篇集モザイク3 わくらば  2000.H12.9.30 新潮社
    …連作「モザイク」第3集。わずか十数枚の切詰められた表現の短篇小説17篇
     いつの日にか100篇を擁したいと、壮大な意図への道を着実に歩き続ける著者の次の刊行
     が待遠しい。これまでに59篇、目標まであと41篇


4.おふくろの妙薬          1971.S46.7.31 三月書房
    …始めての随筆集S36〜44年の57篇
     偶然にも、この古書には三浦哲郎氏直筆のサインが記されている。


5.笹舟日記              1973.S48.5.30 毎日新聞社
    …S47.4月〜48.3月までの1年間、毎日新聞日曜版に連載した一回10枚半の随筆が52篇収容さ
     れている。

納品にあたり、コメントしたこと

※収録作品の中には、金田一や一戸など、この地域のことが描かれているものが多くあります。
 収録作品の詳細説明は別紙による。


今回の推薦図書に納められている作品の総数は実に168篇にもなってた。

金田一にゆかりの芥川賞作家・三浦哲郎の著書を、地元の金田一中学校の図書室に備えて、多くの生徒たちに読んで親しんで貰いたいとの思いで、昨年から、書籍集めに協力をしている。
三浦哲郎さんの書籍は既に絶版となっているものが殆どなので、古本を探さないと中々入手できないので、読む会で中学生に読んで貰いたい本を探して買って上げることを申し出たのであった。

ゆかりの作家・三浦哲郎のことは、先生方にもあまり知られていないようなので、集めた書籍の解説文も作って、興味を持ってもらえるようにした方が良さそうなので、昨年度分も含めて誘いの解説文を添えることになった。

学校の図書室には、今迄は『ユタとふしぎな仲間たち』しか無かった状態だったが、昨年は

・三浦哲郎の世界  2005.H17.10 :デーリー東北新聞社
・自作への旅    1991.H3.3 :デーリー東北新聞社
・文集 母     1994.H6.6 :世界文化社
・母の微笑     2001.H13.10 :講談社
・母の肖像     1983.S58.9 :構想社
・恩愛       2005.H17.7 :世界文化社

の6冊を購入した。
「母」に纏る書籍と、三浦さんのことが良く分る作品を推薦したのだった。

しかし、金中の生徒たちはあまり読書に熱心で無いようで、三浦文学の本も殆ど読まれていないようだと、先生が漏らしていたのを耳にした。
だから、今年は、只納品するだけでなく、本の内容についての解説文を作って上げて、少しでも興味を持ってもらうようにすることにしたのである。

先日の運営委員会で話題になった推薦図書を参考までに掲載してみることにする。

■今年度推薦する購入候補の図書
短篇集モザイク1 みちづれ 1991.H3.2.20 新潮社
    …一遍わずか十数枚に切り取られた短篇小説24篇。
     第17回川端康成文学賞受賞作「じねんじょ」収録
     第2回伊藤整文学賞受賞書籍

短篇集モザイク2 ふなうた 1994.H612.15 新潮社
    …連作「モザイク」の第2集。それぞれ20枚に満たない短篇小説の醍醐味に満ちた18篇。
     第22回川端康成文学賞受賞作「みのむし」収録

短篇集モザイク3 わくらば 2000.H12.9.30 新潮社
    …連作「モザイク」第3集。わずか十数枚の切詰められた表現の短篇小説17篇。
     いつの日にか百篇を擁したいと、壮大な意図への道を着実に歩き続ける著者の次の刊行
     が待遠しい。これまでに59篇、目標まであと41篇。

おふくろの妙薬         1971.S46.7.31 三月書房
    …始めての随筆集S36~44年の57篇

せんべの耳           1975.S50. 講談社
    …2冊目の随筆集

娘たちの夜なべ         1981.S56.6.10 新潮社
    …三冊目の随筆集

笹舟日記             1973.S48.5.30 毎日新聞社
    …S47.4月〜48.3月までの1年間、毎日新聞日曜版に連載した一回10枚半の随筆が52篇収容さ
     れている。

林檎とパイプ          1980.S55.2.10 文藝春秋
    …大学受験に失敗した娘と、その娘の挫折を心配する父親との往復書簡

少年讃歌            1982.S57.11 文藝春秋 
    …天正8年、天正遣欧使節に選ばれた長崎の10〜15歳の少年たちの8年余りの歳月をかけた苦難と
     驚きに満ちたローマ往復の歴史大河長編小説。
     第15回日本文学大賞受賞作品。

取り敢えず、このような作品を探してみることにしているが、今度の例会で、みんなの意見も聞いて、より相応しいものを推薦したいと考えている。
これを読んでの意見をお持ちの方は、遠慮無くコメントして戴きたい。

中学生が興味をそそる解説文を書くのは大変そうだ。

地元の金田一中学校では、無造作に並べられていた図書室の本棚の整理をするに当たり、本年度、学区内の大人にボランティアの協力者を募り、住民の協力を得ながら、生徒たちの図書環境の充実を図ったそうだ。

そして、昨年度に続き、本年度も三浦哲郎文学の中学生にふさわしい著書を蓄えることへのアドバイス、選書、購入の協力要請を受けた。

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