|
共通の知人に連れて来られたのが最初。
その知人男性は、特に常連という訳でもなく、
数ヶ月に一度、ふらっと立ち寄る程度。
ただの気まぐれ、話のネタに連れて来ただけ。
でも、いつからか、その知人男性よりもうんと
男が来店する回数は、増えていた。
普段、スナックで飲む習慣のない男が
自身の友人を連れて来店するようになり、
1人きりでも来店するようになり、
ボトルをキープした。
連れて来た友人に、「惚れた女」だと紹介した。
「お前と居ると落ち着く。」
「お前と一緒になれば良かった。」と女に言った。
男は閉店まで居て、女と一緒にタクシーに乗った。
いつも、男が先にタクシーから降りる。
男の妻と子供が待つ、男の自宅の前で。
男の来店する回数が増えるのと同時に、
男から掛かって来る電話の回数も増えた。
平日は、毎日のように電話が掛かって来た。
朝は、女の休憩時間を見計らって、運転中の車から。
夜は、妻の目を盗んで、自宅の事務所から。
「おはよう」のLINEも、
「おやすみ」のLINEも、毎日来た。
女の名前の後ろには、いつもハートマーク。
メッセージが打てない忙しい日には、
ラブなスタンプが、いっぱい来た。
「お前と居ると、気持ちが若返る。」と言った。
「毎日が充実している。」と、男は言った。 その言葉を女は、全部本当だと思った。
|
スナック真知子
[ リスト | 詳細 ]
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]




