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昨年7月にNYに行って、目的はほかにあったのですが、現地の自転車事情もみることができました。
写真は「2007年9月NY旅行」のブックに掲げてあります。
 
結論から言えば、日本とはまったく走行環境が違います。
車道にせよ歩道にせよ道幅が広いこと、トラフィックに余裕があること、一通が多いこと、自分でリスクをとる文化、ガタイのタフネス度、等々。
一番は、緊急時に逃げられる(動ける)スペースの広さでしょうか。

現地では自分で自転車に乗って走る時間はなかったのですが、たとえばNYでなら、例えブレーキの付いていないピストに乗っても、安全に走れる自信はあります。状況にあわせた適性速度で。

振り返っていまの日本。東京および周辺都市。NYとは全く道路事情が違います。
ここでノーブレーキのピストに乗ることは、無事に走り終えるかどうか、一か八かの賭けをするようなものです。
あるいは、歩く速さと同じ程度の速度で走るのも厭わないか。

私が自転車に乗っていて、右側を逆走してくる自転車に出会わないことはありません。
周りを見ずに飛び出してくる歩行者に出会わないこともありません。
車のドライバーも、自転車が目に入らない人間と、視認していても、そんなに速く動くものだと思っていない人間の2種類です。 
いつでもすぐ止まれるようにピストに乗って徐行しているなら別ですが、そうでなければ、逆走してくる自転車や、飛び出してくる歩行者、突然発進する自動車を前に、ハンドル操作とバックを踏むだけで、事故から逃れることはできないと私は思います。

ピストの慣性力は大きく、私の脚力(レッグプレス200kg以上)でも、瞬時にタイヤを止めることは不可能です。
だから、いざというときに備えて前後にブレーキを備えています。
実際、ほとんどの場合、ブレーキは使いません。しかし、いざと言うときに不幸な事態を招かないよう、制動力のあるブレーキをつけています。

公道でノーブレーキ・ピストに乗るのは「スキルの高い証、志(?)の高い証」なんてものじゃなくて、単なる「蛮勇」だと思います。一度恐い目に遭いたい? それは公道でやるべきことではありません。自分だけならまだしも、事故は自損事故だけではありませんからね。
どうしてもノーブレーキに乗りたければ、専用のトラックを走るか、公道でないところで走るべきでしょう。本当に高い走行スキルとは、どんな環境や状況にあっても、自分と周囲の安全を第一に考えられる能力だと思います。

シングルスピードの、固定ギアの自転車に乗る楽しみは、路面の反応をダイレクトに脚に感じて繊細な走りができること、交通状況、道路やトラフィックの状況に合わせて、慎重に速度調整やコース採りをしながらも、余裕を持って走れるようにするために、ペダリングや周囲の状況確認などの走行テクニックの向上を目指せるという、ストイックなものだと思っています。

大事なことは、これらは「ノーブレーキでなければ得られないものではない」ということです。

ここからは私が本当に言いたいことです。
一番多く使われている交通機関、乗り物、それは自転車だと思います。省エネ、環境問題、特定検診(メタボ検診)、いずれから考えても、自転車をもっと普及させることは、地球規模で正しいことだと思います。
しかし、日本の道路行政は自動車を優先しています。自転車に乗る人間が、身の危険を感じないで走れる車道がいかに少ないことか、これは自転車に乗る人間なら誰もが感じていることです。歩道を走れる区間もありますが、だいたい車道を走るのが危険な区間か、あたかも車道を走ってもらうと困ると言っているような、ご都合主義の場合が多いと感じます。実際に走ってみると、いかにも実際に自転車で走らない人間が設計しているのか、本当の意味で安全に走れる道は少ないと思います。障害者に対するバリアフリーもおざなりで、もっと力を入れてもらいたいですが、「自転車のバリアフリー」も頭に入れて道路行政を行ってもらいたいものです。あんな段差がある道を、あんな障害物だらけの歩道を、何の危険も感知しない歩行者が歩いている道を、普通のスキルの人間が、自転車でまともに走れると思っているのでしょうか? 

何が言いたいか? 自転車ブーム、自転車の増加に対して、駐輪場の不足(注)にも象徴的に現れているように、道路行政は対策を放棄しているか、後手後手に回っているか、対応困難な様相を露呈しています。結果として、事故の多発という形で現れています。私たちは本来これを、道路を含めた「トラフィックシステムの欠陥」と主張したいのですが、無謀な、あるいは、無法な自転車ライダーが事故を起こすことによって、「先の問題が、自転車ライダーのモラルの問題にすりかえられる」ことを危惧しているのです。「ルールを守らないから、事故が増えるのだ」との詭弁です。ノーブレーキ・ピスト(ワン・ブレーキもそうですが)のライダーが、それに加担していることを自覚して欲しいということです。

(注 NYは、スポーツ車の駐輪用の固定構造物が歩道上にあります。地下鉄やレストランにも、自転車を連れ歩いています。ホノルルも同様でした。バスのフロント部に自転車を載せられる仕様のものもあります。日本はどうでしょうか? 放置自転車に話をすりかえていますが、自転車利用者数に比べて、駐輪場が圧倒的に少ないことが駅前の自転車の氾濫に繋がっています。鉄道事業者は親方日の丸の強権と利用客からの収入で多くの土地を占有し、エキナカやアーケードのテナント事業でさらに多くの収益を上げているのですから、利用客の駐輪場ぐら無償提供するのが当然だと思います。駅面積の何%かは利用者に還元しなければならない法律でも作ってもらいたい気持ちです。)

年金問題も「氷山の一角」です。日本の行政、日本のお役所は、とにかく必要な仕事をしてこなかったと思います。等しく納税者の声を聴くべきであるのに、声の大きいところや、利益誘導を疑わせる部分に偏った仕事をしているのでは、と思わせるところがあります。
土建屋行政? 百歩譲ってそれも結構。但し、やたら掘り返して復旧を繰り返すだけでなく、道路デザインを見直すところからキチンとやってくれるなら、支持します。

自転車を最もメジャーな交通機関として、行政や国土交通省に再認識させ、より安全で快適な自転車走行ができる環境を獲得できればと思います。

閉じる コメント(2)

こんばんは!
今日、フィール・ヤングという雑誌に入っていた、西山しのぶの
「下山手ドレス別室」という小冊子を立ち読みしたんです。
以下、そこに書いてあったものの抜粋。

「ノーブレーキのピスト乗りという、ちょっと魂のあり方が独特なオニーサンがいて
これがまたおしゃれだったり、さわやかヒゲだったり、今風男前だったりするから
そのへん注意して、女性を幸せにするタイプかどうか嗅ぎ分けてください」

この話の前には、自転車乗りのオトコたちが今旬よ、おすすめよ!
みたいな話も語ってるんですよ。
なんとなくふと、栄養映画さんを思いました。(笑)

2008/1/12(土) 午前 1:42 [ エンジェル ]

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ガブリエルさん、こんにちは。
今日はずっと雨なので憂鬱です。

> ノーブレーキのピスト乗り
前もナ●キなどが広告で煽って問題になりましたよね。道交法違反ですから。専用トラック用で公道は走れません。それを公道で乗るのは包丁振り回して歩くのと同じぐらい「魂のあり方が独特なオニーサン」。自分を壁に激突させても通行人を守る覚悟があるのか? 実際は覚悟とも関係なく30km出していれば制御不能ですしね。歩く速さで走るのかな?

派手な事故起こして規制が増えたら、他のピスト乗りが迷惑する、そこのところを考える魂であって欲しいけど、無理ですね。

> ワンブレーキのピスト乗り
ある意味もっと許せませんね。安全とファッションは別物です。道交法違反。

ピストを乗りこなすには、ある程度の自転車経験と技術と体力が必要だと思います。初めて乗る自転車がピスト、これは無謀です。フリーギアにして、シングルスピードとして乗って欲しいです。

2008/1/12(土) 午後 3:56 [ δΦσ ]

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