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アキの父は、「超」の字がつく相場師でした。父は、私に個別銘柄のチャートを見せた上で、「さあ、どの銘柄をお前なら買う?」といった質問をしてきたのです。
わかるわけありません。あたしは14歳だったのです。96年春のある寒い朝の出来事でした.
「アキ、俺は今株で相当な損が出ている(そんなこと急に言われても)。明日から3日間俺は仕事を休む。その間にこれまでの損勘定の株に何らかの決着をつける」
と言い切ったのです。
『相場が曲がり出した、もとい、相場で失敗をしでかした時、様子を見るのはどれくらいの日数が必要か?』
14歳のあたしには何がなにやらさっぱりわけがわかりません。
『2、3日様子を見て、駄目だと最終決断をするのは1週間後でいいのでは?』
と答えました。
「正解だ。投げの処理は早ければ早いほど効果がある。一般投資家は、引かれ玉を抱えてしまった場合、とことんまで粘り切ってしまうものだ。この心理がわかるか?
簡単なことだ。今投げて明日から反転したら悔いが残るではないか、辛抱が善だという投資家がいる限り、俺が建てた玉は腰を据えて利食いに持っていく!」
と言っていました。
そうです。一般投資家は、「反作用」に極めて弱く、『反作用』の波がくれば,次回こそ自分に有利な波が来る、と思いがちです。
通常は、粘りに粘って、引かされた玉とことんを持ち続けてしまうのです。
このあたりの「心理分析」は「損をしたくない」という1点に集約されそうです。
一旦「下げ相場」の波に巻き込まれてしまえば、あとは「資金量との綱引き」です。
ここで大事な点は極めて単純です。
「うまい建て玉は利食いに近づく」
ということです。動物的な嗅覚を磨くためには、「日々の練習売買」が欠かせません。
『本日はどういった材料が出て、それが相場にいかなる反応を示したか?』
という「結果ノート』を毎日1行でもいいからつけておくべき、と思います。
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