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売りたくなったときが買い場である、と頭ではわかっていても実際に実行するのは難しいものです。
なぜか?持ち越しを決してしないデイ・トレーダー以外のかたは、手持ち株あるいは証拠金を入れて「信用取引」と「現物取引」を行っているケースが多いのですが、「売りたくなった」という心境に至るときは、大抵自分の持ち株はボロボロに下がってしまい、担保割れ寸前というところにいるはずです。
こういった場合、冷静な判断はできるはずもなく、ただ、「楽になりたい」一心で、手持ち株を投げて信用取引の損金の穴埋めをする(私も何回も経験があります)ことになりがちです。
自分が苦しいときは、他の投資家も苦しい思いをしています。
そういった場合、いち早く「投げ」て、損金をより少なくするやりかたを、いわゆる「投げ当り」と言いますが、こんなことを自慢したところで利益は出せません。
「人情の逆をやれ!」と言いますが、真の意味は、「買いたくなったら、売れ」「売りたくなったら、買え」ということです。
相場は、【非人情の世界】ゆえ、多くの投資家が実際に陥っているであろう心理の逆をやらなければ、大多数の投資家と同じことになってしまいます。
それでは利益につながることはありません。大多数は損する世界なのですから。
極端なことをいえば、ある銘柄を買った時点ですでに「手数料、税金」等の分だけの損失が発生しています。買い値(空売り値)以上の上下がなければ、利益は出ません。
実際に株を買って(空売りして)みると、心理状態が変わります。実践とは損益が伴うものですから、心理的に追い込まれた者は大抵間違った選択をしがちです。
そのためには余裕を持った「玉建て」が必要です。
ここに現金が300万円あるとすれば、半分はそのままで、あとの150万円分だけで「信用買い」をする、というのが私のやりかたです。最近は、現物買いは一切やりません。
なぜか?信用買いは金利がかかって損ではないのかという疑問はもっともです。
金利以上の利益を出せないと判断したときは当然損切り、あるいは買い値から1割下げたら損切りがベストシナリオですが、低位株の場合は、1割で判断すると損切りばかりということになりがちなので、2割としています。
実際のところは、有名な「立花義正」さんの「5%の逆行注意」でいくといいことは勿論です。
現金を多く持つ真の理由は、「損金が準備できないために損切りできない」という事態を防ぐためです。勿論のこと、私は「株主優待」などまったく無視しています。
ある株を買ってしまえば、情が湧いて正常な判断が出来難くなる、ということを畏れている面もあります。
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