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イスラム原理主義の暴走を食い止める方策
第二章でアントニー・D・スミスのエトニ論を紹介しました。ネイションの基にはエトニがある。つまりネイションが生れるときには、共通の価値、記憶、言語、血統、領域といった事柄がエトニとして事後的に発見される。
このエトニの議論に、イスラム原理主義を無力化する鍵があります。
アーネスト・ゲルナーは『民族とナショナリズム』で、イスラムの教義について論じています(一三六 ― 一三七頁)。その議論を下敷きにすると、イスラム原理主義の特徴として次の五点が指摘できるでしょう。
一、イスラム原理主義は儒教のように、哲学的思弁を駆使せず、簡単で、宗教と道徳が一致しているため、近代化の嵐のなかでも生き残ることができた。
二、イスラム原理主義のが、儒教より強いのは、強力な超越的観念を持つからだ。
三、イスラム原理主義においては、超越的な神とこの世の人間が直結する。信仰の仲介者がいないので、政治的、道徳的言説の内容があいまいで、幅が広くなる。それゆえにイスラム原理主義は広域で影響を発揮することができる。
四、超越的な唯一神を極端に強調すれば、知的整合性を無視することができる。
五、近代的な学問手続や論理整合性を無視して「大きな物語」をつくることができる。
こうしたイスラム原理主義の特徴を熟知して、その暴走を事前に食い止めようとしたのが、レーニンとスターリンです。
ムスリムコミュニストの力が強まり、イスラム原理主義がソ連を席巻する可能性が生れたとき、スターリンは脅威を除去するために、次のような方策をとりました。
一つは、イスラム原理主義が尊重する信仰対象、慣習などを尊重し、摩擦を起こさないようにする。スターリンはイスラム法(シャリーア)を尊重せよと訴えました。
第二に、イスラム系諸民族のなかにあるエトニを刺激して、イスラム原理主義が浸透する土壌がなくなるわけです。
前章で解説したように、現実には上からの強制的な民族アイデンティティを付与したため、ソ連崩壊後にはナショナリズムの暴走が始まりました。
しかし、スターリンの戦略から学べることもある。それは、エトニを刺激し、ネイションを対置することで、イスラム原理主義の浸透を防ぐということです。
(NHK出版新書「世界史の極意」佐藤 優 著 第三章 宗教紛争を読み解く極意・・・より、原文のまま引用)
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さて・・・果たして日本は、裏方で暗躍(活躍)できますかね・・・?
まぁ、やる気あるかどうかだろうけどもな。。。
今後も巻き込まれてしまう人には悪いが、、、
結局は・・・邦人救護も本気でやれるようにはできなかった訳だし、、、我々としては、できるだけ遠くで見ているだけで済めばいいんだがな・・・。
まぁしかし、ブロック化をどのように組もうとも、メタンハイドレードを実用化しようとも、このまま消極的なままでは致命傷を負いかねないよな。。。
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2015年03月22日
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メチャ久しぶりにログインしてみた…
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時は…春!
自分にも新たな展開(内示)があるかも?と期待したが、、、
ナカナカ人事だけは人の思いを叶える為にあるわけではなく、
相変わらず誰からも評価を得るわけでもない…「週末の小旅行」を繰り返す労力を消耗していくしかない。
然したる能力も財力も無き無産市民としてはそれをただ甘受するしか生きる術を知らず・・・と。。。苦笑
さて、、、周囲の動きも来週になれば、漏れ伝わってくるだろう。どんな珍事があるのか、それもまた下世話な愉しみではある…と。。。
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