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麻紀「善幸…何描いてるの?」
原稿を必死で書く一本松善幸に声をかける恵方真樹の孫娘恵方麻紀
善幸「…Dレースって漫画…そのうち少年ジャンプに投稿しようと思って」
麻紀「…凄いわ…何でもありの自転車レースね。すごい迫力…」
善幸「今ジャンプに自転車漫画ないだろ…抱かれ連載狙うならこれだって思ってね…さあ頑張るぞおおおおおお」
後にこのDレースが連載され アニメ化されるのだが後の話だ
そして善幸はこのDレースが他の世界で実際に行われていることを知らない
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鈴木順平伝(完結)
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ツチネコ誕生秘話
1980年代
ファンシースター社員「いやあ…ネコウサギ凄い人気ですね」
真樹「いやあ…それほどでも♪」
ファンシースター社員「つきましては新キャラを考えていただきたいと思うのですが」
真樹「新キャラ…」
ファンシースターから新しいマスコットを考えるよう言われた真樹
真樹「新キャラって言ったって…」
その時テレビでツチノコの話題が放送されていた
真樹「ツチノコって本当にいるのかしら……そうだ…ネコウサギの次はツチノコと猫で…ツチネコだあああああああああああああああああああああああ 名前はマロン…ミュミューンって鳴くの♪」
後にツチネコはネコウサギと並ぶ人気を博すことになる
だが…真樹はツチネコが他の世界で実際することを知らない…
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真樹「アシスタントから独立したし…好きな人と結婚したし仕事がんばらなくっちゃね」
順平「ネコウサギ 大手ファンシーグッズ会社 ファンシースターに採用される最終プレゼンに残ったんだよね」
真樹「うん♪ でも相手は週刊連載を始め4本の連載を抱える人気ギャグ漫画家鳥野シーコ先生だからね…」
真樹のネコウサギと対決するファンシーキャラは天才漫画家 田河水泡の弟子で現在少年サンデーに1作品 他の少年誌 少女誌に3作品連載を持つ人気ギャグ漫画家 鳥野シーコ先生が発案したファンシーキャラ カモネギ君である
ほんわか日常コメディを得意とする真樹のネコウサギ 対 鋭い観察眼と毒が効いたギャグが得意なシーコのカモネギ君の一騎打ちである
ファンシースター社員「協議の結果 ネコウサギを採用します」
真樹「やったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
シーコ「そ…そんなあああああああああああああああああああ」
その後ネコウサギは爆発的なヒットを飛ばしファンシーグッズはすさまじい売上げを記録する その後ツチネコが誕生するまでファンシースターの看板商品であり続けるのであった
一方カモネギ君は 中堅ファンシーグッズ兼着ぐるみ製造会社 キグルミ―株式会社で採用されファンシーグッズとしても多少はヒットしたが着ぐるみとして大ヒットを飛ばすことになる。今でもパーティグッズ等の着ぐるみの定番である
真樹「やったわあああああああああああああああああああ」
順平「僕も負けてられないな」
次回 1970年代 順平先生の全盛期が幕を開ける
1970年代 時代はスーパーカー人気の絶頂期だ
自動車整備工経験がある鈴木順平はこの年代レース漫画を次々に発表し爆発的な人気を誇ることになる
順平「売れるのはいいけど忙しい…」
サーキットヒーロー 目指せスピードスター 走れサイクロン号などレース漫画が次々ヒット
特に目指せスピードスターは爆発的な人気を誇り発行部数5000万部を突破しアニメ化され、2014年実写化され大反響を生んだ
順平のレース漫画に憧れてプロのレーサーになった選手も多数現れることになる
真樹「ネコウサギも大人気だし…私たちやったわね」
順平「…そうだね…でも僕らの成功の陰で大勢の貸本漫画家が廃業 今じゃ漫画家志望の若者たちの大半は漫画家としてデビュー出来ない時代だ。デビュー出来ても3ヶ月で打ち切り…競争が厳しすぎる時代だ…何とかして若手を育てないと」
1980年代後半以降順平先生は若手の育成に力を入れるようになる
かつて貸本漫画時代のように多くの若者にプロデビューして好きなことで生活してもらいたいからだ
順平が書いた書「誰でも漫画家になれる」は漫画家志望の若者のバイブルの一つとなった
そして現在は執筆の傍ら後輩の指導や講演会も大忙しである
次回 順平の孫もまんが道を歩み始めた
麻紀「さあやるわよ…おじいちゃんやおばあちゃんみたいな人気漫画家になるわよ」
2015年 順平と真樹の孫 鈴木麻紀(17)は漫画家を目指して頑張っていた
麻紀「絶対少年ジャンプで連載して見せるわ…ね善幸」
善幸「ああ…やってやるぜ」
彼は賭博漫画家 一本松深雪(一本松ミユキの親せき筋)の孫の善幸(17)
麻紀「お互い頑張ろうね 漫画家になるのは厳しいけど夢は険しいほどやりがいがあるわ」
順平「僕が漫画家目指しているときより漫画家になるハードルは高い…高すぎるけどハードルは高い方が飛んだ時の感動は大きいからね」
真樹「夢をあきらめないで頑張って欲しいわね」
順平と真樹の孫 麻紀 そして善幸
21世紀のまんが道を切り開いて夢を掴めっ…
鈴木順平伝 終わり
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1964年(昭和39年)
2人のアシスタントが独立することになった
週刊誌での連載を決めた吉田有一 大手アニメ会社にアニメーターとして採用された前田浩一
順平「二人のアシスタントの代わりを見つけないと…」
ユメヲ「久しぶりだね順平君」
順平「夢田ユメヲ先生…」
ユメヲ「君は相変わらず好調みたいだね…嬉しいよ」
順平「そう言って頂けると嬉しいです…先生はどうしておりますか?」
ユメヲ「私は近々漫画家を廃業しようと思っている」
順平「廃業…ですか?」
ユメヲ「私は昭和20年代からずっと赤本漫画 貸本漫画を描き続けてきた その数は200作品を超える 私は世に200冊以上の単行本を出してきた。全盛期は一冊の発行部数が新人でも8000部を必ず超えていた…今じゃヒット作でも3000部だ。もはや漫画は借りる時代じゃない…零細出版社も次々倒産している。同業者のつげ義春くんも今は貸本漫画に見切りをつけて水木しげる先生のアシスタントをやっているそうだ。我々が漫画の仕事をするにはアシスタントになるしかないのが現実だ
順平「…先生 僕の所でアシスタントしませんか?」
ユメヲ「僕は単行本を200冊描いてきた、貸本漫画の全盛期を生き抜いて来られたんだ…15年以上好きなことで飯を食ってきたんだ…悔いはない。これからは自分で商売を起こすか勤め人でもやるよ」
東京オリンピックの年あたりから貸本漫画家達の本格的な廃業が目立つようになった
順平「そうですか…」
ユメヲ「君はアシスタントを探しているんだね…話は聞いてるよ。2人紹介するよ…一人は私の後輩の貸本漫画家でベテランだけど貸本の仕事が無くなっている。もう一人は零細の出版社で事務をやっていた女の子なんだけど会社がつぶれかけていてクビになったんだ。この二人を使ってもらいたいんだか…」
順平「解りました。ユメヲ先生 お達者で」
ユメヲ「私は貸本漫画でユメヲ いや夢を追えたんだ…今まで本当に楽しかった。鈴木君…君はこれからも漫画の世界で夢を追いたまえ。君ならできる
順平「…はい」
次回 新人アシスタント二人は問題児だった
太田「僕は太田宏幸といいます 12年間貸本漫画家として頑張ってきました」
今井「今井由佳です…最近まで零細の出版社で事務をしてました」
真樹「チーフアシスタントの恵方真樹です これからよろしくお願いします」
美加「真のチーフアシスタントの吉河美加です」
真樹「…美加あああああああああああああああああああああああ」
美加「よろしくね」
今井由佳 太田宏幸の二人は違う意味で扱いが大変だった
太田「俺は貸本漫画家として12年間頑張ってきたんだ。鈴木君より先輩なんだ…」
真樹「…チーフの私の言うこと聞いてよ」
太田「本来なら俺がチーフを務めるべきだ」
美加「何言ってるのよ…元連載作家のあたしがチーフを務めるべきよ」
由佳「スクリーントーン切り過ぎちゃったああああああああああああああああああああああああああ」
真樹「由佳ちゃん プロなんだからしっかりしてよね」
技術はあるがプライドが高い太田宏幸と言うことは聞くが技術が無い今井由佳
扱いが大変だ…
次回 アシスタントたちの夢は連載作家としての一本立ちだ!
太田「何とかして連載作家になりたいぜ」
元ベテラン貸本漫画家だった太田宏幸は連載作家を目指していた
美加「当然あたしもよ…アシスタント暮らしを長くやるつもりはないわ」
真樹「でも美加ってなんだかんだ言って私たちの中では一番長いんだよね」
美加「五月蠅いわね真樹いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
太田「何とかして連載を勝ち取らないと…仕事の合間にネームを描いてっと…」
由佳「私が一番最初に自立するかもしれませんね」
3人「それだけは無い…絶対に無い」
由佳「そんなああああああああああああああああああああ」
真樹「でもアシスタントをずっとやっていてもいいかなって思ってしまったりするわね…(大好きな鈴木先生のそばで一生アシスタントも悪くないわね)」
美加「真樹いいいいいいいいあんた玉の輿にでも乗るつもりね。鈴木先生売れっ子だしお金持ってるからね」
由佳「売れっ子漫画家との結婚…玉の輿も悪くないわね」
真樹「…そんなんじゃないわよおおおおおおおおおおおおお」
由佳「真樹さん顔真っ赤になって可愛いです」
真樹「…とにかくみんな 頑張ろうね」
雑誌掲載のオファーが来ることを信じ日々アシスタント業務と持ち込み原稿描きに余念がない3人とのんきな由佳であった
次回 4人のアシスタントのうち1人に月刊誌からオファーが…
順平「もしもし…原稿の依頼ですか?」
真樹「流石鈴木先生ね…原稿の依頼だってね」
美加「私だって原稿の依頼があったんだからね」
由佳「…(その話は聞き飽きたわ)」
太田「俺たちには関係ないよな…」
順平「僕じゃなくて…アシスタントにですか?」
美加「アシスタントにだって…ひょっとしたらあたし?」
太田「俺だぜ」
真樹「まさか…あたし?」
由佳「私だったりして」
3人「それはない」
順平「読み切りだけど原稿の依頼です…恵方さんに」
真樹「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ やったあああああああああ」
美加「どうしてあたしじゃないのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
順平「子供向けの月刊誌で可愛らしい動物のマスコットキャラが主人公の漫画を描いてほしいそうです」
真樹「わかりました…私頑張ります」
ちなみに真樹の再デビューより二年後 吉河美加は少女漫画で復帰を果たす 後にレディコミックに転向し、レディコミの女王と呼ばれるようになる
太田宏幸氏はビックコミック等の大人向けの漫画雑誌で再デビューを果たす 後に歴史漫画 漫画の評論等で名をはせることになる
今井由佳は後に絵本作家 イラストレーターとして活躍する ネコウサギを絵本化した作品が大ヒットする
次回 真樹 後にファンシースターでグッズ化され爆発的人気になるキャラクターを立案する
真樹「…子供向けのキャラクターかあ…どうしようかな?」
江美「動物がいいんじゃないかな?」」
真樹「動物かあ…二つの動物をかけあわせてみたらいいかも♪」
江美「サルときりんとか…」
真樹「…それはちょっと…子供って猫とかウサギって好きだよね…そうだっネコウサギがいいわ ウサギの耳を生やした猫 ネコウサギ」
江美「それいいわね…採用ね♪」
こうして読み切り作品 ねこぴょんだよ が完成した
ネコウサギのねこぴょんの日常を描いた作品はたちまち大人気に
真樹「やったわ…連載決定よ♪」
江美「やったわね♪」
真樹は連載決定を期に鈴木プロダクションを退職する決意を固めた
真樹「鈴木先生…連載が決定しましたので退職したいと思うのですが」
順平「それじゃ退職金代わりにこれを…」
真樹「…これは…指輪?」
順平「退職金の代わり…じゃないだろうけど原稿料と印税の3か月分ってところかな…結婚してほしいんだ…出会った時からずっと好きだった」
真樹「…私も鈴木先生が好きでした…プロポーズお受けします」
こうして真樹と順平は結ばれることになった
真樹はこの後アシスタントは辞めたが鈴木プロダクションに残り制作活動を続けることになった。このため鈴木プロダクションは人手不足となり新人が続々採用された
採用されたアシスタントたちはこの後 デビューを果たすか絵本作家 アニメーター イラストレーター 看板の絵描き等絵の仕事で開花するか 又はプロのアシスタントとして大活躍することになる
次回 ネコウサギ 大手ファンシーグッズ会社に採用される
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順平「アシスタントを集めないとな」
編集者「それならツテはあります」
山城「山城恵一です」
田代「田代さやかです」
編集者「紹介します 元々貸本向け漫画を描いていました山城さんと田代さんです」
山城恵一(28) 元貸本漫画家 1950年デビュー以来推理漫画や戦争漫画を描いてきた
田代さやか(26) 元貸本少女漫画家 1951年デビュー以来バレエ漫画など少女向けの貸本漫画を描いてきた
2人とも50冊以上貸本漫画を描いてきたベテランだ
順平「よろしくお願いします」
田代「任せてください」
山城「貸本漫画界もこれからはたいへんですから…」
順平「これでプロダクションを立ち上げることが…週刊連載が出来る」
次回 いよいよ順平週刊連載スタート 鈴木プロダクションの立ち上げだ!!
1959年(昭和34年)ついに順平週刊連載スタート そして彼の妹の由布子が社長を務める鈴木プロダクションが立ち上がった
社長 山下(旧姓鈴木)由布子 経理 山崎江美 渉外担当 山下敬一
アシスタント 山城恵一 田代さやか
順平「さあやるぞ 週刊連載頑張るぜ」
少年マガジン 初出版時に腹ペコ空兵衛 連載開始 後にこの作品はアニメ化されることになる
次回 1960年代に入って順平は多忙を極めていた
1961年(昭和36年) 順平は多忙を極めていた
週刊連載1本 月刊誌の連載3本 そして読み切り多数を抱え大忙しの鈴木順平先生
月産は200ページを超えていた
田代「頑張りましょう先生」
山城「忙しい…こんなに忙しいのは貸本描いていたとき以上だ」
順平「皆さん頑張りましょう」
まるで戦争のような忙しい日々が過ぎていった
1961年 10月
山城「先生 お話が…」
順平「どうしました?」
山城「推理小説を雑誌に投稿したところ大賞を頂きました。つきましては小説家としてデビューすることになりました」
順平「良かったじゃないですか」
山城「…申し訳ありませんが…プロダクションを退職させていただきたいのですが」
順平「…わかりました ただいま次のアシスタントを募集しておりますので次の方が決まり次第退職していただけますか?」
山城「ありがとうございます」
田代「あの…私も…」
順平「どうかなさいましたか?」
田代「月刊少女漫画誌で連載が決まりました♪」
順平「そうですか…」
田代「つきましては私の代わりのアシスタントに入ってもらいます。私と入れ替えで連載を打ち切られた子なんですけど」
順平「…(面倒くさそうだなあ でも即戦力になりそうだな)」
田代「実力はあるのですけどプライドが高いんですよ…お願いします」
次回 新しいアシスタントたちがやって来る
田代「僕が辞める代わりに入る新人です」
探偵小説家として再出発をすることになった山城恵一は二人のアシスタント候補を連れてきた
有一「僕は吉田有一と言います。山城先生の紹介で最近まで貸本漫画を描いていました。貸本漫画業界も完全に下火ですのでアシスタントとして連載を持つ漫画家目指して修業したいと思い山城先生の勧めで応募しました」
浩一「僕は前田浩一と言います。美術大学で油絵を専攻していました。美大出てもなかなか仕事が見つからないで悩んでいる中、デッサン教室で出会った山城先生にアシスタントの仕事を紹介してもらいました」
順平「二人も…大丈夫かな?」
由布子「今のプロダクションの運営状態ならもっと雇っても大丈夫よ…まだまだ人手が足りない状態だからね」
順平「吉田さん、前田さん、よろしくお願いします」
有一 浩一「こちらこそ宜しくお願いします」
美加「なんで私がアシスタントなんてやらなきゃならないのよ…私は少女漫画で連載を持っていたのよ…それなのに」
順平「吉河美加さんですね?」
美加「そうよ…私は月刊誌で連載を持っていたのよ…それなのに」
由布子「だったらべつにいいわよ。連載を目指して一から頑張ってください」
美加「べ…別に働きたくないって訳じゃないのよ」
順平「…」
由布子「…それじゃ頑張ってね(この子心配だわ…腕はあるみたいなんだけど…アシスタントたちをまとめるチーフアシスタントを雇う必要があるわね)」
次回 アシスタントたちをまとめるチーフアシスタントを雇うべく奮闘する社長 由布子
1962(昭和37)年 鈴木プロダクション社長山下由布子はアシスタントたちのまとめ役 チーフアシスタント探しに難航していた
由布子「腕が立つアシスタント候補はいるんだけどまとめ役となると…」
真樹「…」
由布子「真樹ちゃん」
真樹「由布子さん…」
由布子「真樹ちゃん 浮かない顔だけどどうかしたの?」
真樹「…貸本漫画じゃもう生活できません」
由布子「…(貸本向け少女漫画家の中じゃダントツの売れっ子だった真樹ちゃんでさえ生活に困っているのね。兄さんも貸本漫画を描き続けていたらと思うと…そうだ、確か真樹ちゃんは職場でもリーダーシップを発揮していたはず)真樹ちゃん…お願いがあるんだけど」
真樹「…私が鈴木順平先生のアシスタント…ですか?」
由布子「ただのアシスタントじゃないわ。チーフアシスタントとしてみんなのまとめ役になってもらいたいの」
真樹「…チーフ…アシスタントですか?」
由布子「給料は弾むわ…貴女が頼りなの」
真樹「…よろしくお願いします」
こうして貸本漫画家 恵方真樹は鈴木プロダクションのチーフアシスタントとなった
次回 貸本漫画家上がりの真樹がチーフアシスタントになるのが気に入らない元月刊少女漫画連載作家の吉河美加
1962年(昭和37年)4月 元貸本漫画家の恵方真樹(22)は鈴木プロダクションでチーフアシスタントとして働き始めた
有一「恵方さん 背景はこんな感じで宜しいですか?」
浩一「モブはこんな感じで良いですか」
真樹「まあ大体そんな感じね…この調子で原稿仕上げていきましょう」
美加「ちょっと待って…真樹…なんであんたが勝手に仕切ってるのよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
真樹「そりゃああたしがチーフアシスタントだからよ」
美加「…なんであたしがチーフアシスタントじゃないのよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお あたしは月刊誌で連載を持っていたのよ…それなのに」
真樹「私のほうが漫画家として先輩よ」
美加「貸本漫画家より連載漫画家のほうが偉いのよ」
真樹「打ち切りになったから鈴木プロダクションでで働いてるんでしょ?」
美加「五月蠅いわね…あんただって貸本漫画で生活できなくなったからアシスタントやってるんでしょ?」
真樹「チーフアシスタントね♪」
美加「チーフアシスタントに相応しいのはあたしよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
いつも賑やかな鈴木プロダクションでした
次回 アシスタントたちの青春
貸本漫画が衰退の一途をたどった時代 多くの貸本作家が廃業し 一握りの連載作家が大勢のアシスタントを雇って作品を量産する時代が訪れた
たまの休日にみんなで遊びに行くのがアシスタントたちの楽しみである
有一「今日は休みですね♪」
浩一「アシスタントも仕事忙しからな…」
美加「本当よね」
真樹「でも…アシスタントなら安定した給料が入るから助かるわ。貸本漫画家時代は原稿料がひたすら少なくなっていったから…前は月収4万円以上貰っていたんだけど最近は月収1万5000円…いや1万円台まで落ちたからね」
有一「今は貸本漫画だけじゃとても生活できませんからね」
浩一「貸本漫画家って大変なんだね。僕ら美大卒もなかなか仕事が無くってね 絵で食べていくのは大変だからね」
美加「…私だって月刊誌の連載があったころはお金稼いでいたわよ…でも仕事が無くなったらお金なくなるのよ…鈴木先生大丈夫かしら?」
真樹「大丈夫だよ…鈴木先生は天才だから…これからどんどん忙しくなることはあっても暇になることはないわ…だから大丈夫」
浩一「樹さん先生のことそんなに褒めるなんて…」
有一「もしかして真樹さん 鈴木先生のこと好きなんじゃないですか♪」
真樹「な…ななな何言ってるのよ…」
有一「お二人お似合いですよ」
真樹「照れるわね♪ みんなにご飯と映画奢っちゃおうかな♪ チーフ脚だからみんなより給料多く貰ってるしね」
美加「あんたみたいなガサツなチビ 鈴木先生に似合うわけないじゃない」
真樹「美加ああああああああああああああああ あんただけ自腹ね」
美加「そういう料簡の狭さだからあんたはチビなのよ」
真樹「関係ないでしょうがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
有一「本当は二人とも仲良しだったりして」
美加 真樹「そういう冗談は笑えないわ」
こうして楽しい休日は過ぎていった
次回 吉田有一 前田浩一 そろって独立だ!!
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