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古山将治「俺もアストロズに入団してラグビーやりたいぜ ダイヤモンドリーグで優勝したいぜ❗」
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三バカ青春物語(完結)
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あいつらに励まされた俺はやる気になった 必死に練習もした
立川競輪場 A級チャレンジカップ 決勝
6番車 大場嘉太郎
観客「おい大馬鹿 役立たず いい加減に引退しろ」
観客「そろそろ引退して競輪場の警備員にでもなったらどうだ」
観客「引退して転職しろ もうやり直しがきかないかもしれないがな」
観客「若いうちに引退しときゃよかったんだよ大馬鹿野郎」
嘉太郎「相変わらず好き放題やじりやがって」
観客「あの横断幕みろよ あの弱い大馬鹿の為に描いてやがる」
カ太郎 奇跡を起こせ 清一 将治
嘉太郎「あいつら…こうなったらやるしかねえ うおおおおおお」
解説「おおっと 大量落車だ 無事なのは大場選手だけだああああああああああああ」
嘉太郎「やったぜえええええええええ 生まれて初めての優勝だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。あいつらの言うとおりだ 俺には奇跡を呼ぶ力があったんだ。俺はまだまだやれる」
デビューから16年 始めて競輪で優勝した
今まで決勝で2着はあったが優勝は初めてだ
嘉太郎「まだやれる 俺は引退はしない。これからもやってやる 自分の為に」
三バカ青春物語 終り
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清一「お前だって努力したじゃないか…今までプロでいられるだけ凄い それにお前一度あの師匠の息子を差したことがあったじゃないか」
そうだ そんなこともあったな
将治「昔俺が競輪選手をあきらめたきっかけは師匠が大量落車で記念競輪を制覇したことなんだ。おれにはあんな運命を切り開く力を競輪界では発揮できないって思ったんだ。俺と同じような成績で受かったカ太郎にはあるって信じていたんだ…だからお前があのタイトルホルダーになった師匠の息子 優一君を差せたことが嬉しかったんだ」
師匠の息子 関優一(東京88期S級1班)
タイトルを複数取ったタイトルホルダー
元高校球児で甲子園出場経験があり複数の球団からスカウトがあったピッチャー 競輪界でも野球界でもスター まぶしすぎる後輩だ
清一「昔優一君に野球を教えていたことがあったんだ もっと積極的に打球を取れって…そしたらあいつ俺をあっという間に抜いた…競輪選手としても…野球選手としても。そんな優一君を差したカ太郎 お前は特別な力がある だから諦めるな」
将治「俺たちは競輪選手になりたかった 今でも稼げるけど競輪選手になってバンクを走りたかった…競輪をあきらめたくなかったんだ」
清一「俺もだ…だから子度お前にもっと頑張って欲しい。お前はまだやれる」
嘉太郎「おれはまだ やれるのか」
清一「今日は楽しかったぜ 今日は割り勘だ。誰かの奢りはなしだ」
将治「こういうとこ奢られると傷つくものだからな」
ありがとう 俺頑張る 自分の為に 決してお前等のためになんて要ったりしない
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確かにあの時 俺は調子に乗っていた
清一「あの時のお前は調子に乗り過ぎだった…頼んでもいないのにファミレスの代金奢ってくれて焼肉奢ると自慢していた。競輪学校に受からない俺に対して車の頭金がたまったから車を買うとかパリッとしたスーツを買うために所沢に行くとか…なんでスーツを買うために所沢に行かなきゃならないのかよく分からなかったけど…東京で買えばいいじゃんって内心思っていた…そして何よりプロとして稼いで豪遊自慢をするお前に腹が立っていた そして何より自分のふがいなさに腹が立っていた」
俺は鈍感だ あの時俺は鈍感過ぎた 今まで1万円さえ持っていなかったのにあの時3日で30万円以上稼げる快感に酔いしれていたんだ…
将治「俺も清一もお前を超えるために努力してきた…お前以上に成功するために昆虫の養殖に命を懸けてきたんだ」
そしてあっさり抜かれてしまった…
お前等は本当に凄いぜ
清一「昆虫の養殖しか俺たちにはないからな…競輪学校に受からず正社員の仕事もない俺たちには…他に道が無いから本気になれた。昆虫の養殖、単体だけでのビジネスはたかがしれているので、私ならハエの養殖と家畜、農業をまぜた複合ビジネスを行っている。家畜→ハエ→野菜 、野菜、ハエ→家畜。とサイクル状になっていいビジネスになるんだ。今じゃ年商7000万円は固いぜ」
将治「これからもっと拡大させる。将来は年商1億円を超えて見せる」
まさか…ここまで成功していたなんて
俺なんて年収600万円〜800万円 生活費は400万円 それもいつまで続くか
余の中じゃちゃんと大学卒業して就職したサラリーマンの年収をはるかに超える額を稼ぐ職歴なしの若手実業家が多いとか…
嘉太郎「お前ら凄いな…努力したんだな」
清一「お前だって努力したじゃないか…今までプロでいられるだけ凄い それにお前一度あの師匠の息子を差したことがあったじゃないか」
そうだ そんなこともあったな
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清一「そういえば将治 お前が競輪選手になるのをあきらめて俺たちの前からいなくなったときはビックリしたぜ。あれから家具職人見習いになったんだよな」
将治「ああ…俺たちみたいな三流高校既卒がサラリーマン目指したってしょうがないからな。手に職を付けたくて奥多摩の家具工房に就職したんだ…だけど不器用で上手く行かなかった」
不器用で上手く行かない 確かに将治と清一は不器用で上手く行かなかったよな
清一「俺もだ…あれからずっと試験を受け続け86期試験まで一時で落ち続けた 82期で受かったカ太郎 諦めた将治 そして諦めきれなかった俺 83期不合格の時はやけ酒で迷惑をかけ 85期の時は遠出をして家に帰れなくなって親と師匠に迷惑かけちまった…そして86期は二次試験で落ちて87期の試験は…受けなかった 試験が年一回になったこともあったし なにより俺のオヤジが首になったから」
清一は親父がリストラにあったせいで競輪選手をあきらめざる負えなかった
本当は87期試験受けたかった そしてプロになりたかっただろう
俺はその時あいつを傷つけた 安易に競輪選手を続けるよう説得したつもりがあいつを傷つけ そして…あいつは俺を励ましてくれた
清一「カ太郎 お前はあの時俺のために走るって言ってくれたよな。だけどあの時もお前は人のために走れるほどの立場じゃなかったよな。最下層のB級(当時は最下層はB級だった)でも優勝できなかったんだからな」
そうなんだ 俺はお人好しな そして鈍感な馬鹿野郎だ 親の名付けた通りの大馬鹿だ
嘉太郎「あの時傷つけて悪かったな…俺が余計なこと言ったばかりに」
清一「あの時はそんなでもなかったよ だけどお前が競輪選手になったばかりのとき、ファミレスで会ったときは正直お前に腹が立った」
ああ…あのことか
俺はあの時調子に乗っていた 生まれて初めて大金が入って有頂天になっていたからな…
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