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怪しい香りが漂う魔法の森・・・
ここでもまた、何かが起こりそうです―― 「ふう・・・見つからないわね」 森の中でなにやら探している アリス・マーガトロイドである 「もう帰るとしましょう。上海は持つのを手伝って、蓬莱は見回りを続けてくれるかしら」 アリスのその言葉で上海と蓬莱は自分の役割を始めた 上海人形と蓬莱人形はアリスの人形であり、パートナーとも言える 帰路に着いた頃、誰かが現れた 霧雨魔理沙である 「お、どうしたアリス、探し物でもあるのか?」 間髪入れずにアリスは言う 「あなたには関係ないわ、邪魔よ」 「そんなつれない事言うなよ、仲間だろう」 歩み寄る魔理沙 「そんなこと、聞いた覚えがないわね。いい?あなたと私は敵だったのよ?従って仲間でもなんでもないのよ」 きつい言葉を躊躇なく言うアリス―― しかし、そんな事も気にせず魔理沙は 「敵だった、と言ったな?じゃあ今はどうなんだ?敵じゃないのか?」 少し困ったという顔をするアリス しかし一瞬で元の顔に戻った アリスならではの冷静さでこそ、こなせる芸当である 「・・・で、何か用かしら」 とっさに違う話題にするアリス 「この魔法の森に生息すると言われるあるキノコが要るんだ」 アリスの顔色が変わる―― 「なかなか見つからなくてな。アリスも手伝ってくれないか?」 少しの間が空き、アリスは言う 「・・・わかったわ。手伝ってあげるわよ」 あっけなく手伝ってくれたアリスを不思議に思う魔理沙 「ほら、行くわよ。足手まといにならないでよ」 二人は森の奥へと入っていった・・・ しばらく進むと大木が道を塞いでいた 「まかせな。私が吹っ飛ばしてやるぜ」 そう言って魔理沙はミニ八卦炉を取り出して構える ミニ八卦炉とは魔理沙の宝物であり、卓上コンロ程度の炎から強力無比な魔砲まで 幅広く放出可能な、便利な道具である 「いくぜ!恋符【マスタースパーク】!!」 ズォォォォォォォォ! 「ば、ばか!大木程度にマスタースパーク撃つんじゃないわよ!」 「え、何?」 アリスの方に振り向く魔理沙 マスタースパーク発射中のままで・・・ 「あ、わりぃ」 冷静に一言で謝る魔理沙 「(わりぃじゃないわよ。・・・たく)」 「咒詛【魔彩光の上海人形】!!」 ドカァァァン!!! アリスの上海人形から強烈なレーザーが放たれる それがマスタースパークと激突した―― 「大木は無くなったんだから早く止めなさいよ、それ」 シュゥゥゥゥ・・・ 魔理沙はマスタースパークを止めた 「世話が焼けるわね、早くキノコを探さないといけないんでしょ?」 「ああ、そうだぜ」 なぜか嬉しそうな顔して言う魔理沙であった 探すこと3時間が経ち、さすがに二人は疲れてきたようだ アリスがたまりかねて言う 「もういいでしょう、続きはまた次の機会にでもしましょう」 「それじゃダメなんだ。事情ってもんがあるんだぜ?」 それは私も同じと言ってやりたがったアリスだが、体力の無駄になるので控えた 「でもホントに疲れたな。人間なら尚更だぜ」 ついに魔理沙も弱音を吐く 「あ、あれじゃないの?」 アリスが指差した先には数個の見たことがないキノコが群生していた それを見て目を光らせる魔理沙 「おお!そうだ、あれが俺の探しているキノコだ!よく見つけてくれたぜ」 そのとき、急に魔理沙に人形を向けるアリス 「ど、どうしたんだよアリス!」 その問いにも答えず攻撃を始める 「赤符【ドールミラセティ】!」 巨大な玉が幾重にも連なって魔理沙を襲う―― チュドォォォン!! 全弾が魔理沙に命中した ふとアリスが喋る 「あなたは魔理沙じゃないわ、偽者よ」 「魔理沙は自分のことを[俺]とは言わないわ、それが確たる証拠よ」 アリスの言うとおり、正体を現した・・・ 正体は魔法の森の怪物だった アリスは驚いた 全く攻撃が効いていなかった事にだ 「魔法結界!?厄介ね、今は打撃のスペカが無いわ。何で置いて来たのかしら・・・」 「グォォォォォォォ!!!」 怪物が雄たけびを上げる ビュッ!!ビュッ!!ビュッ!!ビュッ!! アリスに長い爪が連続にふりかかってくる それをスピーディーにかわしていくアリス しかし、避けている途中に何かが背中に当たった・・・ ただの木である 「しまっ――」 ただの木でも今の状況では十分アリスの妨害になった 「避けられない、当たる!」 まさにその瞬間、二本の極太レーザーが怪物だけを吹っ飛ばした ドゴォォォン! 勢いよく巨木に叩きつけられる怪物 「今のは魔理沙の・・・ダブルスパーク・・・」 「弾幕は・・・」 「パワーだぜ!!」 魔理沙である どうやら道に迷ってたようだ 「どうしたんだよ、アリス。そんなものか?」 「私は本気を出さないのよ、あんな小物程度なんかにね・・・」 「それより、まだ終わってないわよ」 そう言われて魔理沙は吹き飛んでった怪物のほうを見る・・・まったく効いていない様だ 「グォォォォォォォォ!!!!」 効いていないが、怪物の怒りに触れたらしい すさまじい雄たけびは周辺の小さい木の根元ごともっていく程の破壊力であった 「ひぇ〜、な、なんであいつはちっとも効いていないんだよ」 アリスは答える 「魔法結界が張ってあるのよ!なぜあいつがそんな高等魔法を使えるのかはわからないけど」 「打撃なら効くのかそれなら・・・」 何かをし始める魔理沙 「何をしているの?」 「私は準備しているからアリスはあいつをここにおびき寄せてくれ!」 アリスは何をするかわかったようだ 「わかったわ」 怪物をギリギリまで引き寄せるアリス・・・そして 「アリス!横に飛べッ!!」 言われた瞬間横にアリスは避けた 「魔法が効かない?なら、これならどうだーーー!!] 「ブレイジングスターーーー!!」 魔理沙は箒に乗り、八卦炉を後ろに構え、最大出力で後ろにマスタースパークを放った―― 「全速力で突進・・・これならいかに魔法結界でも」 「防ぐことは出来ないわ!!」 ドカァァァァァァァァァン!!!! その瞬間、幻想郷がゆれた・・・ 戦いが終わり、静寂になった魔法の森―― 「あててて、やっぱあんまりやるもんじゃないな」 そこには魔理沙の姿があった 怪物は消滅したようだ 「魔理沙ー、無事なのー?」 「ああ、まあな。キノコもいっぱい無事に取れたし」 「どこが無事なのよ、まったく」 アリスは立ち上がって言う 「それじゃ、用も済んだことだし、私は帰らせてもらうわよ」 その時、アリスの肩を掴む魔理沙 「忘れもんだぜ、ほらっ!!」 そう言って渡されたものはなんとあのキノコである 「私は要らないわよ、これ」 それを聞いて笑ったあと、魔理沙は言う 「知っているんだぜ、アリスがこれを探していたことをね」 「!!!」 さすがのアリスも動揺を隠せなかったようだ 「最近私はよく魔法の森を散歩するんだ。そのときに丁度アリスを見つけてな」 「気付いてなかったので盗み聞きをしてやったぜ。そのときに偶然聞いたぜ」 「私と同じキノコを探しているってな」 心の奥の恥ずかしさで何も言えないアリス 「だからこれはお礼だ、受け取ってくれ!」 ようやく口が開くアリス 「・・・全部見抜かれていたのね。とりあえず世話になったわね、お礼でも言っておくわ」 一間隔空けてアリスは言う 「・・・今度こそ帰っていいかしら」 「ああ、じゃあな!!」 〜数日後、アリスの家にて〜 「なによ、また来たの」 「こんどは違うキノコが要るんだけどなぁ」 そう言われると、しぶしぶ支度をするアリス 「わかったわ、行けばいいんでしょ行けば」 「誰も来て欲しいとはいってないぜ」 「屁理屈よ。それにあなた一人では危ないからね」 「ほら、行くぜ。足手まといになるなよ」 それに対してアリスは小声でこう言った 「それは私の台詞よ」 魔法の森で起こったこの出来事 日常に変化を与えているのは言うまでもなく 非日常だけである―― |

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