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カテゴリー:得する経済インテリジェンス【15】
6月20日に日本記者クラブで日銀福井総裁の講演が行われました。この席で日銀・福井総裁は今後の金融政策について、「早めに、小刻みに、ゆっくり政策対応していく」と述べました。
普通に聞いていればそのまま聞き流してしまう内容です。でも、ちょっと待ってください。当ブログで勉強しているあなたは、ん!?待てよと思われることでしょう。この謎解きをさせていただきます。
量的緩和政策の解除の時もそうでしたが、従来から政府との対立が懸念されています。そんな中でこの発言は、いきなり金利をバーンと上げないというメッセージなのです。しかし、ゼロ金利を続ければ、世界から批判される。そこで「早めに仕掛けて、さはさりながら小刻みに上げていく」という方針を示したと考えられます。
ある程度のサプライズを伴わないと金融政策は市場にインパクトを与えられません。市場が織り込み済みの政策ではダイナミックなレバレッジが利かないものです。しかし、今回の件で政府に「借り」を作ってしまい、日銀総裁は大胆なことはできなくなりました。日銀総裁は「早めに小刻みに徐々に金利を上げていく」しかないと市場に見透かされるのです。
よって、我々国民はこのことを十分に踏まえて、投資や生活をしていく必要があると考えます。
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