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カテゴリー:法律の裏道【9】
風説の流布という容疑により堀江氏が逮捕されました。風説の流布とは株価の動きを操作する目的でデタラメ(虚偽)な情報を流すことです。
「要するに嘘の話や噂話を広めたってことだよね、あれ?これって学校でも会社でもどこでもある話だよ。どこが悪いの?」という言葉が聞こえてきそうです。
そうです、嘘の話や噂話をしてもたいしたことではないのかもしれません。しかし、早稲田大学の上村達男教授(商法・証券取引法専門)によれば、相場の操縦がされてしまう場合、単に市場の混乱だけではく、広範囲の失業や産業の混乱を引き起こすことがある。また、その矛盾を海外で解決しようとすれば、植民地戦争すら引き起こす危険性があるという。
つまり、大仰に考えなければいけないのは、アメリカで証券法が成立したのが、歴史上相場の操縦によって安易なバブルが生成され、その崩壊に伴って無数の不幸を引き起こされたという非常事態があったからです。
堀江氏はそうした歴史背景を知らずに法的な条文がないことをいいことに「グレーゾーンだが法律違反ではない」といった蒙昧無知な論理に発展したのでしょう。
一歩間違えれば、堀江氏・ライブドアは日本や世界を相手に個人で戦争をしなければいけないことになっていたのかもしれません。
ただ、守旧的な日本の経済界に風穴を開けた彼の功績が、この事件によりすべて失われることを絶対に避けなければなりません。
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