全世界の人々の3分の2が「過労」 最も休む必要があるのは若年世代人民網日本語版 2016年10月14日13:16
今年の国慶節(建国記念日、10月1日)を無事に過ごすことができなかった人たちがいる。5日夜、モバイル健康アプリ「春雨医生」の創始者である張鋭氏は、心筋梗塞のため42歳の若さで突然死亡した。7日早朝には、山西科技報の張建偉・副編集長(45)も、心筋梗塞で死亡した。中年・若年層の突然死は本当に無念でならない。これらの状況は中国だけに限ったことではない。最新の調査から、世界中の若年世代が押しなべて疲労を感じており、急死や過労死という悲劇が頻繁に起こっていることが明らかになった。生命時報が伝えた。
○全世界の人々の3分の2が「過労」
英ダラム大学の研究チームがこのほど、134ヶ国に住む1万8千人を対象としたグローバル調査を実施した。その結果、「かなり疲労が溜まっており、もっと休む必要があると感じている」と回答した人は全体の68%に上った。
日本の厚生労動省は今月7日、初の「過労死等防止対策白書」を発表した。同白書によると、2015年度に過労死で労災認定された人は96人、未遂を含む過労自殺による労災認定は93人に上った。このうち、1ヶ月の残業時間が最も長かった日本の正社員の残業時間はすでに「過労死ライン」の80時間を超えており、この「過労死ライン」を超えた企業の割合は22.7%に達した。
「過労」は今や、若年世代の健康を脅かす世界的な難題となっている。2014年に発表された「中国人の健康に関するビッグデータ」によると、中国はすでに日本を凌ぐ「過労死」大国となり、膨大な量の仕事によるプレッシャーによって過労死に至る人の数は、年間60万人に上り、その多くは若いホワイトカラーだ。中国社会科学院の「人材発展報告」の統計データによると、働く人の7割は過労死の危険にさらされており、ホワイトカラーのうち半健康者は76%を占め、中年者層の22%は心脳血管系の疾病によって死亡している。中年・若年層の急死がますます増えており、突然死する人の4割を上回ることから、「若年世代」は「過労死世代」と称されるまでになった。
○「休めない」若年層
「急死」「過労死」がますます多くの若年層を襲っている原因は何か?北京大学公衆衛生学院社会医学・健康教育学科の鈕文異教授は、次のような見方を示した。
「この年齢層は、『休む勇気がない』と同時に、『休む方法を知らない』人たちだ。一つ上の父親世代が経験した安定した創業・労働環境に比べ、今の中国社会ではモデルチェンジが加速し、産業構造の調整が進み、就業構造も変化しつつある。これらの要素はいずれも、現実生活に可能な限り適応し、経済成長スピードと足並みを揃えるよう働く人々に迫っている。また、競争もより過酷で厳しいものとなっている。知力と体力の限りを尽くして革新を実践しなければ、淘汰されるか失敗してしまうという事態に陥る可能性が高い」
「プライベートな時間を余儀なく奪われる状況において、その貴重な余暇時間に本当の意味で『休めていない』若者は少なくない。彼らの中には、ソファーにどっかりと座ってスマホで遊ぶ、公園で暴走する、旅行に出かける、集まって歌う、などの行為が『休憩・リラックスする』ことだと思っている人がいるが、実はそうではない。夜更かしする、お酒を飲む、皆と集まるといった行動は、反対に休息やリラックスから身体を遠ざけ、多くのエネルギーを消耗し、健康を浪費してしまう」。
○「休むこと」は「働くこと」より大切
中年・若年層は、社会の中堅力であり、その意味からいえば、彼らの健康リスクは、社会の潜在リスクでもある。したがって、彼らの健康リスクを予防・コントロールすることには、極めて重要な意義がある。
鈕教授は、有効な対策法として、以下のように提案した。
「休息の管理は、業務マネジメントと同様に、『休む』計画を立てる必要がある。毎日10分間運動する、週に1日は休む、散歩に出かける、友人と会ってお喋りする、自分の好きな趣味の時間を取ることなどで、効率性が高い休息が確保できる。非常に忙しい時に、かなり疲れていると感じるなら、少しの間仮眠を取ることも有効な方法だ」。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年10月14日 |
労働問題
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