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アジアでの失敗は米国の安全保障戦略全般を崩壊させるシカゴ外交問題評議会のアンディ・モリモト研究員は、雑誌「ザ・ディプロマット」用の論文の中で、中国を除いたアジア太平洋地域12カ国のための自由貿易圏に関する米国のプロジェクト「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)」交渉が、決裂の危険にさらされているとの見方を表している。モリモト氏は、交渉に参加している各国の貿易大臣が、どうしても合意に達することができない、と指摘している。TPPの合意は、交渉の参加者たちが設定した「デッドライン」を超えてしまう可能性があるという。
他の要素も交渉を複雑化している。それは国際的な背景だ。交渉は南シナ海での論争、緊張が高まる日中関係、また中国と台湾の緊張が高まっている中で行われている。モリモト氏は、「TPP交渉が決裂した場合、一触即発のアジアの地政学的状況を安定化させる米国の可能性が、深刻な打撃を受ける」との見方を表している。TPPプロジェクトの失敗は、「米国にはすでにリーダーとしての政治的意思が不足している」との明確なシグナルになるという。モリモト氏は、米国の地域の同盟国はすでに今、はたして米国は本当に自国の責任を果たせるのだろうかと、米国の能力に疑いを抱いていると指摘している。日本の経済相は、TPP交渉の過程に失望を表し、もし米国が交渉の決裂を許すのであれば、それは米国がTPP交渉に完全にのめり込んでいるとするオバマ政権の声明が空虚な言葉であることを示すとの考えを表した。モリモト氏によると、このような種類の戦略的決裂は、他の地域の勢力に、米国はアジアにおける自国の立場にあまり真剣に接していないとのシグナルを与える。その場合、中国あるいは日本が米国の空母を攻撃する可能性もあるという。
またTPP決裂が地域の力のバランスに有益な影響を与えるとの見方もある。このような見解を支持する人々は、合意に調印がなされた場合、中国を孤立化させることになり、中国は何らかの報復行動に出る可能性があると指摘している。しかしモリモト氏は、そのようなことは起こらないとの考えを表している。なぜなら中国は貿易大国であり、アジアで一連の貿易協定を締結しているため、米国が中国を孤立化させるのは恐らく無理だと思われるからだ。その他にも中国政府には別の貿易課題がある。中国は米国のTPPプロジェクトには余り関心を持っていない。そのため中国は、TPPに対して中立を維持しており、ASEAN諸国および「シルクロード経済ベルト」の参加国との貿易関係の発展に集中しているのだ。
ノーベル経済学賞の受賞者トーマス・シェリング氏は、貿易とはほとんどの場合が国際関係の性質を決定するものであるとの見解を示している。そのためモリモト氏は、米国のアジアにおける貿易政策の失敗と共に、米国の国家安全保障政策も失敗に陥るだろとの見方を表している。
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