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百舌鳥古墳群

百舌鳥古墳群 所属 所在地 位置 規模 築造時期 史跡 特記事項 地図
Mozu Kofun Group zenkei-2.jpg
百舌鳥古墳群 概観
堺市役所21F展望ロビーより。画像中央左に大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)、右奥に上石津ミサンザイ古墳(伝履中天皇陵)、左奥に土師ニサンザイ古墳
百舌鳥・古市古墳群
大阪府堺市堺区北区中区西区

前方後円墳21基・円墳20基・方墳5基・形態不明1基
5世紀6世紀
国の史跡(一部堺市指定史跡)
古市古墳群に並ぶ、国内最大規模の古墳群
百舌鳥古墳群の位置(大阪府内)
百舌鳥古墳群
百舌鳥
古墳群
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百舌鳥古墳群(もずこふんぐん)は、大阪府堺市にある古墳群。半壊状態のものも含めて44基の古墳がある[1]。このうち17基が国の史跡に指定されているほか、これとは別に宮内庁によって3基が天皇陵に、2基が陵墓参考地に、18基が陵墓陪冢に治定されている。かつては100基を上回る古墳があったが、第二次世界大戦後に宅地開発が急速に進んだため、半数以上の古墳が破壊されてしまった[1]
古市古墳群とともに、巨大な前方後円墳を擁する古墳群として知られる。

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世界遺産推薦への動向

顕著な普遍的価値の証明

世界遺産に求められる「顕著な普遍的価値」を、2007年の文化庁による世界遺産候補地公募に際して一府三市が作成・提出した提案書では、「百舌鳥・古市古墳群における墳丘形態が日本各地のモデルとなり、副葬品埴輪にも影響を及ぼし、古墳文化とその交流の中心地であり、独自の文化が存在したことを示している」「前方後円墳をはじめとする独特な墳墓形態とその築造技術は独自発展したもので、それを可能とした高度な土木技術の存在を裏付ける物証である」とした。
これに対し2010年に暫定リスト掲載を決めた際に文化庁は、「4〜6世紀にかけて日本各地で造営された古墳群は百舌鳥・古市古墳群を規範とし、古墳時代に共通する古墳造営の価値観の交流を示している。また、巨大古墳の周囲に中小の多様な古墳を配置していることは、当時の政治的・社会的支配の実態を反映しており、古墳造営の独自の文化的伝統があったことを示唆する物証である」とコメントした[42][43]
また、2012年に開催した国際シンポジウムでは、「造墓における巨大化や来世観は古代中国の価値観が波紋状に東アジアへ広がった物証であり、百舌鳥・古市古墳群の王墓はその倭風(和風ではない)化された価値観が顕れている」「膨大な労働力と時間を費やした墳墓造営は、国家形成過程における権威権力の存在を示している」とし、国際交流や国家形成という視点が加えられた[44][43]



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課題と対策

百舌鳥・古市古墳群は2013年から毎年世界遺産への推薦を目指してきたが、3年連続で国内選考から漏れ続けた。その理由として文化庁は、「階層性が示す『顕著な普遍的価値』の合理性の検討」「構成資産がどう『顕著な普遍的価値』に貢献しているか」を明確にする説明が足りないとし、古墳群が抱える課題を提示したが、問題も残されている[45]
  1. 古墳群が前方後円墳や円墳・方墳という多様な形、また全長400m以上から20m程度までさまざまな大きさがあることから、形や規模で分けた社会的階層性(大王・王族・豪族など)の分類をすべき
     ↳発掘調査に伴う副葬品の検証なども交えないと社会的階層を証明しきれない。また、各古墳の向きの不統一性の説明がなされていないことや、古墳時代の終焉(古墳が造られなくなった理由)にも言及すべき
  2. 被葬者が特定されていないながら天皇名を冠するなど抽象的な表現が多く用いられており、日本だけではなく世界の人が理解できる説明が求められる(皇国史観からの脱却)
     ↳天皇陵だとしても通常陵墓は天皇がいる首都近郊に造られるが、百舌鳥・古市古墳群はそうした政治的地理条件に符合しない(皇居#歴代の皇居を参照)
  3. 古墳時代の文化の特質について東アジア文化史の観点から十分に説明すること
     ↳前方後円墳は日本独自のものとするが、韓国にもあるという主張がある(朝鮮半島南部の前方後円形墳参照)。また、世界遺産は他国の先行登録物件との比較検討をしなければならず、古墳の世界遺産としては韓国の慶州歴史地域百済歴史地域北朝鮮高句麗古墳群、国内でも「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の新原・奴山古墳群があり、それらとの違いを証明する必要がある。特に高句麗古墳群は推薦書の他国類似例比較として日本の古墳を引き合いに出して差別化を図っており、その検証との重複を避けなければならない[注 2]
  4. 墳丘上の植生の管理方法に関する調査、管理方針を明確化する
     ↳古墳増築当初の様相が判る実例が欲しいが、古墳の植生が自治体の緑化財産であったり、自然保護二酸化炭素吸収源としての観点から伐採が困難
  5. 両古墳群間の移動について実効性を持った計画を練る

さらに推薦候補に決まった後も、百舌鳥古墳群と古市古墳群を一体化して捉える理由が不明確であるとも指摘している。
また、世界遺産推薦に際し完全性(インテグリティ)として法的保護根拠が求められ、国内の既存文化遺産の大半が文化財保護法を拠り所としてきたが、天皇陵・陵墓参考地は国有財産法に基づく皇室用財産のため文化財指定が困難であり(世界遺産条約では「当該国内法令に定める財産権は害さない」とし、所有権とその権利の行使は認めている)、このことはひいては秘匿性(菊タブー)を高めることになりかねない危惧もある[46]
こうしたことをうけ構成資産の見直しが図られ、百舌鳥古墳群からは鏡塚古墳、グワショウ坊古墳、鈴山古墳、狐山古墳、樋の谷古墳を除外することを決定[47]。収塚古墳では帆立貝形の古墳が体感できるよう墳丘に生い茂る木々の一部を剪定したり原形を再現するなどして数年以内に立ち入りを可能にする計画でいる[48]。法的保護根拠は景観法を中核とし[48]、両古墳群間の移動に関してはレンタサイクルの活用を推進する[49]
この他、濠の水の波で墳丘部が崩れたり、濠に産業廃棄物が捨てられる、大量発生したアオコが腐り異臭を放つといった問題も報告されている[50]



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多様な価値観

上記の「顕著な普遍的価値」に加え、課題指摘事項に対しても斬新な切り口で対応する見解が示されている[43]
  • 古墳の周囲に巡らされた濠の存在は東アジアでは見られず、がもつ意味(水稲稲作の普及と王権の関係や濠の水が灌漑に役立てられていた可能性といった実利性)を追求することで差別化が図れる
  • 前方後円墳は日本独自のものではなく韓国にもあるという説に関し、ユネスコが重視する文化循環の証拠とし、日韓問題文化摩擦を解決する手段の一つとすることで文化的価値を高める
  • 古墳周辺に迫る住宅景観に関し、場合によっては古墳が破壊され宅地造成されていた可能性もあるが、古墳が残ったのはそれが墓であることを理解し手を付けてはいけないという日本人の宗教観による畏怖の念の表れとする潜在意識での保護感覚を主張する

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堺市博物館へのアクセス

公共交通

  • JR西日本阪和線「百舌鳥」駅から500メートル
  • 南海バス「堺市博物館前」から280メートル

転載元転載元: 観光立国・観光産業振興・地方創生


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