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☆彡∴..*・:*..
☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 見習い仙人は文具の詰まった 青空&雲模様の風呂敷を雲の妖精から 貰い受けて、雲路を歩いて帰途につきました。 「 あれえ"・・・ ・・・ 」 乗って来た雲が、あたりの雲に紛れて判らなくなっていました。 そこらの雲を引っ張ってみるのですが・・・・皆同じに見えます。 「 少し・・・色を付けておけばよかった・・・・ 」 無断で雲を拝借する訳にもいかず・・・・ どうしたものかと思案していると、 足元の雲がすっ〜と手の形になって 指さす方向に・・・バス停が見えています。 行ってみると、化け狸のバス停がありました。 ここは停車駅になっていたのです。 雲の上で昼寝して待つことにしました。 ・・・・・やがて雲の木の葉のバスが フワリ彡 と飛来して来ました。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 「 お久しぶりですね・・・仙人さん 」 運転手の純白雲狸が声をかけます。 化け狸達とは昔よく一緒に修行したので顔なじみなのです。 雲の木の葉に乗り込むと、 金色子狸のキラ☆”キラ☆”と輝く姿がありました。 狸が原の思い出が懐かしく蘇ってきます。 猫じゃらしに化けた昔の修行の事などを 子狸と楽しく語り合っていると・・・・ あっという間に降りる時が来ました。 すると金色子狸は、赤と黄のもみじのチョッキから 年代物の巻き物を取り出すとプレゼントしてくれました。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 仙人もなにかお礼にと雲の風呂敷をごそごそ探っていると・・・・ 鼻の形をした「香りを測る定規」というものが出てきました。 子狸によると・・・ある香りが、どんな幸せを どれだけ与えられるかが測れるそうなのですが・・・・ 昔、友達の子狸が余計な物を測って壊した事があるそうです・・・・ 定規には注意書きがあって・・・・ 「 故障の原因となりますので、おならは測らないでください。 その際は特注品の《おならを測る定規》をご利用ください 」 と書かれていました・・・・(子狸達ならやりかねないな・・・・) と思って仙人は大笑いしてしまいました。^^ 子狸は「虹を描く絵の具」を欲しがったので 渡してあげて、別れを告げました。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. さて、仙人はなじみの雲に帰ると、 勇んで待ちかねた雲の定規を取り出しました。 改めてよく見ると・・・・ 薄くて雲の形をしているのですが・・・・ 目盛りもなく・・・・説明書もなにもありませんでした。 「 ふぅむ・・・どう使うのだろう・・・・ 」 さんざんながめ回した末に・・・ そうか・・・心の定規を思い出して・・・・・ 定規を雲にかざしてみました・・・・・ すると ・・・・ 「 すぅ〜〜〜 」 と体が消えて・・・・ 雲に溶け込んでゆきました。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 「 こ れ は す ご い ::: ::: ::: 」 仙 人 は 雲 い っ ぱ い に 広 が っ て ..*・:*.. 雲 と ひ と つ と な り ..*・:*.. 雲 の 大 き さ が 測 れ ま し た ..*・:*.. 仙人は雲の大きさ・・・・ ・・・・自由さに仰天しました。 しばらく気持ち良く、空を漂っていましたが・・・・ ( 元に戻れるのだろうか・・・ ) と不安になったとたんに・・・・ 雲の定規を持ったままの、元の姿に戻っていました。 「 ・・・ ・・・ ・・・ 」 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 「 ・・・ ・・・ ・・・ 」 ほっとしたような・・・・名残惜しいような気分で 仙人は雲の定規を見つめました・・・・ \|/ ─☆─ /|\ 顔をあげると・・・・ 目の前に・・・・姿勢の良い・・・・ 背の高い老人が立っていました。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. \|/ \ / ─ 導師!! ─ / \ /|\ ☆彡∴..*・:*.. ☆彡 《雲のものさし☆その4へ続く 》 ☆彡 ☆彡∴..*・:*..
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☆空の童話☆
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詳細
☆空をモチーフとした写真で綴る創作童話です☆
コメント(23)
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☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 見習仙人は風で若干伸びて コッペパンのようになった雲から降りると 大きな虹色の雲の上を歩いてゆきました。 あたりに漂う薄い雲をかき分けながら進むと 巨木の立ち並んだ小道に出ました。 その奥に大きな屋根の こじんまりとした建物が見えてきました。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 「 ここかな?・・・・ 」 両脇に大きな窓のある 中央の白いドアから店内に入ると 涼やかなウインドベルが鳴りました。 「 リン♪ リン♪ リン♪ 」 その音を聞くとなぜか 懐かしさが込みあげてきました・・・・ \|/ ─☆─ /|\ お客は一人だけ・・・・ ハートの籠を持った子犬だけでした。 不思議なノートを手にしています・・・・ ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 興味を持って聞いてみると・・・・ 「 これは夢ノートです。 昔見た夢やこれから見る夢が 日めくりでページに出ているのですワン 」 そう言って見せてくれました。 ページをさかのぼると、クリスマスの夢・・・・ 蜂蜜入りのビスケットで出来た家をかじって 満足してベットで寝ている夢が出てきました。 子犬は思い出したのか・・・・ クンクンと夢の中の匂いを嗅いでいました。 「 ・・・・不思議だな〜〜・・・・ 」 なにか・・・子供の頃に文具屋に感じた ワク♪ワク♪した気持ちが蘇ってきます。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. さて定規のコーナーに行って見ると、 さまざまな定規が並んでいました。 ・・・虹を測る定規・・・星を測る定規・・・ 月を測る定規まで置いてありました。 「 んん? 心を測る定規?・・・・ 」 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ( これはどうやって使うのだろうか?・・・・・ ) と赤いハート型の定規を眺めていると・・・・ 店主の雲の妖精がフワ彡フワ彡現れて・・・・ 「 フワフワ文具店へようこそ!! 」 「 測ってみましょうか? あなたの心を・・・・・ 」 そう言って、定規を仙人に押し当てると それは胸の中にス〜〜と消えてゆき・・・・・ ふたたび、少し大きくなって、 色も薄ピンクに変わって出て来ました。 「 あなたのお師匠様を測ったときには・・・・ 色がまぶしい純白に変わって・・・・ 目盛りがこのお店をはみ出してしまいましたよ 」 ( ・・・・これでは・・・だいぶ寸足らずかな〜・・・・ ) と仙人は頭をかきました。 ..*・:*..☆..*・:*..☆..*・:*..☆..*・:*.. 「 ・・・・あれ? 師匠をご存知なのですか? 」 「 お小さい頃にお師匠様に連れられて、 夢の回廊を通り・・・・・ お店に来た事をお忘れですね 」 「 夢でご覧になっているはずです。 あとで夢ノートでお調べください 」 「 ・・・ ・・・ ・・・ 」 懐かしさの理由が判りました・・・・ ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 「 仙人さん・・・・ここがよく判りましたね。 このお店は普通の地図には載っていないのですよ。 紹介状はお持ちかな? 」 「 あのハートの子犬はサンタクロースの 地図と紹介状を持っていました 」 「 そうだったのですか・・・・ 」 「 こちらに伺うようにと、 空の神様から貰った地図があります 」 仙人はあわてて地図を渡しました。 「 ほう・・・・これはたいそうな物をお持ちだ・・・・ 」 「 まさに、これが紹介状ですね。 空の神様からのご紹介であれば、 どんな物でもお持ち帰り戴けますよ 」 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. さて、肝心の雲を測る定規を見てみると・・・・ ・・・・入道雲用・・・絹雲用・・・雨雲用・・・・ たくさんの種類があって迷ってしまいました。 妖精は地図を広げると・・・・ 「 ここがあなたのいた雲ですね? 」 と指さしました。 仙人がハイ!と返事をすると 「 この雲を測る定規はこれです 」 と言ってたくさんある中から、 一つ選び出すと渡してくれました。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡 《雲のものさし☆その3へ続く 》 ☆彡 ☆彡∴..*・:*..
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☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ある日、空の神様が飛行機雲を ひく仕事をされていた時のことです。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 一つ、ぽっかり浮かんだ雲の上で 仙人がなにやら奇妙な行動をとっていました。 近づいてみると手に小さな定規を持って、 一生懸命なにかを測っていました・・・・・ 「 なにを測っているのかね 」 神様が声をかけると、 雲の上で四つんばいで屈みこんでいた 見習い仙人がびっくりして振り返りました。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 「 あっ・・・・空の神様・・・・ 雲の大きさを測っていました 」 \|/ ─☆─ /|\ それというのも・・・その日の早朝 見習い仙人が雲の上で 座禅を組んで瞑想をしていたところ 空の高いところから師の声が聞こえてきて・・・・ 「 雲の大きさを・・・測りなさい・・・・ 」 そう言われたからなのです。 仙人は早速、家に小さな竹の定規を 取りに戻って、なじみの雲を測りはじめました・・・・ ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 空の神様は笑って・・・・・ 「 それでは、無理だ・・・・ 雲の文房具屋へ行きなさい 」 そう言って、地図を渡してくれました。 仙人は恥ずかしげに、定規を後ろ手に 隠すと頭をかきながらお礼を言いました。 \|/ ─☆─ /|\ 巻物になっている地図を広げると 各地の雲の居場所が墨で書かれていて 文房具屋のある雲にばってんの印がありました。 仙人は雲を少し引っぱり取って 丸めて伸ばすと、そこに座って飛んでゆきました。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 「 ええと・・・ ・・・ この雲を右に曲がって・・・・ この雨雲を飛び越えて・・・・と 」 「 あれれ・・・・いわし雲がないぞ・・・・ 」 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. もう一度、地図を見ると・・・・ 雲の位置が移動していました。 地図の絵も刻一刻と変化して、 雲の現在位置を教えています。 仙人は関心して地図を見ながら、 文房具屋のある彩雲に到着しました。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡 《雲のものさし☆その2へ続く 》 ☆彡 ☆彡∴..*・:*..
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☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 空の神様は 冬の定番料理 霜柱そうめんを つるつるすすりながら 氷の国から持ち帰ったループのランプを 朝日で点灯して眺めていました。 このデザインをしたのは・・・・・ ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 水滴の王国で出会った・・・・・ あのムーンライト・コスモスだということでした。 氷の国では雪の結晶や霜柱のデザインを行っていますが 冬は特に忙しいので、世界中から妖精のデザイナーを募っています。 \|/ ─☆─ /|\ 冬は水滴が凍るので、コスモスは氷の国で腕をふるっていたのです。 そして、あのインテリア・ショップで見つけたオブジェから ヒントを得て、このランプを創作したのです。 それが、このオブジェです・・・・・ ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. このオブジェは、昔々・・・・・ かの葛飾北斎が夢の回廊を通って この店に訪れ、関心して見入っていたということです。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. そして、あの有名な富岳三十六景の 「神奈川沖浪裏」が生まれたのだとか・・・・・ ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 今もたくさんの人々が 美しいインテリアを見るために また芸術家が着想を得るために 夢の回廊を通ってお店に訪れているそうです。 しかし、ほとんどの人は夢から覚めると お店の事を忘れてしまうそうです・・・・・ ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. でも・・・・その人達は その日を境に、初雪に触れると・・・・・ 突然に妖精の存在を信じるようになるのだとか・・・・・ ☆彡∴..*・:*.. 雪の妖精は、笑いながら^^ 空の神様にそう教えてくれました。 「 君が思い出す魔法をかけているのではないかね・・・・・ 」 そう神様が聞くと・・・・・ 妖精は笑いながら、思わせぶりに 神様にウインクしたのでした。^^ ☆” ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 今日も雪が降っています。 ・・・・・魔法がかかっている雪は キラ☆”キラ☆” と輝いているそうです。 \|/ ─☆─ /|\ あなたも雪に手をかざして見てください・・・・・ あのお店で逢った、美しい雪の妖精の 姿を思い出すかもしれませんよ・・・・・ ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*..
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☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 空の神様がループの霜柱ランプを点灯して どこに飾ろうか・・・などと考えながら眺めていると・・・・・ 「 ゴロ♪ ゴロ♪ 」 と微かな雷の音が店内に響きました・・・・・ 「 ・・・ フ フ フ ・・・ 神様 ・・・ おなかが空きましたか? ・・・ 」 神様のおなかの鳴る音だったのです。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 「 褒めてくださった お礼です 」 雪の妖精は店奥の冷蔵庫から・・・・ 霜柱はるさめと、霜柱ところてんを 取ってきて、お土産に渡してくれました。 雪の妖精の大好物なのです。 「 ダイヤモンドダストのたれを付けておきますね^^ 」 極寒に煌めき舞う粉雪のたれ・・・・・ いったいどんな味なのか・・・期待に胸が躍ります・・・・・ ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 神様はたいそう、お喜びになって お礼に、雲の風呂敷を開けて中から まん丸の虹のバームクーンを取り出すと渡してあげました。 妖精が見た事もないおやつに大喜びすると 店のインテリア・ランプも一斉に輝きだして ..*・:*..リン♪彡 リン♪彡∴..*・:*.. と光のシャワーを振りまきました。 ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 「 ありがとう・・・ 空の神様 ・・・ 大好き ・・・ ・・・ また来てね ・・・・・ 」 雪の妖精はたくさんの宝物を抱えて 空に帰ってゆく、空の神様に手をふりました♪ ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. \|/ ─☆─ /|\ 神様は空に帰って ワク♪ワク♪ しながら クリスタル・ツリーに月の光を燈してみました。 \|/ \|/ ─☆─ ─☆─ /|\ /|\ ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. ☆彡∴..*・:*.. 白く柔らかい光が..*・:*.. 次々と溢れ出て..*・:*.. 空に 彡 天に 彡 大地に 彡 光の祝福が波となって ..*・:*.. 優しく ..*・:*.. 優しく ..*・:*.. 打ち寄せ..*・:*..広がってゆきました..*・:*.. 神様はその様子を嬉しげに見つめていました。 明日のクリスマスには朝日をツリーに点灯してみるつもりです。 \|/ ─☆─ /|\ クリスマスの日 もし、雲もないのに小雨が降るので ふと・・・あなたが夜空を見上げてみると・・・・ 星灯りがぽろぽろと 流れ星のように零れているかも知れません・・・・・ それは 神様が飾り付けをした クリスタルツリーが 月灯りで溶け滴っている・・・・ その神秘の煌めきを見ているのかもしれませんよ・・・・・ \|/ ─☆─ /|\ \|/ \|/ ─☆─ ─☆─ /|\ /|\ \|/ \|/ \|/ ─☆─ ─☆─ ─☆─ /|\ /|\ /|\
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