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たぶんまだEBITDAの説明をしてないような気がするので説明しときます。これもM&Aの価格算定においてよく利用します。EBITDAとは会社の財務構成に関わらず事業活動そのものが生み出すキャッシュ金額を表します。読み方は、「イービットディーエー」と読みます。式は以下になります。
●EBITDA = 税引前利益 + 特別損益 + 支払利息 + 減価償却費(有形固定資産償却費と無形固定資産償却費の合計)
●EBITDA = 経常利益 + 支払利息 + 減価償却費(有形固定資産償却費と無形固定資産償却費の合計)
これが正式な方法なんですが、支払利息を取ってこんといけんので、簡便的に
●EBITDA =営業利益 + 減価償却費(有形固定資産償却費と無形固定資産償却費の合計)
これでもいいかもしれません。なんかFCFとか区別しにくいとは思いますが、また確認しておいてください。FCFはその名の通り株主と債権者が自由に使える現金です。EBITDAは事業が生み出す現金です。
ハブとホリイフードが売上が近いのでEBITDAを比較してみました。
今気づいたんだが、ハブの株価が低いのって単にスタック・イン・ザ・ミドルに陥ってるんじゃね、と思った。ここに説明を付け加えておきました。
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企業価値計算
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ROICとWACCをやりましたが、今回はこれらを利用して企業価値評価を説明します。ちなみにこの考えは僕が勝手に考えたもので間違ってるかもしれません。いちおう理論的ではあると思うでの間違ってたらコメントください。
さっそく上の図を見るとわかりますが、貸方(右側)で借りてきた資金で借方(左側)の事業資産を購入してどれだけの利回りで運用できるか、その差額が企業の価値創造だと言えます。この差が大きければ大きいほど企業の価値が創造されていると言えます。(この場合の価値創造は9%)
たとえばIT企業とか対した売上もないのに、やたらと時価総額が高い企業があったりします。これなんかは正に、この価値創造の差額が大きいためです。逆に総資産が何兆円もあるのに時価総額がそれほどたいしたことがないのは価値創造の差額が小さいためです。
企業のB/Sとか見るとわかりにくいかもしれませんが、もっとわかりやすく僕がサラ金かどっかで年利10%ぐらいでお金を借りてきて、それを何かの事業で年に20%ぐらいで運用すれば10%の価値創造をしたことになります。それから他のサラ金なら年利7%でお金を貸してくれるところがあって、そこに借り換えたら。僕の価値創造は13%になります。
つまり人も企業も同じで、企業価値創造とはROICをどれだけ上げられか、そしてWACCをどれだけ引き下げられるかにかかっていると言っても過言ではありません。
追伸:厳密にいうと、ROICは資産の中でも事業資産に限ります。詳しくはROICの説明のエントリで
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前回のROICをもう少し説明を付け足しておきました。
WACCとは加重平均資本コストをいいます。何か難しそうですが、要はB/Sにでてくる貸方(右側)です。貸方は企業が事業を行うために資金を調達してきた源泉を表しています。有利子負債は銀行からの調達ですし、純資産は株主からの調達です。ここにはでてきていませんが、社債は社債権者からの調達になります。なお(1−t)となっているのは支払利息が損金算入できるためです。
なぜWACCを計算するかというと企業全体の資金調達コストを計算するためです。だからこのWACCは低ければ低いほど調達コストが低いことを意味するので企業としては優位になります。問題を作っておいたので復習がてらやってみてください。
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今回から3回にわたり企業価値を異なった観点から説明しましょう。
第一回 ROICの説明
第二回 WACCの説明
第三回 ROICとWACCから見た企業価値評価
今日はROICの説明をしましょう。ROICとは投下資本事業利益率です。投下資本とは事業活動に要する正味運転資本、有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産などの事業資産を言います。それ意外の余剰資金、遊休資産などは余剰資産といいます。次に事業利益とは税引き後営業利益をいいます。
ROICは一見、ROA(営業利益/総資産)と似ていますが、ROICがROAと違い余剰資産を含んでいないこと、営業利益が税引き後であることがちがいます。余剰資産を含んでいないことは本来の本業の資本効率を測定することができます。また税引き後の営業利益を利用するのはWACCと対応させるためです。
追伸:ROICはアメリカ系コンサルがよく使ってます。
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ソニー通期業績下方修正ですか。IBDの立場から言うとソニーのイメージって、日本経済の過去の栄光ぐらいにしか思わないです。さっさと潰れるか、サムスンにでも買収されればいいと思います。まぁサムスンから見ればソニーなんて眼中にないでしょうね。そういや出井伸之が「イノベーションのジレンマ」の本の帯に寄稿してるの見た時、どんなブラックジョークかと思いました。あと実家から枝豆がダンボールで送られてきました。うちの実家も趣味で枝豆を作ってるんでガラばっかで食べるとこが少ないですが味は採れたて無農薬のせいかそこそこ旨いです。
今日は株式を取得する時に企業価値評価の観点からの株式銘柄、選択のポイントについて書こうと思います。株式投資について書かれている本は世の中に腐るほど出版されています。株式の投資方法は株式を買う人がいるだけ千差万別に存在します。言い換えると、それだけ株式投資というのはカオスな世界だとも言えます。
そこで今回は企業価値評価を基に、株式銘柄を選択する際のポイントを説明します。下の式(定率成長モデル)は企業価値評価を計算する際の有名な式です。企業価値評価と言えば難しいイメージがありますが、式の要素はおおよそ3つしかありません。
この3つの要素をより詳しく図を使って具体的に説明すると下みたいになります。ちなみに損益計算書(P/L)がないのはP/Lが単純に一定期間の成績表のためです。FCFの算出には利用することはありますが、P/Lが収益をうみだすわけではありません。FCFを生み出すのはB/Sの資産です。
FCF (フリーキャッシュフロー)
企業はB/Sの資産を利用して事業活動を行います。そして活動の結果が売上高や営業利益、キャッシュに反映されます。FCFは年間に生み出すキャッシュ量なので大きければ大きいほど企業価値が増します。
WACC(加重平均資本コスト)
企業が有利子負債や株主資本の資金調達に際して支払うコスト。WACCは低いほど、企業価値が増します。waccに関してはイメージしづらいかもしれません。例えばアメリカのFRBなんかが政策金利を引き下げた場合、アメリカでは多くの株価が上昇します。これなんかは直接企業には関係のないことに思えますが企業価値評価の計算上waccが小さくなることで株価が上昇します。
g (成長率)
生み出すキャッシュは年々どういうペースで成長するかという、企業の成長性。gは大きいほど、結果的にwaccの分母を小さくさせるので企業価値が増します。
株式銘柄を選択する際に、この3つを意識するといい銘柄を見つけることができるかもしれませんね。もちろん実際に計算できるのがベストです。
追記
FCF,WACCなどは詳細には説明していませんが、僕のブログでは何度も説明しているので検索してみてください。また理論値を簡単に計算できるサイトも作ったので利用してください。
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