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目を閉じて10分ぐらいしただろうか、ガラっと音がして誰かが病室に入ってきた。目を開けると看護婦さんが病室に入ってくるところだった。そして、まだ床には何かを背負った猫がいた。

「看護婦さんも病室に猫がいるのは驚くだろうな」
そんなことを心のなかで呟いた。すると看護婦さんは

「検温の時間ですよ」

そう言いながら体温計を僕の右の脇に差した。まるで猫には全く気づいていないような素振りだ。なんだ、この猫は病院で飼っているマドンナみたいなものなのか、それとも看護婦さんには猫が見えていないのか!?いろいろと考えてると、

「僕と契約したら、君の願いを一つ叶えてあげるよ」

そんな声がどこからか聞こえてきた。しかもどこかで聞いたことのあるフレーズ。病室には猫と看護婦さんしかいない。看護婦さんが話したようには見えなかった。誰がしゃべったのか、そう考えて、ふと窓の外に目をやると、

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1匹の猫がこちらを見ていた。
気がつくと病院のベッドで横になっていた。どうやら1日意識を失っていたようだ。最後に記憶があるのは2匹の猫がこちらを見ていたぐらい。医者が話すのを聞いていると僕が見つかった時は、集団で暴行を受けたようなかなりの重体のだった。もう少し発見が遅れれば命がなかったようだ。

意識を取り戻した時に気づいたことだが、どうやら体の自由がきかない。というか、全く動かすことができない。声を出すこともできなければ、首も動かすことができない。なんとか瞼だけは自分でコントロールできるぐらいだった。おそらく何かに巻き込まれたときに脊髄にひどく損傷を受けたんだろう。

意識を取り戻して、いろいろ考えてるうちにしばらくしてコトの重大さに気づいた。一体この状態はいつ回復するのだろうか?死ぬまでこの状態が続くのだろうか?そういえば、公園で誰かが地球が侵略するだのなんだか言っていたことを思い出した。アレは一体なんだったのか?頭が混乱してきた。これはきっと悪い夢だ、もう一度寝て起きればきっとこの悪い夢からも覚めるだろうと、目を閉じようとした。そのとき病室の床に何かがいることに気づいた。





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「ちょ、また猫かよ。てか君、背中に何背負ってるの!?」
声にはでなかったが心のなかで言うと、やはり悪い夢だと思い目を閉じた。
平日の昼間の公園は相変わらず誰もいなかった。大学の授業が1限で終わる日は、いつもこの公園でコンビニで弁当を買ってきて2時からのバイトまでの時間を潰していた。なんて平和なんだろう。

弁当も食べ終わり、読みかけのミルトン・フリードマンの「資本主義と自由」の続きを読もうとしていたその時。

「例の計画は順調に進んでいるだろうな」
「もちろんです。3日後には地球は我々のものです」

どこからか聞こえてきたが周りに人はいなかった。本を閉じて、もう一度周りを見渡すがやはり誰もいない。遠くにおじいさんが一人でベンチに座っているが、もっと近くではっきりと2人での会話が聞こえた。

「地球は我々のもの・・・」

ぼそっと独り言をつぶやいた。なんだか怖いことを聞いてしまった気がする。

「こいつ、我々の言葉が理解できるのか。まさか能力者・・・」
「そのようです。生かしてはおけませぬ」

やはり、なんだかただならぬ事を聞いてしまった。しかし相変わらず周りに人はいない。もう一度あらためて周りを見渡すと。


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まさか平凡な大学生である僕が地球を狙う強大な敵と戦うことになるとは誰が予想できただろう。

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