初恋 島崎藤村 まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたえしは 薄紅の秋の実に 人こひ初めしはじめなり わがこゝろなきためいきの その髪の毛にかゝるとき たのしき恋の盃を 君が情けに酌みしかな 林檎畠の樹の下に おのづからなる細道は 誰が踏みそめしかたみぞと 問ひたまふこそこいしけれ 秋ですねえ。 日本語を教えている学生さんたちのために ホームページを運営してるんですが、秋らしい詩はないかと思っていたところ 実に久しぶりに、この詩を目にしました。 これを初めて読んだのは、確か高校生のころだったと思います。 授業か、受験の参考書かなんかで、扱われていたと思います。 当時の私は、なぜかこれを深読みしたんです。 「まだ上げ初めし」ってところを、「今結い上げたばかりの」と解釈。 これ、参考書的には書かれていないけど 「初体験後」にりんご畑を通って二人で帰るシーンだわ・・・ 「やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたえしは 薄紅の秋の実に 人こひ初めしはじめなり」 ここだけは、過去の出来事に違いないわ。 この林檎畑で恋が始まったのよ。きっと。 そこをまた二人で通るのね。 「わがこゝろなきためいきの その髪の毛にかゝるとき たのしき恋の盃を 君が情けに酌みしかな」 ここなんか、まさに、今終わったばかりの初体験を想起しているんだわ・・・ドキドキ・・・ 「林檎畠の樹の下に おのづからなる細道は 誰が踏みそめしかたみぞと 問ひたまふこそこいしけれ」 二人で踏み固めてきた道を、また帰っていく。 もう、あなたのものになったのよ。とでもいうかのような少女の言葉だわ・・・ 行きと帰りでは、全然ちがう気分なのかしら。 学校では教えてくれないけど、これ、絶対そういう内容だわ・・・。キャー。 という具合に、勝手に想像力を膨らませて解釈したことを、とてもよく覚えています。 とても、ドキドキしました。 あれから20年以上ぶりに、この詩を見ながら、懐かしく思い出しました。 「まだ上げ初めし」は、普通は「14才になって髪を結い上げるようになって間もない」という意味なんですね。 本当はご存知のように、もっとプラトニックな詩なんです(笑)。 正しい解釈は、きっとネットにもいっぱい出ているでしょうから、ご参照くださいね(^^)。 でも、なんとなく、意味深な表現が多いし、 男性が女性を見るときの、目線を感じさせますから 読む人によって、いろんな感じ方があるんじゃないかと思うんです。 そして、とってもドキドキする詩だと思います。 いかがですか。ドキドキしますね(^^)。 やっぱり、恋って、いいな。
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