「観るだけ美術部」部長のブログ

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(船場ビルディング。1925年(大正14年)の竣工。船場町を代表する建築物です)

★船場ビルディング(大阪市)
(WEBサイト→)http://www.e-cosmetics.co.jp/momoi/

 大阪・船場の近代建築の歴史を現在に伝えている建物が「船場ビルディング」です。地上5階、地下1階、塔屋1層、耐震耐火鉄筋コンクリート造り(一部煉瓦工法)、床面は煉瓦敷き、4階まで吹き抜け構造の住宅兼事務所ビルです。外観はタイル張りのオフィスビルで、装飾性も少なく見過ごされがちですが、内部は中央に細長いパティオ風の中庭を設けて吹き抜けとし、その周囲に回廊を巡らす特徴的な造りになっていて、都会の喧騒がまるで嘘のような雰囲気を作り出しています。回廊の手摺りや窓枠、ドアノブ、床面に敷き詰められた木レンガの風合いなども相まって、竣工当時の様子を想像させてくれます。

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(内部の特徴的なパティオ風の中庭が評価されて、登録有形文化財に指定されました)

 1925年(大正14年)の竣工当時は、そのユニークで革新的な造りが注目を集めました。細長いパティオ風の中庭は、問屋街として発展した船場町の土地柄に合わせて、トラックや荷馬車などを引き込むのに便利なように、機能性を重視したものであるそうです。これは、住環境の整備こそが欧米に追いつく近道と考えた経営陣、特に桃谷政次郎らによる先見の明があればこそ、と言われています。現在ではベンチや植栽が置かれ、路地のような雰囲気さえ感じられます。

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(一時は取り壊しも検討された建築物。いつまでも「生きた建築」であってほしい)

 船場ビルディングは、度重なる戦禍や震災をくぐり抜け、現在も大正ロマンを感じさせる建築物として残されてきました。船場ビルディングは、単に意匠の美しさや建築年代の古さだけでなく、現在においてもオフィスビルとして使われているところに重要性があります。現在こそ入居率は上々ですが、バブル崩壊後は空き店舗も目立ち、中庭には自動販売機が並び、荷物や自転車が無造作に置かれ雑然とした雰囲気だったそうです。それを見かねた二見恵美子さんが呼びかけて改修が始まり、光と色彩の統一感が生まれた空間になったそうです。一時は「スクラップ・アンド・ビルド」の声が渦巻いていた船場にあって、取り壊し案も出ていた当ビルが、こうして現在も使われているのをみると、古いものを大切に使おうとする気概を感じさせてくれます。現在では「生きた建築」として注目を集めています。なお、内部の見学は、事前の予約が必要です。登録文化財指定。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。

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