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みなさまもご存じと思いますが、昨年12月に選手会を脱会し新団体への移行を目指した23人に、日本競輪選手会は5月からの出場自粛勧告処分という重い処罰を与えました。
昨年12月のグランプリ前夜祭に合わせて、昨年のグランプリ出場者5名を合わせ計18名が新団体SS11(一般財団法人SS11)への移籍を発表。これに伴い、選手会へ脱会届を提出。年が明けて同調者は23人に増えましたが、レース出場は選手会に所属する者のみという規則により脱会届を撤回。一転謝罪する事態に発展しました。
これに合わせて、選手会は23人に対し5月1日からの出場自粛勧告の処分を発表。特に武田豊樹・長塚智広・村上義弘に対しては1年間の処分という最も重いものに。他の選手にも8ヶ月から6ヶ月という非常に重いものになった。
私のツイッター上ではいろいろとぶちまけてきましたが、今回はこのブログでもいよいよ話題にしようと思います。はっきりと申し上げます、
これでも表現としては、私の中では相当抑えているものです。2010年の花月園を皮切りに競輪場の廃止ラッシュを見て、そろそろ変わらければいけない頃なのかと思っていました。今月も競輪界で最も重要会場に近い一宮が廃止されます。正直言って、これ以上競輪場の廃止は見たくありません。だからこそ、昨年の新団体移籍の発表というのは、競輪界が変われる最後のチャンスなのかと思いました。
しかし、それを阻んだのが旧式体質に拘る選手会(以下、選手会上層部とする)。理事長・佐久間重光の下で23人に対する処分が話し合われ、出場自粛勧告という処分を下しました。正直選手会は、選手たちを守る一種の労働組合の様なものだと思っていました。しかし、選手会は23人を守るどころか、処分という大鉈を振るいました。ただでさえ売り上げの低下が目立つ競輪界において、最もやってはいけないことを彼らはやりました。
彼らの大きな問題は、岐路に立たされていることを知らずにいまだに旧体質の選手会運営を続けていること。時代は平成、2020年の東京オリンピック開催に降って湧いている今、選手会がこのようなことをした時点で自転車競技で金メダルなんて夢のまた夢になってしまう。選手会にとっては、オリンピックで金メダルよりも目先の運営に精一杯なのだろう。だから自転車競技の兼任する選手達にとっては自転車競技の練習と並行して競輪にも出場しなければならない負担を強いられている。
選手会側が通じて、ワールドカップやオリンピックを間近に控えている選手には優遇処置を取るべきだった。それでも、プロである以上競輪も優先させなければならない。SS11は自転車競技へ向けた環境作りを骨子の一つに掲げていた。それはアテネの奇蹟を起こした長塚や伏見俊昭がメンバーに加わっているだからこその内容でもあった。しかし、選手会の頭の中はオリンピック>>>>>>>>目先の競輪であった。彼らは競輪を「競輪」のままでいる。時代が求めているのは「ケイリン」を生んだ国から金メダリストが生まれること。
そして何よりも、意識の違い。競輪をいまだにギャンブル一辺倒で捉えているようでは、時代は変わっていかない。私はスポーツとしての競輪に惹かれ、以来こうして競輪を見てきた。選手達が織りなすスピード、そして激しいぶつかり合いの迫力。スポーツとしてみてきたからこそ、競輪をまた違った角度からアピールできたはずである。
競輪とは、選手がいてこそレースが成立するものである。今回の23人は武田や長塚、村上義に新田祐大、伏見俊昭や平原康多といったS班やタイトルホルダー、そして競輪界を引っ張るビッグネームが軒並み名を連ねている。彼らに処分を下したその瞬間、競輪界は最も大きな広告塔を失うこととなる。そうすれば、自然と特別競輪や記念の売り上げが下がることは間違いないだろう。車券を買う人の中にも、その選手のファンだから購入する人だっている。競輪は選手が主役、その意味合いを履き違えた選手会が大鉈を振るって広告塔を潰したのだ。
今回の処分については、ファンの中には妥当と判断する人やもっと厳しくすべきという人もいる。だがその方々に質問したい、今ある競輪をこのまま衰退させてもいいのか?競輪に新しい風を入れさせたくないのか?オリンピックで選手達がメダルを獲るところを見たくないのか?競輪界はいつかは変わらなければならない。その「瞬間」というのを今回の処分は大きく遅らせているものに違いない。
若者は黙ってろ、若い奴が競輪知ったかぶってピーピー騒ぐな?ふざけるな、私も競輪を愛する一人である。愛するが故に、選手会に対する今回の処分への憤りを感じているだけである。競輪を“ギャンブル”から“スポーツ”という意識へ変えなければ、このまま時代は変わらない。競輪界は今、最も“温故知新”という言葉を知らない・・・。
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